11月23日(土・祝)名古屋国際会議場イベントホールで開催される“アロマ空間Halu presents”「Krush.168 ~in NAGOYA~」の[Krushスーパー・ライト級/3分3R・延長1R]に出場する不可思選手のインタビューを公開!
──8月の塚本拓真戦は、判定負けという結果は残念でしたが、不可思選手の闘志がよく出ていた試合だったように感じました。ご自分ではいかがでしたか?
不可思 試合自体は、「もっとここをこうしたらよかった」とかそういう反省点ばかりなんですけど、試合を楽しめたというのが一番デカかったですね。久しぶりに思いっきりやれたということが、一番大きな収穫でした。
──塚本選手がガンガンくるので、不可思選手もガンガンやれた?
不可思 そうですね。気持ちは思いっきりいけました。ただ、まだ体というか、感覚の部分があの日はまだ出来上がってなかったんですけど、気持ちの部分はよかったと思います。ずっと、気持ちよく戦えてなかったというか、試合になると何かいろんなことにあれしよう、これしようとかって頭が働きすぎて、全力でいくという感じが出せなかったんですけど、そこの気持ちの部分は出せたので、一つそこは大きい収穫というか、殻を破れたという感覚がありましたね。
──その感覚の部分というのは、その前の試合からのブランクのため?
不可思 いや、もうずっとですね。もう4年前ぐらいから、戦い方をいろいろ変えてみたりとか、ずっと感覚だけでやってきてたのを、いろいろ考えるようになって。そこから頭が働き過ぎてたんですよね。ずっと感覚でやってたのが、頭ばっかり働いて、自分の持っていた感覚っていうのが働かなくなっちゃってたっていう感じがずーっとあって。そこは前回の試合でも続いてはいました。だけど、その影響で気持ちよく戦えないみたいな感じがずっとあったんですけど、塚本戦でその気持ちの部分がちょっと外れたかなと。今はその感覚的な部分、「心技体」でいう「技」の部分も塚本戦の後から取り戻せたという感覚があって。塚本戦で「心技体」の「心」の部分を取り戻して、今は「技」の部分を取り戻して、「体」はずっとトレーニングをしっかりやっていたので、やっと「心技体」が全部揃った状態で試合ができると思うので、楽しみです。
──4年は長いですね。では本当に久しぶりに、全て揃った感じで戦えると。
不可思 そうですね。今回は、それをお客さんにも感じてもらえるんじゃないかなと思います。「昔の不可思っぽい雰囲気だな」と感じてもらえると思いますね。
──偶然だとは思いますが、そういう状態で試合ができるのが地元の名古屋ということなんですね。
不可思 このタイミングでその感覚が戻ってきて、試合をするのが名古屋っていうのは、何か運命を感じますね。地元のジムにいた頃はずっと名古屋で試合してましたけど、その後上京してからは少なくなって、前回やったのが、K-1での大和哲也戦(2019年12月)ですかね。
──今はやっぱり地元でやる時は気持ち的に違いますか?
不可思 やっぱり違いますね。名古屋でやるっていうだけで、特別感があるというか。大阪でやることはチョコチョコあったんですけど、名古屋でやると地元の人たちにも見てもらえますし、すごく気持ちが入りますね。
──その名古屋で、今回は近藤魁成選手との対戦となりましたが印象は?
不可思 すごく基本がしっかりしていて、いい選手だなと、ずっと思っていました。突出してつよいところというのはないんですけど、全体のバランスがすごくいい選手だなと思います。
──では、どういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか?
不可思 倒せばまた名前を上げられるようないい相手を用意してもらえたので、近藤選手相手にしっかり強さを見せて、KOで勝ちたいです。
──先ほどもあったように、いい流れに乗りつつあるところで、ここでKOできればまた波に乗れそうですね。
不可思 そうですね。もちろん、K-1のベルトを狙ってるというのもずっと変わらないので、そこにまた向かっていけるような勝ち方をしたいですね。
──おそらく今年はこれで最後の試合だと思いますが、ここで勝ったら来年はまた、改めてその目標に向かっていくと。
不可思 はい。しっかりタイトル戦線に入っていけるようにしたいです。ジムの方でも、次の試合もセコンドに入ってもらうんですけど、フランス人のトレーナーが新しく入って。その方がまた熱くていいんですよ。今のジムは、本当に日本でトップの環境でやらせてもらっているなというのを、最近改めて強く感じるので、それを結果で見せたいですね。自分の仕事は結果を出していくことだと思うので。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?
不可思 地元の名古屋で、心技体揃った“完全体”の不可思を見せます!
──分かりました。ありがとうございました!