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チンギス・アラゾフが送り込む3人の刺客! チームJAPANは中島千博、髙橋直輝、寺島輝が迎え撃つ=12.14 K-1代々木第一

 12月14日(土)、国立代々木競技場第一体育館で開催される『K-1 WORLD GP 2024』の第二弾対戦カード発表会見が、19日(火)、都内会場にて行われた。

 今大会では、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のチンギス・アラゾフが、チーム・アラゾフとして3人の刺客を送り込み、日本との3vs.3対抗戦が実現した。日本からの選抜は中島千博、髙橋直輝、寺島輝の3人で、チームJAPANとして迎え撃つ。

 チーム・アラゾフの1人目はダニラ・クワチ(ベラルーシ/Gridin Gym)で、“ベラルーシの切り込み隊長”として寺島輝(日本/TANG TANG FIGHT CLUB)と対戦する。2人目はイケメンファイターのダニール・エルモリンカ(ベラルーシ/Gridin Gym)で、中島千博(POWER OF DREAM)とのマッチアップになった。3人目のギリシャの“ミノタウロス”コスタス・アスラニディスは、髙橋直輝(若獅子会館)と対峙する。

 以下、チンギス・アラゾフ、各選手の紹介と日本選手の意気込み。
◎チンギス・アラゾフのコメント
「やあみんな、チンギスだ。 俺たちチームは日本に向かうぞ。 メンバーはベラルーシのファイターが2人とギリシャのファイターが1人。 この3人は日本でみんなを驚かせるほど強いぞ。日本で会おう!」

[K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]
寺島輝vsダニラ・クワチ

 クワチは、チンギス・アラゾフが連れてきたスーパー・ライト級(-65kg)の“ベラルーシの切り込み隊長”。キックボクシングとムエタイに精通しており、変幻自在に左右に構えをチェンジしながら多彩な攻撃を繰り出す。とくにミドルキックや左ボディブローは、相手を粉砕するパワーを持つ。24年3月には、龍斗が出場した中国で開催の「GLORY OF HEROES.53 in 広州」に出場してジュンティアン・チャンから判定勝ちしている。戦績15戦12勝(6KO)3敗。23歳。179cm。

 寺島は幼少より極真空手を始め、高校では伝統派空手を学ぶ。2019年4月にKrushでデビュー。11月はクォン・ギソプを下し連勝。20年3月は山崎秀晃に挑むもKO負け。12月は斉藤雄太にTKO負けも、21年は松本篤人、鈴木勇人から勝利。22年6月に佐々木大蔵からKO負け。23年1月は蓮實光から勝利も、稲垣柊にKO負けを喫した。11月はFUMIYAにKO勝ち。24年4月は佐々木大蔵にKO負けとなり再起を目指し、9月に瑠久を3RKOで下した。

◎寺島輝のコメント

――意気込み。

「いい試合を組んでもらいましたので、K-1代表として恥ずかしくない試合をします。(相手の印象)めちゃくちゃイケメンですね。ファイトスタイルは、アラゾフ選手ぽかったですね。構えをスイッチして両方で戦ってくる感じで。でかくて、身長179㎝で大きいなと」

――選抜チームに選ばれたこと。

「チーム戦になることは聞いてなくて。でもデビュー戦からK-1でやってきて、よそから来たチームに負けていてはやっていられないので、そこはしっかり迎え撃ちたいと思っています」

――どんな姿を見せたいか。

「外国人を倒すことができれば、強さを証明できるかなと思います。世界を目指す上でも、しっかりとKOで勝ちたいです」

――海外の選手に自分のスタイルは通じるか?

「はい。考えているというか、1年半前にオランダで3カ月いっているんで、ヨーロッパの選手は知っています。何が当たるか当たりにくいか、マイクスジムで週2でスパーリングをやっていたので、自信はあります」

――アラゾフの印象は。

「俺もスイッチして戦うので、いつも勉強をさせてもらっています。セコンドにアラゾフ選手がいるだけで、スタミナが減りそう(笑)。そこだけは強化していきます」

――メッセージを。

「チームJAPANとして試合をしますが、多分、俺が一番最初に試合をすると思います。流れを作るのは俺だと思うので、しっかりKOで勝って、あとはお願いしますという形にしたいと思います。しっかりK-1の強さを見せつけるので、12月14日は会場へ見に来てください」

◎ダニラ・クワチのコメント
「皆さんこんにちは、ダニラ・クワチです。このような機会を与えてくれたK-1に感謝します。K-1の舞台で戦うのを本当に楽しみにしています。K-1で戦えることは光栄であり、勝利を持ち帰ることはさらに大きな名誉となるでしょう。アラゾフチームが最強であることを証明しますので、準備していてください。最高の戦いになることを約束します。押忍!」
[K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]
中島千博vs.ダニール・エルモリンカ

 エルモリンカは、チンギス・アラゾフチームのスーパー・フェザー級(-60kg)のイケメンファイター。同門のダニラ・クワチと同様にスイッチで構えをチェンジしながら戦い、左ミドルキック、左ボディブローを得意としている。ベラルーシのキックボクシングイベント「BFC」で活躍し、今回K-1に初参戦をはたす。アラゾフチームのメンバーだけに、その技術レベルは高い。/13戦9勝(7KO)4敗。24歳。173cm。

