K-1スーパー・フェザー級王座決定T開催!横山朋哉、中島千博、松山勇汰が海外強豪と対戦、レオナ・ペタスはリザーブに=5.31 K-1横浜
会見には、同トーナメントに出場する第12代Krushスーパー・フェザー級王者の横山朋哉(日本/リーブルロア)、第10代Krushスーパー・フェザー級王者の中島千博(日本/POWER OF DREAM)、松山勇汰(日本/ALONZA ABLAZE) の3選手が登壇した。
K-1宮田充プロデューサーは「当初は日本人を2枠で考えていましたが、レオナ・ペタス選手からの参戦のアピールがあり、将来性を考えて松山選手を入れることにしました」と日本人に1枠与えた経緯をコメントした。
なお、第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメンリザーブファイトに、レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)と天野颯大(キングムエ)の試合が決まった。宮田プロデューサーは「レオナ選手は1年半も試合が空いたので、リザーブファイトにして試合をはさんだ方がいいと思いました。あと天野選手は思いを持って登場するはずなので、熱いリザーブファイト戦になると思っています。天野ミサイルです」と若手の台頭に期待をかけた。
対戦カード、各選手の詳細、コメントは以下の通り。
◎一回戦第1試合
横山朋哉(日本) vs. イゴール・ベクレフ(ロシア)
横山朋哉:24年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者に。7月はK-1でカベロ・モンテイロからKO勝ち。12月のKrushではスーパー・フェザー級タイトル防衛戦で松山勇汰をKOし、ベルトを死守した。
イゴール・ベクレフ:ONEトップ戦線で活躍したIFMAロシア・ライト級(-60kg)王者。パンチの破壊力は抜群で、2024年11月の『ONE Friday Fights 86』でONEに初参戦し、ギンサンレック・ウォー・カムチャムナンから右ストレートで1RTKO勝ち。12月の『ONE Friday Fights 92』では、ラジャダムナン&ルンピニーの二大スタジアムで2階級制覇したパンパヤック・ジットムアンノンをパンチでKOし、ONEで2連続KOを収めた。
■横山朋哉
――意気込み。
「やっと、僕がK-1のチャンピオンになるための試合を組んでくれました。僕のためのトーナメントなので、ここはしっかりと勝たないといけない。僕が勝ってK-1を引っ張っていきます」
――対戦相手の印象と決勝で当たりそうな選手は?
「いい選手だなという印象。ONEで2戦2KOしていて、KO率も高く一発があるのかなと思っています。あとは他の海外選手もいい選手が揃っています。僕が目指していた世界なので、あとは一人ひとり倒していくだけ。一回戦も楽しみに行きます。決勝は、中島選手が普通に上がってくるのかな、もしくはレミー・パラ選手かなと思っています。どちらにしても、目の前の敵を倒すだけなので誰でもいいです」
――一回戦で強豪のベクレフ選手と戦う意味をどう思っているか。
「僕は全然知らなかったんですけど、ONEで2KOしていると。今、世界だとONEが最高峰と言われる中でK-1へ来てくれることが嬉しくて。他の選手がONEへ行く中で、僕は強い選手をK-1へ呼びたいと思っています。倒すことで価値が上がる。どれだけ強いのか、ワクワクしています」
――一回戦で強豪に勝てますか?
「みんな強い選手なので、強豪を全員倒せば一番になれるんで。どのみちやるんだったら、一回戦でやっても変わらない。倒します」
――レオナ選手がトーナメントにエントリーされなかったことは?
「とくに何とも思いません。入っているかなと思ったらいないんで。別に何とも思わない。相手にする暇があれば練習して、1分でも1秒でも強くなりたい」
――SNSでレオナ選手とのトラッシュトークもあったようだが。
「先ほども言ったように何とも思わない。やるかなと思っていたんですけど、やらないので。僕はトーナメントを勝ち上がることしか考えていません」
――レオナ選手は反乱軍リベリオンで活動しているが、そのことについては。
「(笑)。とくに何も思ない。K-1を盛り上げたいと思うからやっているんでしょうけど、僕は僕で違う形でK-1を盛り上げたい。それについて来てくれる人たちとK-1を盛り上げていきたい」
――当初は自分以外、外国人とアピールしていたが、今回のトーナメントを見てどう思ったか?
