第8試合はKrushスーパー・バンタム級戦。晃貴は一発KOが魅力の選手だが、このところは勝ち負けが交互に訪れるオセロ状態となっている。前回のKO負けを払拭し、白星を積み重ねる礎にしたいところだ。対する大鹿は今年9月に2階級アップの初戦を判定勝利で飾っている。
1R、スピードのあるローとジャブを繰り出す大鹿に対し、晃貴は重いフックとミドルを打ち込む。手数では大鹿だが、残り30秒の時点で晃貴がワンツーを顔面にヒットさせる。ジャッジは微妙なところ。
2R、晃貴が細かいジャブで前進。一発狙いの1Rとは違い、コンパクトな攻めを見せる。大鹿の右ハイの打ち終わりに晃貴が右ストレートを一閃。ダメージ的には問題なさそうだが、大鹿がダウンを奪われる。直後に晃貴が距離を詰めるが、大鹿のヒザ蹴りがローブローとなり試合が中断。再開後は大鹿が左ボディを絡めながら圧力をかける。打ち合いの最中で2Rが終了。
3R、ジリジリと距離を詰める晃貴に対し、大鹿は後ろに下がりながらも左右のボディを打ち返していく。中盤以降は晃貴のやや大振りのフックをかいくぐり、大鹿がコンパクトなストレートとヒジをヒットさせる場面も。元Krush王者対決は、両者の気持ちが見える熱い試合となった。判定は2Rにダウンを奪った晃貴が、薄氷ながら判定で勝利。セコンドに就いた武尊らから祝福を受けた。