11月23日(土・祝)名古屋国際会議場イベントホールで開催される“アロマ空間Halu presents”「Krush.168 ~in NAGOYA~」の[Krushスーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R]に出場する匡志YAMATO選手のインタビューを公開!
──今年5月の試合で、久々の勝利を上げたんですね。
匡志 そうですね、2年半ぶりでした。ちょうど僕が大和ジムの代表を引き継いでからの2年半だったので、いろいろ感慨深かったですね。それを言い訳にしているつもりはないんですけど、周りから「ジムの代表をやりながら選手してやっていくのは厳しいんじゃないか」っていう声も上がっていて、その中で僕は見返してやろうという気持ちでずっとやってきての、久しぶりの勝利だったので、感極まってちょっと涙してしまったんですけど(笑)、特別な思いがありましたね。僕にしか分からない感情もあり、その2年半の思いが晴れたというか……そんな勝利だったと思います。
──そこから約半年で、『Krush』初参戦となりました。意外だなと思ったんですが……。
匡志 そうですよね(笑)。名古屋では久しぶりに開催されるということもあったし、僕は昔、大岩龍矢君と一緒のジムで練習してて、交流があったんですね。彼の実家の焼肉屋さんにもよく行くんですけど、そこに行った時に名古屋Krushの話になって、「匡志会長も名古屋Krushに出たらいいじゃないですか」っていう世間話をしていて。「僕は全然試合も決まってないので、もし出させていただけるなら、一緒に盛り上げたいですよね」って話してたんですけど、そこから今回の試合が決まったんですよ。
──そうなんですね。
匡志 僕は基本、ムエタイルールで戦っているので、「えっ、匡志YAMATOがKrush?」っていう人は多いと思いますね。ただ僕も、大和哲也さんのトレーナーでもある菅原雅兼会長のところで1年ぐらいボクシングを習いながら仕上げてきたので、試してみたいなという気持ちもあって、参戦を決めました。
──では、スタイル的な不安はないですか?
匡志 今まではムエタイスタイルで、一発一発、ドン!ドン!という感じだったんですけど、前回の試合からはステップワークも使いながら戦って、そこからさらにこの半年間で、もっとステップワークもやりましたし、パンチももっとコンパクトに打つためのトレーニングを積み重ねてきたので、それが出せる最適なルールなんじゃないかなと思っています。だからその腕試しというか、そういうところを披露したいなという思いはありますね。
──K-1 GROUPといえば、大和哲也選手の活躍もずっと刺激になっていたのでは?
匡志 そうですね。僕は一番近くでセコンドとして使っていただいたりしていたので、菅原会長のところでボクシングを主体としてスタイルチェンジをしてきて、最初はちょっと苦戦したし、勝てない時期もありましたけど、徐々に徐々にムエタイスタイルから、K-1スタイルにスタイルチェンジして、見事KOのチャンピオンになったっていうのは、菅原会長の教え方が間違っていなかったということが証明された一つの形だと思うので、それを僕もKrushで証明できればという思いはありますね。
──というところで対戦相手の璃久選手ですが、どういう印象でしょうか?
匡志 とても強い選手だなと思います。戦績こそ浅いんですけど、若くて勢いもありますし、僕は同じ名古屋のアビラル・ヒマラヤンチーター選手ともよく一緒に練習するんですけど、アビラル選手も璃久選手に負けていて、そういった意味では強敵だなと思います。僕はKrush初参戦で、K-1ルールで言ったら璃久選手の方が格上だと思っているので、璃久選手に挑んでいく気持ちで、挑戦者の気持ちで臨まないとと思っています。そういう意識で練習に取り組んでますね。
──攻撃面で一番警戒すべきと思ってるところは?
匡志 カーフキックと、近距離の連打ですよね。確実に僕よりも回転が速いので、そこは警戒して、対策を練ってトレーニングしています。
──ご自分はどう戦って、どう勝ちたいと思っていますか?
匡志 僕はパンチとローで組み立てていくスタイルなので、そこは崩さずに、プラスしてステップワークと、璃久選手が得意としている近距離の回転の速いパンチのトレーニングをしているので、璃久選手が近距離で攻撃を仕掛けてきた時には、僕が迎え撃てる時は迎え撃つけど、基本はローキックで組み立てると。最終的には僕は蹴り壊したいと思っています。
──ローで蹴り壊すのは、3Rだと時間が短くはないですか?
匡志 正直なところ、僕はかなりローキックに自信があるので、ヘタしたら1Rでできるんじゃないかというぐらいの破壊力はあると思っています。70kgでは、僕はかなりのローキックの破壊力を持ってると思うので。今までもローキックでは数々の選手を倒してきたり、ダウンを取ってきたので、璃久選手には「ローキックには気をつけてください」ということはお伝えしたいです。
──改めて、名古屋で戦うということについてはいかがですか?
匡志 僕は名古屋を中心に開催されているホーストカップという大会によく出ているので、名古屋国際会議場はかなり戦い慣れてる場所でホームグラウンドというか、そういった意味では璃久選手の方がアウェーになるんじゃないかなと思いますね。Krushという意味では璃久選手がホームかもしれないけど、会場としては僕がホームなので、お互い譲れない戦いになると思います。
──璃久選手は王座決定トーナメントで決勝まで行った選手なので、ここで勝てばKrushスーパー・ウェルター級では、上位の存在になると思うんですが、今後もKrushで戦いたいという気持ちは……。
匡志 まずは今回、地元・名古屋で開催されるということで、大会を盛り上げたいというのがまず一番にあるんですが、チャンスがあれば今後も参戦したいなと思っていますし、僕自身、ムエタイルールでもこのKrushのルールでもこだわりなく対応して、戦っていけたらなと思っています。
──先ほど、会長兼選手として戦っているというお話がありましたが、単純に大変ではないんですか?
匡志 最初の頃は、かなり大変でしたね。自分の試合どころじゃないなっていう感じだったんですけど、今は3年目ににして、ある程度仕事を誰かに任せたりとか、コーチに任せたりといった役割分担、仕事の割り振りだったりとかのやり方、会長としての仕事をだんだん覚えてきて、自分の選手としての時間も作れるようになったので、今年5月の試合にも勝てたんですよね。それはかなりプレイングマネージャーとしてやっていく上ではかなり自信になりましたね。
──そういう意味ではいいタイミングでのこのKrush参戦なんですね。
匡志 はい、かなりいいタイミングで、僕も気持ち的にも乗ってる時なので、とてもいいタイミングだと思います。菅原会長のスタイルを習い始めて、ちょうど1年で徐々に徐々に形になってきてるタイミングでもあるし、僕の気持ちが乗ってるタイミングでもあるので、このタイミングはすごい縁だなと思います。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?
匡志 地元・名古屋でのKrush、僕自身は初参戦となるんですけど、いつも戦っている名古屋の会場ですので、Krushのファンの皆さんにも楽しんでいただけるようなKO決着をお見せして、必ず勝ちますので楽しみにしておいてください!
──分かりました。ありがとうございました!