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「Krush.169」12.8(日)後楽園 <インタビュー>松山勇汰「今回、自分がバシッと勝って、次のK-1は自分が引っ張っていくんだと思ってもらえるような試合、K-1ファンに安心してもらえるような試合を見せたい」

 12月8日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.169」の[Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]に出場する松山湧太選手のインタビューを公開!








──7月の勝利後に行った挑戦表明が実った形で今回の挑戦になりましたが、7連勝中ということもあり、本当に待ちに待ったと挑戦なのでは?


松山 そうですね、去年の西元也史選手あたりから、Krushの60kgの上位陣とやってしっかり勝って、もうベルトが獲れるなっていう自信はあったので、本当にやっとチャンスが来たなっていう感じですね。


──改めて、チャンピオンの横山朋哉選手の印象は?


松山 今までやってきた中でもダントツで強いというか、実績もありますし、今のK-1スーパー・フェザー級の選手を見ても、チャンピオンのレオナ・ペタスさんの次の位置にいる選手だと思っているので、本当にここで勝ったら大きいというか、それこそ江川優生選手だったり中島千博選手、髙橋直輝選手といったトップ選手たちを抜かして、K-1のチャンピオンにも王手がかかるような位置にいるなという選手なので、本当に勝ちたいですね。ファイトスタイルに関してはオールラウンダーというイメージですかね。アウトボクシングもインファイトもできるし、一番の印象は左のパンチですかね。


──横山選手もKrushのチャンピオンになり、先日もK-1で外国人選手を1RKOしたりと、着実にキャリアを積み上げていますよね。そこは見ていてどうですか?


松山 横山選手は年齢も自分の3つか4つ上で、まだまだ全盛期だと思うし、連勝していて勢いがあるなとは思いますけど、進化のスピードと勢いに関しては、自分の方があるかなという自信はありますね。


──今回はどう戦ってどう勝ちたいと思っていますか?


松山 「こだわらない」というところを意識していて、これをしよう、あれをしよう、こういう戦い方をしようっていうことを考えすぎると、力んだり硬くなってしまったりするので、練習でやってきた動きをそのまま出すというイメージで戦いたいですね。もちろん練習の中では倒して勝つということをイメージして動いているので、やってきたことを出せれば自然と倒して勝てるんじゃないかなと思っています。


──これまでもいろんな技で倒してきていますが、「これで倒そう」というものはない?


松山 一つじゃないですね。狙っている技とパターンは何個も用意していて、この時にはこれ、この時はこうという感じで、結果的に倒せる技やパターンは頭の中で何通りかあるというイメージですかね。


──過去の試合ではハイキックでのKOもすごく印象深いですが、ああいう技は練習の時からある程度狙っているものなんですか?


松山 基本的には、試合の中の流れという感じですかね。もちろん練習はしているんですけど、その場では自然と、やっていく中で「これが入りそう」と思いつくというか。やっぱり狙うとどうしても硬くなるので、倒せている試合というのは、やっている中で「今はこれ」「今はこれだ」という感じで、その場、一瞬で思いついているイメージですね。


──その思いつきも、試合を重ねて進化している?


松山 ちっちゃい頃から空手を始めて、もう格闘技の歴はあったので、デビュー戦の頃から倒すのはタイミングという意識はありました。スパーリングやマススパーの中でも「今入るな」と思うタイミングっていっぱいあるので。そこはもう、ちっちゃい頃からやってきた感覚の方が近いのかなと思います。


──ここで勝ったらチャンピオンです。このタイミングでのタイトルマッチというのは、自分の中では早かったですか? それとも思ったより時間がかかりましたか?


松山 もうずっと「ベルトが欲しい」という思いでやっていたので、自分の中では「まだかな、まだかな」という思いはあったんですけど、客観的に振り返ってみると、1回負けも経験してますし、その負けを踏まえて今練習を重ねて、その中でいろんな外国人だったり、対抗戦という場面だったりといろいろ経験して、ちょうどよかったかなと、今は思いますね。


──今回の試合はジムを移籍して2試合目になります。環境が変わって、やることも変わったと思うんですが、そこはどうですか?


松山 今のALONZAには本当に同年代というか、自分を含めて若手が多くて、わりと階級も近いのでみんなとスパーリングもしますし、その中で仲間という関係性もありながら、ライバル心というのももちろんあって。功也さんや明戸さんの指導やミットでもいろいろ教わっているんですけど、「仲間も勝ったから自分も頑張ろう」とか「自分も負けてらんないな」っていうのがみんなどこかにあって、それがチーム全体として引っ張り上げ合っているんじゃないかと思います。それから練習面に関しては、本当にとにかく試合前の追い込みがキツいですね(笑)。


──それは卜部功也代表がやってきたスタイルですよね。


松山 そうだと思います。以前のジムでも試合前にミットとかもたくさんやるんですけど、追い込みというよりは実戦に近いミットという感じで、あんまり息を上げたりというメニューではなかったんですけど、ALONZAでの追い込みメニューは3分8ラウンドで一気にバーッと息を上げるんですよ。


──それは全く違いますね。


松山 あと、追い込みで何がキツいかって、やっぱり手を抜くか抜かないか、自分との勝負というか。どんなにキツいメニューでも楽をしようと思えばできちゃうと思うんですけど、そこを分かった上で逃げずに、全力を出し切るというのは自分との勝負で、練習前も「キツいのが待ってる」という緊張感で、ジムに向かってる最中に吐きそうになったりえずいたりするんですよ。練習中も勝手に涙が出そうになるぐらいキツかったりするので、本当にそれを乗り越えた今は何も不安がないというか、もう今は自信で溢れてますね。


──それを乗り越えてきているからこそ、もうあとはベルトを巻くだけと。


松山 そうですね。本当にもうやることは全部やってきたので。どうしても、試合1週間前ぐらいになって練習がいざ終わると、「もう少しこれをやっとけばよかったかな」とか、「こうしたらよかったんじゃないか」みたいな反省とか後悔が出てきたりするんですけど、本当に今回はそれが全くなくて。試合に向けてできることは全部やりきれたなという感じですかね。


──では最後に、今回の試合への“決意”をを、改めていただけますか?


松山 今、いろんな格闘技団体があって盛り上がっている中で、他のK-1選手たちがK-1のことをいろいろ言っていたりというのもあって、ファンの人も「K-1、大丈夫かな」というか、そういう風に言われている面もあると思うんですよね。今回、自分がバシッと勝って、次のK-1は自分が引っ張っていくんだと思ってもらえるような試合、K-1ファンに安心してもらえるような試合を見せたいですね。これから新しい時代が来るというところを見せたいと思います。


──分かりました。ありがとうございました!
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