news

ニュース

金子晃大、与座優貴、リュウ・ツァー、寺田匠、ヨードクンポンの一夜明けコメント=9.29「K-1 WORLD MAX 2024」一夜明け会見

 9月30日(月)、都内にて9月29日に東京・国立代々木第二体育館で開催した『K-1 WORLD MAX 2024』の一夜明け会見が行なわれ、同大会で活躍した5選手(金子晃大、与座優貴、リュウ・ツァー、寺田匠、ヨードクンポン・ウィラサクレック)が登壇した。熱い戦いをした選手たちのコメントは以下の通り。

K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント優勝
金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)

――一夜明けての感想は。

「しっかり優勝できたのはよかったです」

――昨日は眠れたか?

「そうですね、会場を出たのが遅かったですけど、寝れましたね」

――優勝できた達成感は?

「まず、最低限ができたのはよかったかなと」

――ダメージは?

「全然ないです」

――試合後、これまでと何か違いは?

「いや、いつも通りです」

――準決勝の璃明武戦を振り返ってみて。

「璃明武選手も大久保選手も前に出てこない2人なので、そことしっかり戦えて改善点も見えた試合でした」

――修正点が見えた?

「まあ、そんな感じです」

――今後は?

「考えてないですね」

――試合映像は見た?

「見ました」

――練習したことは出せた?

「出せた部分もあるし、出せなかった部分もあります」

――決勝はローキック一発で倒せた理由は。

「感謝をしたからですかね」

――どんな感謝?

「武道に対する感謝です。リスペクトして感謝です」

――これからも感謝がテーマですか?

「自分にとって必要なのが感謝なので」

――今、やりたいことは?

「いや、とくに、いつも通りです」

――今回は旅に出ない?

「今回はいいかなと。ただK-1の大阪大会に行くことになったんで、それくらい」

――大久保選手が玖村将史選手に勝って、55kgに新しい風が吹いた嬉しさは?

「嬉しさもないし、とくには」

――活性化は?

「いや、自分でやっていくんで」

――どんな活性化?

「新しい風が吹くしかないんじゃないですか」

――メッセージを。

「昨日はファンの人たちの力になりました。また応援をよろしくお願いいたします」
第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者
ヨードクンポン・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム)

――一夜明けての感想。

「いまだに現実感がないです。ベルトがあることに緊張しています。チャンピオンになれたことで、枕もとにベルトを置いて寝ました」

――一夜明けて、ダメージがなさそうに見えるが。

「今も疲れがない状態です。一回戦、準決勝とKOで決まったことがよかったです。拳と身体に少し痛みがあるくらいで問題ないです」

――ムエタイの試合の時と同じくらいの疲労感?

「それは、試合でどのくらいのダメージをもらうことによりますので、比べられません」

――昨日は寝れたか?

「はい、ぐっすり寝ました」

――どんな夢を見たか?

「昨日、日本で試合して優してチャンピオンになれたのが夢のようだったので、今もそれを見ている感じです」

――3試合を振り返ってみて、どの試合が印象に残ったか?

「やはり最後の決勝です」

――決勝での勝因は。

「自分の一つひとつの技が、相手よりも重かったことだと思います。あとは1戦目、2戦目で相手が消耗していたからでしょう」

――ムエタイレジェンドがK-1に挑戦するのはなぜか?

「ムエタイではチャンピオンを経験していますし、成功した一人だと思っています。その中でキックボクシング、K-1のルールでも成功したいという思いがあります。今回の試合へ向けて、100%やってきたつもりです。今後、さらにルールに合わせた試合をすれば、もっといいファイトをお見せできると思います」

――同じムエタイ選手のペッダム選手が与座優貴選手にKO負けをしたが、どう思ったか?

「与座のカーフキック、ローキックが素晴らしかったと思います。ペッダムがルールに適応できれば、もっといい試合ができると思います」

――タイトル防衛はどのくらいしたいか?

「もう無理だと思えるくらいまで防衛したいです。できるだけ長く防衛をしたいと思っています」

――ファンにメッセージ。

「初めて日本で試合をして、こうしてベルトをとることができました。日本のファンの皆様には、これからの試合に注目して、もっともっと応援していただければと思います。さらに、いい試合ができるように努力します」
K-1 WORLD GPクルーザー級王者
リュウ・ツァー(唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP)

――一夜明けての感想。

「K-1に出場して初めて3Rをフルに戦いました。とても強い選手でした。サッタリ戦へ向けてトレーニングをしてきましたので、その成果は出せたと思います」

――成果とは?

