リュウは、昨年9月に開催された「K-130周年記念無差別級トーナメント」に参戦し、一回戦でヴァレンティン・ボルディアヌ、準決勝でアリエル・マチャド、決勝でクラウディオ・イストラテを倒して全試合KO決着で初優勝をはたした。同年12月は谷川聖哉から1Rに右ストレートで勝ちを収め、今年3月のシナ・カリミアン戦もKOし、5連続KO勝ち無敗と無双状態にいる。なお、リュウは12月14日(日)に開催される無差別級トーナメント参戦が決定しており、今回のタイトル防衛戦は前哨戦も兼ねている。
サッタリは、22年12月のK-1でルーマニアのステファン・ラテスクの強打を浴びて、プロ初黒星。23年9月に復活をかけてK-1 30周年記念無差別級トーナメント・一回戦でクラウディオ・イストラテと対戦するもKO負けとなり、今回の大事なタイトル戦が再起戦となる。サッタリは、リュウがカリミアンをKOした直後にリングへ上がり対戦を要求。これをリュウが受ける形で、今回のタイトルマッチへつながった。
1R、リュウは右ミドルキック。サッタリは右ローキックを返す。リュウの右の蹴りにサッタリはパンチで攻撃。サッタリの飛び込んでの左フック、さらに右ボディをヒット。リュウも右のパンチ。互いにカーフキックを蹴り合う。リュウのカーフキックに、サッタリがアッパー。リュウのヒザ蹴りをサッタリがガード。リュウの左からの右が飛ぶ。やや手数が減るサッタリ。
2R、リュウは左の蹴りから右カーフキック。サッタリは前蹴り、ボディ打ち、インローで弾く。リュウは右、前蹴り、ボディ打ちで連続攻撃。サッタリは下がりながらカーフキック。リュウは左ボディ、右ハイキックで畳み掛ける。サッタリは右フックも後頭部の近く。リュウはインロー、左フックで攻撃した。
3R、サッタリは右フック、リュウは左ミドルキック。サッタリは左も空振り。さらにカーフキックからパンチへつなげる。サッタリは右フック。リュウもエンジンをかけて、蹴りを繰り出す。サッタリは左ローキック。リュウはミドルキック、前蹴り、右ハイキックで攻撃。サッタリは右アッパーも空振り。さらにサッタリは左フック。最後は打ち合うも、判定へ。2-0でリュウが王座防衛に成功した。
王座防衛に成功したリュウは「今回K-1のリングで戦えて嬉しいです。今日は十分なパフォーマンスではなかったです。KOできなくて、すみません。もっと努力して強くなろうと思います。明後日10月1日は、中国にとって国慶節と大事な日です。それを前に勝てて嬉しいです。あと、ウェイ・ルイ先生にお子さんが生まれました。おめでとうございます!K-1のリング、日本、中国のファンのみなさんありがとうございました。サッタリ選手、会見で荒れてしまいましたが盛り上げようとしたことを理解しています。また戦いましょう」と挨拶した。