「ふざけんなと思いました。宮田、ふざけんなと。でも僕のトーナメントは外国人が揃っているし、上がってくる選手は強いと思っています。僕のブロックで強い外国人3人を選んでもらったことは感謝しています。そこで倒して優勝して、ガツンと言わせたい」
――優っているのは?
「これまでK-1チャンピオンになりたいと思って努力をしてきたし、そのために勝ち上がってきた。そのベルトに対する思いは強い。あとは野生の本能ですかね。イケメンでも面白いこともないんで」
■イゴール・ベクレフ(※会見は欠席)
「K-1、そして日本のキックボクシングファンの皆さん、こんにちは。この機会をとても楽しみにしています。自分のすべてを見せたいと思います。伝説のクズバスチームがK-1に乗り込んできます。リングでお会いしましょう!
◎一回戦第2試合
ホァン・シュアイルー(中国) vs. マシュー・ダールマン(オランダ)
ホァン・シュアイルー:WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント覇者は、2022年に開催された中国キックボクシング選手権-63kg級で優勝するなど実績は十分。48戦して39勝14KOのレコードを持ち、リュウ・ツァー、オウヤン・フェンに続くK-1王者になるのか注目が集まる。
マシュー・ダールマン:ティアン・ターザンが主戦場にしている欧州キックボクシング団体Enfusion(エンフュージョン)の元バンタム級(-61kg)王者。一躍世界に名を広めたのは22年5月、オランダで開催された『Enfusion 106』において“欧州キック軽量級最強”と呼ばれたムハメド・シムセックと対戦し、パンチで2回ダウンを奪われてから右ハイキックで逆転のKO勝ちを収めた。23年10月にシムセックとダイレクトリマッチを行うも、ここでも判定で下して強さを証明した。23年11月の武林風では、卜部功也や朝久裕貴を破ったジュー・シュアイと対戦し判定負けも、武林風と因縁がある。
■ホァン・シュアイルー(※会見は欠席)
「みなさんこんにちは。私は中国のホワイトシャークファイトクラブのホァン・シュアイルーです。5月31日、日本で開催されるK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場します。今回の対戦相手はオランダのマシュー・ダールマン選手に決定しました。私はこの大会への出場をずっと待っていました。私にとって始めての日本での試合になりますが、相手が誰であろうと、K-1のチャンピオンベルトを勝ち取るというこの決意は誰にも阻止できません!ファンの皆さんどうぞ私に期待していください。皆さん、日本の横浜で会いましょう!」
■マシュー・ダールマン(※会見は欠席)
「こんにちは、みなさん。オランダ出身でヘマーズジム所属のマシュー・ダールマンです。K-1という素晴らしい舞台で戦えることをとても嬉しく思っています。多くの有名選手たちが戦ってきたこのリングに、自分も立てることを光栄に思います。エンターテインメント満載かつテクニカルな展開、お見せできる試合になること間違いありません。ぜひ会場で応援してください。それでは、すぐにお会いしましょう!押忍」
中島千博(日本) vs. アリ・ラーマリ(スペイン)
中島千博:22年1月、第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝で友尊、決勝で横山朋哉を下して同級王座に就いた。6月の「THE MATCH 2022」ではシュートボクシング王者・笠原友希に敗れたものの、12月にはKrush王者としての初防衛戦に臨み、西元也史に勝利。23年9月は髙橋直輝に判定負けを喫し王座を失うも、24年9月に村越優汰から判定勝ちを収めて再起した。12月のK-1ではチンギス・アラゾフが送り込んできた刺客のダニール・エルモリンカに、延長判定で競り勝った。
アリ・ラーマリ:スペイン出身でISKAインターコンチネンタル王者。身長178cmのサウスポーから繰り出されるノーモーションのショートストレート、飛び込んでの右フック、強烈なミドルキックが武器。粗削りなところはあるが、アグレッシブに攻める姿勢は魅力のひとつ。将来が期待される“スペインの超新星”だ。
■中島千博
――意気込み。
「今回トーナメントに選ばれて嬉しいんですが、僕の目標は、一回戦、準決勝を突破して横山選手と1勝1敗なので、決勝で決着をつけたいです。あとファンの人たちは、なんで江川優生選手じゃないんだと思っているでしょうが、僕は僕でしっかり勝ってここに来たので、優生君の気持ちも背負ってチャンピオンになりたい」
――対戦相手の印象と決勝で当たりそうな選手は?