 中島は幼少期から空手を学び、極真会館2017年第34回全日本ウエイト制 軽重量級優勝・極真会館2018年USウエイト制 軽重量級優勝など輝かしい実績を残す。19年5月のKrushでプロデビュー。22年1月、第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝で友尊、決勝で横山朋哉を下して同級王座に就いた。23年9月は髙橋直輝に判定負けを喫し王座を失うも、24年9月に村越優汰から判定勝ちを収めて再起した。

◎中島のコメント

――意気込み。

「今回、チームJAPANとしてせっかく3人を選んでもらいましたので、みんなでアラゾフチームに勝ちたいと思います」

――相手の印象。

「プロフィールももらったんですけど、身長が176㎝と書いてあって、自分が戦ってきた中で背の高い相手です。どうやって戦おうかとワクワクしています」

――ファイターとしては。

「寺島選手の相手と同じジムだと思いますが、アラゾフ選手と似たようなスタイルですね。蹴りを振ってきたり、スイッチしたり。なかなか日本人にはいない欧米スタイルかなと」

――選抜チームに選ばれたこと。

「1ヵ月前くらいからオファーがあったんですけど、チーム戦というのは知らなくて。これは負けたらK-1ファンに詰められるなと(笑)。しっかり練習して勝ちたいと思います」

――どんな姿を見せたいか。

「KOはもちろんなんですけど、ヨーロッパスタイルの選手は初めてなので、スタイルを試合で体感して、しっかり倒したいです」

――同じチームの髙橋とのライバル関係について。

「一回戦ったんですけど、同じチームだからどうとかはないですけど、今回は一緒に戦いましょうという感じです」

――極真時代にベラルーシ選手との対戦は?

「ベラルーシの選手はないんですが、ロシア人とは戦ったことがあります。キックでは初めてなので、油断しないようにしたいですね。とくにトラウマはないですけど攻撃が痛かったので、今回、どうなるかですね」

――アラゾフの印象は。

「もちろん、アラゾフ選手の映像を見たり、参考にさせたこともあります。戦うのは、アラゾフ選手とはではないので、気にせずに戦っていきたいと思います」

――メッセージを。

「同じチームの二人とも“輝”という名前なんで、僕にはないので、しっかり僕も輝けるように頑張りたいと思います」

◎ダニール・エルモリンカのコメント
「日本のファンの皆さん、こんにちは!ダニール・エルモリンカです。アラゾフチームと一緒に日本へ行けるのを楽しみにしています。K-1チーム、覚悟してください。全力で挑みます」
[-61kg契約/3分3R・延長1R]
髙橋直輝vs.コスタス・アスラニディス

 アスラニディスは、チンギス・アラゾフが連れてきた-61kgの超新星。野性的でアグレッシブに戦うファイトスタイルが特徴で、その圧倒的な強さからギリシャ神話に出てくる“ミノタウロス”を想起させる。サウスポーからの左ストレート、右の返しのフックと殺傷能力が高いパンチを武器に、24年8月にはムエタイイベントのRWSのリングで激闘を繰り広げた。パンチの回転が速く、一度連打が始まると止めるのは難しい。ライト級&スーパー・フェザー級戦線で旋風を巻き起こしそうだ。32戦30勝2敗。18歳。176cm。

 髙橋は、K-1・Krushで活躍するMOEの実兄。関西を中心にキャリアを積み、初代ACCELバンタム級王座を獲得。20年9月のK-1で初勝利。22年5月にKrushで遠藤信玄、9月に友尊、23年3月に斎藤祐斗、7月に西元也史、9月に中島千博を破り5連勝を飾るとともに、第11代Krushスーパー・フェザー級(60kg)王者に。24年2月に横山朋哉と対戦し、初防衛に臨むも失敗して王座から陥落。10月に松本涼雅をKOして完全復活の兆しを見せている。

◎髙橋のコメント

――意気込み。

「キャリア30戦目で、初めて外国人と戦います。先ほど興奮して鼻血が出てしまいました(笑)。また吹き出すかもしれないです」

――相手の印象。

「マッチョで首がないなと。小さくて振り回してくるイメージですね。身長が低く振り回してくる感じですけど、近くに来たらコンパクトに打っています。ムエタイチックな感じです」

――選抜チームに選ばれたこと。

「やるしかねなと。外国人とやりたかったのはあるので、アラゾフ軍団をぶっ飛ばす」

――どんな姿を見せたいか。

「外国人があたふたしている試合を見せたい。最終的にKOにつなげたいです」

――同じチームの中島とのライバル関係について。

「今回、戦うわけではないので。どれだけK-1チームでみせられかだと思っています」

――ベルトを逃したが、その後は。

「絶好調です! まあ、何というか絶好調ですかね(笑)」

――アラゾフの印象について。

「僕もアラゾフ選手は試合映像だけではなく、練習動画もよく見させてもらっています」

――メッセージを。

「日本人みんなで強いので、僕もKOして“やったー”で終わるかなと思います」

◎コスタス・アスラニディスのコメント
「K-1ファンの皆さん、こんにちは!コスタス・アスラニディスです。私はこのために、ずっと努力してきました。この機会に感謝します。新たな歴史を作りに日本に参ります。アラゾフチームは勝利をつかみにいきます。押忍!リングでお会いしましょう」

 なお、アラゾフは今回の来日に合わせて、大会前後に日本初の「キックボクシングセミナー」を開催する予定。詳細は決まり次第、K-1公式ホームページ・SNSで発表される。
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