ブラジは、“イタリアンKOマシーン”として注目を集め、23年10月にはONE Friday Fights 38に参戦してムエタイの強豪ノンタキット・トー・モースィーから3RKO勝ち。ISKAムエタイ欧州ライトウェルター級(-65kg)王者として、K-1-65kg王座決定トーナメントの台風の目になりそうだ。
稲垣は、4月のKrushスーパーライト級トーナメントで寺島輝、塚本拓真をKOで下して同王座を獲得。11月に小嶋瑠久を破り同王座防衛に成功。24年4月は「K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ」で元K-1ライト級王者の林健太を破り、11連勝となった。
1R、サウスポー構えの稲垣は左ミドルキック、右フックで飛び込む。ブラジは右ハイキック、右、左のパンチを放つ。稲垣はブラジの攻撃を見切り、回り込む。さらに稲垣は左ハイキックで追い込む。ブラジは右カーフキック。稲垣は右のパンチを放ちながら、少しずつプレッシャーをかける。
2R、前へ出る稲垣は、左ヒザ蹴り。ブラジは右のパンチが大振り。稲垣は三日月蹴りをいれる。ブラジは蹴りも少し力がなくなっているか。稲垣は回り込んでブラジの攻撃をかわす。ブラジの右ハイキックをかわした稲垣は、パンチからローキックを入れる。ブラジは左右のパンチも、稲垣は的確に攻撃をヒットさせていった。
3R、ブラジは近い距離で左右のフックを放つも、ここは稲垣がディフェンス。ブラジは飛びヒザ蹴り。稲垣は攻撃しながらも距離を潰す。稲垣の右が入る。さらに稲垣の飛びヒザ蹴りが入り、ブラジがダウン。そのままKO勝ちとなった。