「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国 スーパー・ウェルター級王者・和島大海「この5年で色んな経験を積み重ねてきた」vs挑戦者ジョーダン・ピケオー「勝ってベルトをオランダに持ち帰る」
6人のK-1王者が出場する本大会の締めを任されたのは、王者・和島大海vs挑戦者ジョーダン・ピケオーのK-1スーパー・ウェルター級タイトルマッチだ。
両者は2018年9月30日「Krush.93」で初対戦。当時vs日本人無敗の王者ピケオーに期待の新星・和島が挑み、2-0でピケオーが王座防衛を果たした。今回は王者である和島にピケオーが挑むという立場を替えての一戦となる。
ピケオーは過去2度のスーパー・ウェルター級王座に挑んでいるが、それはいずれも1日3試合のワンデートーナメント。今回はワンマッチ形式でのタイトル挑戦となったピケオーは「自分が持っている全てを出すことができる」と喜びの表情。
ABEMAおよびK-1公式での勝敗予想が和島に傾いていることにも「前回(3月『K'FESTA.6』)はガンガン前にでてくるアビラル選手に合わせた戦い方をした。今回も和島選手の戦い方に備えた研究をしている」と、約3年振りとK-1参戦となった3月のアビラル戦は参考にならないという考えを示した。
かつて敗れた相手を挑戦者として迎える和島は、この5年で「経験」を身につけたと語る。「当時はK-1にも出られず外国人選手とも戦ったことが無かった」という和島。しかし、この5年で「いろいろ試合もできてKOも積み重ねた」と、経験により大きく成長した自信を見せた。
両者穏やかな口調ながらも5年振りの再戦がタイトルマッチであることを強く意識する。ピケオーが「自分が勝ってベルトをオランダに持ち帰る」といえば、和島もまた「すごく苦労してとったベルトなので絶対に防衛する」と語気を強める。果たして和島がリベンジを果たし王座を防衛するのか、ピケオーが連勝を飾り悲願のK-1王者となるのか。
和島大海
「計量も終わって調子も良いですし、明日はすごく楽しみです。5年分のリベンジをピケオー選手にぶつけます。(5年振りのリベンジができる試合にどんな意味を感じているか)僕もピケオー選手に(Krushの)タイトルマッチで負けたり、(K-1の王座決定)トーナメントの決勝で負けたり、すごく苦労してとったベルトなので、絶対防衛したいと思っています。
(ABEMAとK-1公式での勝敗予想は和島有利だが、この結果をどう思うか)それほど下馬評は気にしないので、明日はがんばろうというだけです。(この5年という月日をどう考えているか?)5年間で一番変わったのは経験が一番大きいと思います。当時K-1にも出られなかったですし、外国人選手ともやったことがなかったんですけど、5年間でいろいろ試合もできてKOも積み重ねてきたので、そこが一番変わったなと思います。
(野杁選手から一番インパクトのある試合をするという宣言があったが)今回メインに選んでいただいたので、しっかりKOで締めて自分が一番インパクトを残す試合をしたいと思います。(ファンへメッセージ)明日は絶対勝ちます。応援よろしくお願いいたします」
ジョーダン・ピケオー
「今とても気分が良いよ。今回の試合のために最高のトレーニングキャンプを積んできたので、明日はそれを全て出して、いつもどおりの楽しい試合、激しい試合、プレッシャーをかけ続ける、前に出続ける試合を見せたい。(これまで何度もK-1王座に挑戦してきたが、K-1のベルトに対する思いは)スーパー・ウェルター級では過去2回トーナメントを戦って、あれは自分にとってもタフな試合だった。
一度目は決勝でマラット・グレゴリアンと対戦したが、自分は2試合タフな試合をした後での決勝で、グレゴリアンに負けた。2度目はチンギス・アラゾフに負けて、皆さんご存じの通りこの2人は世界でもタフな選手なので、この2人負けたことは自分でも恥ずかしいとは思っていないし、逆に誇りに思っている。今回はトーナメントではなくワンマッチということで、タイトルマッチで自分が持っている全てを出すことができる、そういう試合でタイトルに挑戦できることは、トーナメントとは違った試合運びができると思うし、その試合でタイトルをかけて和島選手と戦えることをうれしく思う。
(ABEMAとK-1公式での勝敗予想は和島有利だが、この結果をどう思うか)前回はアビラルがガンガン前に出てくるタイプの選手だったので、そういった選手に合わせた戦い方をした。今回の和島は距離を取って、その中にコンビネーションを織り交ぜてくるタイプだから、和島に合わせた前回とは違う試合をお見せすると思う。今回の和島との戦いに備えて研究もしてきたし、コンビネーションにも注意をしている。彼がどんな攻撃をしてきても、それに返していくつもりだから、そこを見てほしい。
(この5年という月日をどう考えているか?)この5年間、コロナの影響もあって3年ほど試合ができない時期もあった。ただ自分自身は5年前と変わらず、盛り上がる試合をしていくというところは変わっていないと思う。5年前の和島戦を思い出すと、あの頃は若かったという印象はありますが、今こうしてみると、日本のファンに認めてもらえるようなK-1王者になったなという印象がある。ただ残念だけど、ベルトは自分が勝ってオランダに持ち帰りたいと思っている。その後リベンジマッチをしたいというのであれば、リベンジマッチを受ける気はありますし、そのあたりはチャンピオンになったときに考えるよ。
(ファンへメッセージ)この試合は間違いなく激しくそして楽しい試合になると思う。和島も自分もKOを狙っていく試合になると思いますので、その試合をぜひ楽しみにしていてください」