K-1

メインイベントは岩尾力vs内田晶がKrushスーパー・バンタム級ワンマッチで激突。交通事故で大怪我から2022年に復帰した岩尾は、3連続1RKO勝利でベルト挑戦に王手をかけている状態だ。対する内田は約10カ月ぶりのKrush参戦。2023年の最後のKrushをKrushらしい試合で締めくくり、勝ち名乗りを上げるのはどちらだ？　リングサイドでは現Krushスーパー・バンタム級王者の璃明武が、この一戦を見守っている。

1R、まずはプレッシャーをかけてローキックを放っていく岩尾。左右のローキックを放つと、ボディブロー。そしてワンツーのフックを放つ。さらに左のボディブローで一撃食らわせた岩尾。内田もローキックを放ちつつ、パンチを打って応戦だ。だが、岩尾は距離を詰めて左右のボディブローの連打。

2R、岩尾はプレッシャーをかけて前に出る。内田が前に出てくるとローキック。内田もローキックを連打して返していくが、岩尾は強烈な右のボディストレートでお返しだ。内田も右のミドルキック。ならばと岩尾はロープに追い詰めてパンチを連打だ。しかし、内田もしっかりガード。ローキックの連打でやり返す。

3R、岩尾はプレッシャーをかけながら右のローキック。カウンター狙いの内田もローキックだ。しかし、岩尾は左のミドルキックからコーナーに詰めてパンチを連打。ここで内田のパンチが当たり、岩尾も下がる。それでも再び前に出ると右のミドルキック。さらに左のミドルキックをボディに炸裂させる。続いて右のボディストレート。内田もミドルキックでやり返す。岩尾もパンチの連打で応戦して試合終了だ。判定は30-27、30-27、30-27の3-0で岩尾。連続KO勝利は途切れたものの、復帰後の連勝を4に伸ばした。

試合後にマイクを握った岩尾。

「POWER OF DREAMの岩尾力です。まず対戦してくださった内田晶選手、ありがとうございました。まあ、今日はメインということでKrush最後のメインをいただいて、ちょっとしょっぱい試合をしてしまって、本当に反省点ばかりで、楽しみにしていた皆さんには、申し訳なくてすみませんでした。今回もたくさんの応援ありがとうございました。まあ、本当に僕はたくさんの応援の方に支えられて、このリングに上がりたいと思っています。ありがとうございます。内田選手と4回目でこういう結果で勝てたので嬉しいですけど、ちょっと話変わっちゃうんですけど、今日は僕の大好きなおばあちゃんが3回忌ということで、亡くなったのも僕の誕生日に亡くなって、3回忌ということでやらせてもらえて、凄くおばあちゃんには愛されて、僕もおばあちゃんが大好きだったので、今日勝てる姿を見せられて凄く嬉しいです。まあ、話長くなっちゃうんですけど、メインまで残ってくれた方々、ありがとうございます。次タイトルマッチかどうか分からないですけど、タイトルマッチは璃明武選手だと思うんで」

ここでリングサイドにいた璃明武が、マイクを持ってリングに上がる。

璃明武「おめでとうございます。今、KO狙っていたと思うんですけど、相手も逃げ腰でやりづらかったと思うんで、俺だったら全然普通にいい勝負っていうか、レベルの高い試合ができると思うんで、Krushの今の最高峰タイトルマッチをやりましょう。宮田プロデューサー、タイトルマッチ決定でお願いします」

岩尾「次は逃げないで、僕とやってもらえると思うんでお願いします」

璃明武「えっ？　『逃げないで』ってどういうことですか？」

岩尾「いや、怪我とかちゃんと全部治してもらって」

璃明武「ああ、もちろん、もちろん」

岩尾「楽しみにしています」

璃明武「万全な状態でお互いにやりましょう」

岩尾「まあ、話が長くなったんですけど、今日はたくさんの応援ありがとうございました」

璃明武が下がると、最後に改めてファンにお礼を言った岩尾は、リング上で記念撮影をしてからリングを降りた。