「相手は約180cmくらいあって、サウスポーの19歳。強い若手でガンガン前に出てくると思うので、31歳の僕がしっかり若手を止めてKO勝ちしたい。決勝は、横山選手とやりたいですね。でも準決勝は、レミー選手がすごく強いんですけど、僕自身は松山選手と同じ練馬区出身、空手が一緒だったんです。小学校の頃から同じ体育館で一緒に稽古したことがありました。国際大会、空手の大会で優勝しているのを見たことがあって。でも、まさかK-1の舞台で、こんなに歳の差が離れている松山選手と戦うことになるとは思っていませんでした。なので準決勝は松山選手、決勝は横山選手と戦いたいと思います」
――一回戦の新星と戦うが、ファイターとしての評価は?
「19歳でこうして出てきて凄いなと。海外の舞台で経験を積んできてるのは強いと思いますし、スペイン系の選手はガンガン前へ来る印象がある。勢いに飲まれないようにしたい」
――前回のダニール・エルモリンカ戦で得たものは?
「あの試合は、頑丈で強かった。今回も出てくると思っていたほどです。ああいう選手に普通に勝つだけではなく、KOしなければいけないことを学びました。今回の相手は、180cmあって19歳が相手なので真価が問われると思っています」
――松山選手のファイターとしての評価は。
「見た通り、小さい頃からやってきて、K-1の舞台へ来たんだと思いました。試合でも声には出しませんでしたが見ていたし、同じ空手として応援していました」
――優っているのは?
「空手時代にやってきたのはトーナメントなので、そこは優っているかなと思っています」
■アリ・ラーマリ(※会見は欠席)
「こんにちは、Team Jesus Cabello所属、20歳のアリ・ラーマリです。5月31日、自分がトップレベルの選手達と戦うK-1でお会いしましょう。自分の最高の技術を披露し、そしてチャンピオンになります。アリ・ラーマリ、この名前をしっかりと覚えていて下さい」
レミー・パラ(フランス) vs. 松山勇汰(日本)
レミー・パラ:フランスの攻撃型ファイターでWAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王。23年12月にK-1初参戦をはたし、圧力をかけたアグレッシブな攻撃でレオナ・ぺタスを判定で下した。24年3月に朝久裕貴に判定負けも、11月にNight Of Champions 31のトーナメントで2連勝。25年3月にレニー・ブラジをKOしてISKA世界スーパーライト級王座を獲得した。
松山勇汰:K-1甲子園2020 -60kg王者。23年5月に岡嶋形徒、8月はチャン・ウヒョク、11月は西元也史を倒して連続KO。24年3月にRISEとの対抗戦に出場し、原口アンドレイを下した。7月は山本直樹をKOで破り、12月にKrushスーパーフェザー級タイトルマッチで王者の横山朋哉に挑むもKO負けを喫した。
■松山勇汰
――意気込み。
「最初は日本人選手2人ということで自分は出られるような立場ではなかったと思いますが、今回チャンスをもらったので、ここはしっかりものにしたいです。レオナさんが巻いていたベルトなので、因縁のあるレミー・パラ選手に勝って準決勝、決勝も勝ってベルトを巻きたい」
――対戦相手の印象。
「レミー・パラ選手はレオナさんとも朝久裕貴選手ともやっていますので、K-1ファンのみんなも強いことが分かっていると思います。昨年も試合で勝っているところで、勢いはハンパない。対策をしっかりと練りたい。レミー・パラ選手が勝つと思っている人が多いと思いますが、ひっくり返す自信があるので楽しみにしてください。あと中島選手は、僕が小学校の時の空手の大先輩で、教わっていたこともある人。自分も同じ階級で戦うのが何とも言えない気持ちですが、一回戦は勝ち上がってくると思うので、僕も勝って準決勝で盛り上がる試合をして、決勝は昨年横山選手に負けているのでリベンジしたいです」
――レミー・パラ選手はレオナ選手と因縁のある相手。敵討ちという意識は?