「サッタリ戦へ向けて、リズム、スピード、ステップに気をつけて練習をしました。その点においてサッタリ選手を上回っていたと思います。早い段階でスタミナがなくなることは分かっていましたので、とても獰猛な選手ですが、回を重ねるごとに優位になるイメージを持っていましたので研究した通りでした」

――先に攻めさせて後半勝負というイメージ?

「1ラウンド目は圧力をかけて、自分からスピードを出すと相手が有利になるので、少しずつ体力を奪っていく作戦でした。2ラウンド目からは自分が主導権を持って重い攻撃を出していくようにして、とくにボディへのパンチが効いたと思います」

――前日計量や会見でサッタリ選手と言い合いになっていた。試合に影響はなかった?

「毎回、出場する度に、いつも新しい自分を見せたいと思っています。あの時は、自分の個性と違う姿を見せることになりましたが、それと試合はまったくの別物です。試合になれば、冷静に自分のやってきたことを出すだけです。試合後は、サッタリ選手と交流して仲良くなりました。彼は試合前後ともに印象は、紳士だったと思っています」

――師匠のウェイ・ルイ先生からの教えで役立ったことは。

「つねにステップしろと。チャンス見たら、そこで攻撃しろと言われていました。サッタリ選手がパンチが強いことは分かっていましたので、もらわないようにしていました。彼が攻撃してきたらよけるし、してこなければ攻撃しろと教わっていました」

――12月のWGP決勝へ向けての心境は。

「来るべき12月に向けて、トレーニングをしていきます。中国代表として8名の中に選ばれていることは、チャンスだと思っています。自分の強みは意志力の強さ、身体能力だと思っています。次に試合をする時は、前回と同じように早い段階で勝ち上がってベルトをとりたいです」

――10月5日の大阪大会のWGPアジア予選では、K-1レジェンドのジェロム・レ・バンナ選手が出場するが勝ち上がってもらって戦いたいと思うか?

「バンナ選手は、51歳ですか……。私の父親は52歳です(笑)。一時代を築いたレジェンドだとは知っていますし、すごく強い選手だとも知っています。ただリング上で戦うことになれば、全力で戦います」

――手に持っている王冠は気に入っている?

「これは初めてK-1に出て手にしたもの。努力の証です。大事にして、12月にも持っていきます。これからも活躍する存在として、大事にします」

――WGP予選を勝ち抜いた選手の研究は?

「誰ということはないですけど、ヨーロッパから実力がある選手がくることを知っていますし、これから研究をしていきます」

――戦いたい選手は。

「4名の選手が決まっていると思いますが、トーナメントは誰ということはなく、目の前の選手を倒すことが大切だと思っています」

――メッセージを。

「応援してくれてありがとうございます。これからもエキサイティングな試合をお見せします」
第6代K-1 WORLD GPフェザー級王者
寺田匠(team VASILEUS)

――一夜明けての感想。

「昨日は、応援ありがとうございました。とりあえず、このベルトをとれたのはホッとしています」

――昨日は寝れましたか?

「一睡もできなかったです。ずっとベッドで携帯をいじっていました。自分の試合を見ましたし、SNSですごい数のメッセージがあって見てました」

――左目は?

「もらった感じがなくて、でも朝に鏡見たら腫れていました。痛みとかはないです。あとは、相手のヒザとかを蹴ってしまったんで、そこが痛いくらいです」

――ISKAのベルトと並び、K-1のベルトを手にした感想は。

「まだK-1のベルトをとった実感がわいていないので、これからですね」

――重みは違うか?

「どっちのベルトも取る時が辛かったので、どちらも重みがあります」

――VASILEUSの中で王の仲間入りをした達成感は。

「今回、負けたらまたタイトルマッチまで遠のくし、負けたらどうしようと思っていましたので、今はホッとしています」

――チームメイトは何か言っていたか?

「試合前は、『匠が負けてもみんな何とも思っていないし、練習している姿を見ているので、それが出せれば満足だから』と言っていて、それもいいプレッシャーというか、リラックスできました」

――試合後は、渡辺雅和トレーナーが泣いていた。

「ずっと空手をやってきたので、キックボクシングの師匠がいなくて。独学でYouTubeとか見てやってきたので、そういう存在の人が雅和さんだったんです。それで雅和さんが泣いている姿を見て、嬉しくて僕も泣いてしまいました」

――そこまで辛い思いをしてきた?

「雅和さんがずっとミットを持ってくれていて、カーフキックとかも思い切り蹴らせてくれて、毎日身体を張ってくれていました。『俺を壊してくれ』という感じで言ってくれていて。一人8ラウンドくらいやるんで、多い時は一日40ラウンドやってくれています」

――返そうかなとは。

「みんなベルトを持っているので、稼いだりして、いろいろと返していきたいです」

――今後は。

「世界最強を目指していくのは変わらないんですけど、昨年の6月からコンスタントに試合が決まっていてオフがないので、少しだけ心と身体を休めようかなと。やっても今年1試合やるかやらないかですね」

――戦略は実行できた?

