12月8日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.169」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]に出場する児玉兼慎選手のインタビューを公開!
──今年1月には元チャンピオンの瓦田脩二選手にKO勝利しましたが、そこから負傷によって約10ヵ月ぶりの試合となりました。ケガの状況はどんな感じだったんでしょう?
児玉 瓦田戦で鼻が折れてしばらく試合ができなくて、その後に一度、試合が決まったんですけど、そこで足をケガして、それも出られなくなって、夏が終わったぐらいの頃に練習を再開して、今回の試合という感じです。
──いい勝ち方の後だっただけに、もったいなかったですね。試合に出られなかった間に考えたことは?
児玉 その間に、ライト級のチャンピオンがコロコロ変わったじゃないですか。ベルトを目指してるので、「またか」みたいな感じはありましたね。しかもこの前は今のチャンピオンが名古屋で負けたので、「マジかよ」と。
──久々の復帰戦が、また元チャンピオンの伊藤健人選手との試合になりましたが、ブランク明けでいきなり大きな試合ということについてはどう思っていますか?
児玉 そのオファーをもらった時はすごくうれしかったですね。「元チャンピオン」というだけじゃなくて、この前までベルトを持っていた「前チャンピオン」なので、ベルトが僕にとっては余計にうれしいです。
──ブランクについては心配ないですか?
児玉 全然ないです。今はしっかり練習できていますし、瓦田戦よりも強い自信があるので。
──この間の練習などで、見直した点、変わった点などはありますか?
児玉 戦い方はいい感じに変わってきていると思います。すごく頭を使うようになったので。バカみたいにただ前に出るだけじゃなくて、頭を使って考えられるようになりました。格闘技について、やっと分かってきたなという感じがしていて。
──以前は勢いだけだった?
児玉 そうですね。「気合いで何とかなるっしょ」という感じでやってたんですけど、今は「こうすればいいんだ」というのが分かってきました。そこが一番ですね。
──それは、続けているうちにだんだんと分かってきたものが形になったという感じですか?
児玉 そんな感じですね。やっぱり格闘技って、自分でやるしかないと思うので。もう何年もやってますけど、その中でやっと、ちょっと分かってきたかなと。
──それによって、練習のやり方も変わってきた?
児玉 練習は同じなんですけど……格闘技の練習って、サンドバッグとミットとスパーリングぐらいしかないと思うんですけど、その中で、ちょっとずつ意識が変わってきた感じですかね。
──そうなってくると、練習のやり甲斐も変わってきそうですね。
児玉 それはメッチャありますね。強い選手の映像を見ていて、自分の試合と比べた時に、「あ、みんなこうやってるんだ」と思えることが多くなったんですよ。それで格闘技が分かってきた感じなのかなと思いますね。今になってですけど。でも、まだ途中なので、もっともっと強くなれると思いますけど。
──では今回の伊藤戦については、どうしようと考えていますか?
児玉 相手の対策ももちろんやってるんですけど、今は格闘技とかキックボクシング、K-1について「ああ、こうすればいいんだ」というのが分かってきた感じが強いんですよ。だから試合でもそれが出せればと思いますし、あとはスピードで圧倒しようかなと思っています。
──改めて、伊藤選手への印象は?
児玉 僕よりあるのは、キャリアと「元チャンピオン」という経歴、それからパワーとかフィジカルはありそうな感じがしますね。でも、僕の方が強いと思っています。
──カード発表会見の時も、「相手のパンチは当たらない」という発言が出ていました。それはスピードに自信があるから?
児玉 はい。スピードにも自信があるし、技術にも差があると思うので、もらわないですね。
──最後はどう勝ちたいと思っていますか?
児玉 圧倒して、もちろん倒して、「次のチャンピオン候補は?」となった時に僕の名前がすぐ出るような、インパクトのある勝ち方をしたいと思っています。
──最近よく言われていることですが、今はKrush、K-1でライト級が充実してきていて、タイトル戦線のライバルになる選手もたくさんいますよね。その状況はどう見ていますか?
児玉 ライト級は僕と同じようなところにいる選手が多い中、今ベルトがほしい選手がいっぱいいる中で、その一つ前のチャンピオンとやれるということに、けっこう意味を感じていて。Krushなので、つまんない試合をしているチャンピオンがベルトを持ってても意味ないと思うんですよね。僕だったら絶対に面白い試合ができると思っているし、期待に応えられると思っているので、そこを見てほしいです。いろんなチャレンジャー候補がいる中で、僕だったらもっとオモロくできるよっていうのはありますね。
──そこに、具体的に近づいてこれている実感がある?
児玉 ありますね。でも、ここで勝たないと始まらないんですけど。結果だけじゃなく、勝ち方も含めて。
──では最後に、今回の試合に向けての“決意”を、改めていただけますか?
児玉 今年最後のKrushなので、ショボい試合をする気はないし、豪華なカードが並んでいる中で、試合順もかなり後ろの方だと思うんですけど、その期待に応える自信はあるし、チャンピオンにも「俺の試合を見とけよ」と言いたいですね。
──分かりました。ありがとうございました!