「Krush.151」7.22(土)後楽園<インタビュー>挑戦者・永坂吏羅「格闘家は手足を使ってリングで何かを表現するアーティスト。しっかり自分の芸術的な感性を落とし込んでKOで勝ちたい」
――永坂選手とのタイトルマッチは昨年11月に一度決まっていたものの、璃明武選手の怪我で対戦が流れた経緯があります。今回オファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
「まあ相手にとってこの期間は、寿命が伸びて良かったんじゃないかなって思います」
――仕切り直しの一戦となりましたが、どんな心境でこのタイトルマッチを待っていましたか?
「前回タイトルマッチが決まってから、ずっといつ爆発させられるのかっていう自分の葛藤と戦いながらやっていたんですけど、前回の試合の時と比べて別人のように仕上がっているんで楽しみですね」
――前回試合が決まった時の会見や試合が流れた時など、璃明武選手に対して厳しい発言があったが、現在はどんな感情を持っていますか?
「怪我に関しては仕方ないと思うんですけど、ジムの大先輩である武尊さんや(野杁)正明さんとか、拳を怪我しても試合をやってきている選手たちで、そういう選手が上に行けると思っているんですよ。俺がチャンピオンだったら絶対にさじは投げてないですね」
――言える範囲でこの期間でどんな部分がより進化したと思いますか?
「一個一個の技の研ぎ澄ましというか、鋭さ、スピード、殺傷能力、全て高めてきた感じですね。前回の公式戦だと内田晶選手との試合からはもう本当に全く別の人間のような、攻撃もディフェンスも全て兼ね備えた選手になってきているのかなと思っています」
――璃明武戦を待っている間にタイトルへの想いは変わりましたか?
「タイトルへの想いはもちろん大切ですけど、K-1の2強(金子晃大・玖村将史)がいる中で、自分も一番脂が乗っている時期に早くやりたいという心境でずっと(タイトルマッチを)待っていました」
――永坂選手が考えるタイトルマッチに相応しい試合とはなんですか?
「自分ら格闘家は手足を使ってリング上で何かを表現するアーティストだと思っているんですよ。しっかり自分の芸術的な感性をリング上に落とし込んでKOで勝ちたいと思っています」
――このタイトルマッチの先のビジョンはありますか?
「言わなくても分かってると思うんですけど、55kgの2強にいち早く俺が名乗り出て、絡んでいたけたらなと思っています。そこのビジョンに対するプロセスとして、今回は絶対に落とせない試合だと思っているので必ず勝ちます」
――それでは最後にファンへのメッセージをお願いします。
「前回11月に試合が決まってから約8カ月間、ファンの皆さんだったりスポンサーさんだったり、自分を支えてくれる全ての人たちを待たせてしまったのが、まず申し訳ないなと思っています。待たせてしまった分、試合で魅せる勝ち方をして、みんなを裏切らないように俺らしい試合をしたいと思います」