「どっちもですね。試合になると、技とか考えていることがでないことが多いんで。ミットでパンチもらったら蹴りを返すとか癖になっているので、本能で戦いました」

――軍司選手が納得いっていないようだが。

「勝ち負けを決めたのはK-1だし、僕からしたら勝ちと言われているから勝ちなので。K-1側から再戦しろと言われればするし、しなくていいならばしないです」

――メッセージを。

「次、試合はいつになるかわからないけど、進化した自分を見せるので応援をお願いします」
第6代K-1 WORLD GPライト級王者
与座優貴(team VASILEUS)

――一夜明けての感想。

「テーマの相手を破壊することは、クリアできました。一安心していますが、ここで満足はしていないので、さらに強くなっていきたいと思っています」

――ダメージは?

「あまりないです。蹴った足が痛いくらいで」

――眠れたか?

「はい。前回の試合は1ラウンドで終わったので、映像を見まくっていたんですけど、今回は3ラウンドあったので、ちょっとしか見ませんでした」

――反響は?

「相手ありきということもあって、凄かったです。ペッダム選手相手に、あの勝ち方をできたので反響ありました」

――ペッダム選手は強さを認めていたが。

「自信はあったし、ああなって驚きもないというか。自分の実力を出せれば、ああなるとは思っていたので、出せてよかったなと」

――ペッダム選手は1週間前に来日しての調整、タイからペッティンディー会長も駆けつけてのかなり気合いが入る状況だったが。

「逆に気合いが入って追い込みもしたので自信もありました。自分が目指すところはブレていないし積み上げているので、そこは自信がありました」

――試合から覚悟が伝わってきた。

「基礎というか、蹴られたら返すとか、自分の攻撃で終わる。言葉でいうのは簡単なんですけど、試合でやることは難しい。でも日頃のミットから癖付けしていて、それが試合で出るようになっています。以前は絶対に判定でいいから勝つという意識でしたが、今は壊すというスタイルに変わっています」

――それは、VASILEUSに来てから?

「VASILEUSの存在が大きいです。自分が目指す先輩たちに追い付くためにも、こんなところでは負けていられないんで。まだまだハングリーですし、試合の動きにも出ているのかなと思います」

――試合の2日前、VASILEUSの武尊選手がONEでKO勝ちを収めた。見たのは減量中?

「水抜きの減量中に見ていて、気合いが入って。今回、ケガとかアクシデントがあって、より気合いが入って、今回の結果につながりました」

――武尊がダウンした時は。

「ビックリはしましたけど、でも相手のいいところを出して倒すところは凄いなと」

――ケガはどんな状況?

「足痛めていて。あとは減量のアクシデントがあって、塩抜き中にぶっ倒れて。意識朦朧となって吐いたりしました」

――計量の前日?

「いえ、その前です。2.5kgの減量がキツイとかではなく、初めてそんなことになって焦りました。水抜き時も少し影響がありましたが、武尊さんの試合を見て気合いが入って大丈夫でした。リカバリーは順調に行って、試合はまったく問題なかったです」

――VASILEUSのプライドは?

「周りから一目を置かれるチームだと思うので、それに恥じないような試合や行いをするという、いい意識を保たせてくれています」

――チームメイトの寺田選手のタイトル戦は応援していたが、気持ちが入った?

「いつも暗い顔でジムに来て、最後まで一緒に練習をして乗り越えてきたので、めっちゃ気合いが入りました。自分が勝った喜びが飛んじゃうくらいに嬉しかったですね(笑)。みんな同じ方向を見ているし、それに向かって一緒に汗を流している大事な仲間です」

――今後は。

「なるようになる。もっと、いい相手をお願いします」

――具体的なレベルは?

「スーパーレック!そのくらい名前のある選手というか、そういう相手じゃないと勝負にならない」

――武尊選手や野杁正明選手がONEで負けて技術練習の変化はあった?

「ありますね。判定の印象も大事になってくるので、自分の攻撃で終わるとか、蹴り返しを忘れないとか。ペッダム選手への蹴り返しを忘れないようにしていました」

――次はいつくらいに試合を予定?

「なるはやで、ダメージないんで。10月5日、行けます!」

――メッセージを。

「目指すところは変わらないので、より強い相手が待っていると思いますが、相手を破壊して勝ち続けていくので応援をよろしくお願いします」
チケット購入