「敵討ちはもちろんですけど、試合としてはレミー選手が勝ったんですけど、実際はレオナさんの方が強いと思っています。ここで勝って、レオナさんの次にベルトを巻くことが相応しいと思い臨みます。レオナさんの分までとか、そこまで強くは思っていないです」
――レオナ選手が本戦にはいっていないことは。
「ビックリしたのが正直な感想です。この前の会見で、2人でトーナメント参戦をアピールして。何も決まっていない中で、あの発言だったのでどうなるか分からない。出られたらいいな、出たいなとは思っていました。レオナさんが出ないことはビックリですけど、これからの期待値だと思いますので、レオナさんの分までしっかりとベルトを巻きたいです」
――K-1反乱軍リベリオンの思いは。
「それぞれの考えで、レオナさん、児玉選手、永坂選手もやっているんで、みんなでというのはありませんが、ベルトを獲るのは反乱軍としてもK-1としても新しい波になるのかなと思っています」
――横山選手へのリベンジへの思いは?
「こんなに早くリベンジする機会が巡ってくるとは思っていませんでした。もちろん、レミー・パラ選手、中島選手と強敵をはさむので簡単ではないですけど、最短でチャンスが来ていると思っています。前回は負けてしまいましたが、横山選手のトップの実力を肌で感じたので、次はしっかりリベンジしたいです」
――優っているのは?
「自分の武器はスピードですかね。8選手の中でも自信があります。あとは同じ階級で背が高い選手が多い。今までは距離の取り合いが大事な部分だったんですけど、距離感が同じなのでやりやすいかなと思っています」
■レミー・パラ(※会見は欠席)
「また日本に戻れる事、K-1 60キロトーナメントに参戦できる事がとても嬉しいです。ファンの皆さん、是非5月31日横浜BUNTAIに応援にきて下さい。必ず勝つ事を約束します。会えるのを楽しみにしています」
◎リザーブマッチ
レオナ・ぺタス(日本) vs. 天野颯大(日本)
レオナ・ぺタス:21年3月に武尊の持つベルトに挑戦。武尊の強打でKO負けを喫したものの、壮絶な打ち合いを繰り広げた。12月にマキ・チャーチャイを撃破。22年6月の「THE MATCH 2022」では中村寛との接戦に敗れた。K-1スーパー・フェザー級のベルトに照準を定め、9月にスーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場。アヤブ・セギリ、大岩龍矢、朝久裕貴を下して、第5代K-1スーパー・フェザー級王者となった。ケガで欠場していたが23年12月の復帰戦でレミー・パラと対戦するも、判定で敗れている。
天野颯大:K-1甲子園2021で-60kg優勝を飾り、2021年11月にプロデビュー戦をKO勝利で飾る。22年2月にK-1で田中聡にKO負けも、8月にKrushで啓斗を下して再起。12月に橋本雷汰に判定負けを喫したが、K-1グループで5連勝を飾り、25年2月のKrushライト級GPにエントリーして一回戦で児玉兼慎を延長判定で撃破。準決勝は古宮晴に判定負けに終わり、3位となった。
◎プレリミナリーファイト
[プレリミナリーファイト/-51kg契約/3分3R]
海凪 (日本/RAUSU GYM)
vs
大久保世璃(日本/K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
[K-1スーパー・バンタム級/3分3R]
嶋拓実 (日本/K-1 GYM横浜infinity)
vs
内田竜斗(日本/チーム・タイガーホーク)
[K-1フェザー級/3分3R]
渡邉陸(日本/ POWER OF DREAM)
vs
石川慶(日本/ team NOVA)
[K-1フェザー級/3分3R]
安晟太(日本/サクシードジム team EXCEED)
vs
小野寺隼(日本/ K-1ジム大宮チームレオン)