「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国＜インタビュー＞斗麗「僕らは負けたら地獄で、勝ったら天国。でも弱いヤツと当てられても、強くならないし、強くなるためには強いヤツとやらないと意味がない」
──前回の試合は3.12「K’FESTA.6」でRISEの安本晴翔選手との試合でした。改めて振り返ってみていかがですか？
「やる前は負けると思ってなかったのでめっちゃ悔しかったんですけど、ここ数戦、チャンピオンクラスとしかやってないので僕にとってはプラスになったと思っています」
──試合内容の評価は高かったですよね。
「……でも、負けたんで（苦笑）」
──負けたら満足はできないと。この試合はRISEとの対抗戦でK-1を代表しての出場でした。そのシチュエーションでリングに上がってみて、ご自身で感じたことはありましたか？
「リングに上がったら一緒やったんですけど、僕がK-1代表として出られる試合があるんやと思いましたね。昔テレビで見てたから、その中でK-1代表として出られるのは嬉しかったですね。だから、その中で勝てる人は凄いなと思いました」
──その試合の後、ご自身の中で意識して取り組んでいることはありますか？
「最近は基礎ですね。一個一個の動きをめっちゃちゃんとしようと思ってそこから見直しています。もう一からですね。だいたい自分のスタイルはできてきたんで、その中で倒せる攻撃をもっと増やしたらもっと強くなれるなと思って、そこを練習しています」
──そういう中で今回の両国大会の試合が決まりましたが、オファーが来た時はどんな心境でしたか？
「相手も強いし、めっちゃ嬉しかったですね」
――対戦相手のヴュー・ペッコウーソン選手の印象はいかがですか？
「上手い印象ですね。逆に強さはないかなみたいな」
──テクニック的な部分で秀でていると。ご自身と比べてみていかがですか？
「似ていると思うし、僕が倒せる攻撃を出したら倒せるかなと思いますね。僕は多分ヴュー選手のことを苦手じゃないと思うんで、どうなるか楽しみですね」
──ヴュー選手は「K’FESTA.6」で軍司選手のベルトに挑戦して負けた選手です。そこは意識されますか？
「意識してますね。でも、この試合に勝ってから言おうと思っていることはあるんで、それまでは取っておきます」
──では、その再起戦となる試合でどんな試合を見せたいと考えていますか？
「みんなに『斗麗、倒せる技もあんのや』的に思わせたいですね」
──先程、「勝ってから言おうと思っていることはある」とおっしゃっていましたけど、この試合の先に持っている展望を教えてください。
「僕は世界一強くなりたいんですけど、ベルトを持ったら世界一だと思うし、それは後からついてくるとものだと思っているんですよ。だから、とりあえず強い奴といっぱいやって勝っていったら、自分が目指すものになれるんかなと思っています」
──去年はトーナメントに参加して、今年は対抗戦も経験して、経験値は着実に積み上げてきていると思いますけど、目標とする世界最強に近づいているという手応えは感じていますか？
「でも、トーナメントも決勝とか、世界のチャンピオンクラスには負けてるんで、どうなんやろう？ 僕はデビューから何も変わってないです。挑戦し続けるという姿勢は何も変わってないけど、やっぱり勝たなあかんってめっちゃ思いますね。自分に快感がないです。やっぱり勝ちたいっすよ（笑）。僕らは負けたらホンマに地獄やし、勝ったら天国なんでだいぶ違うんですよ」
──そう考えると連敗はしたくないですよね。
「今回勝たなヤバいです。でも、だからと言ってそこで弱い奴と当てられても、自分が強くならないんで。強くなるためには強い奴とやらないと意味ないと思っているんですよ。だから、今回の試合が決まった時は本当に嬉しかったです。変な弱い選手じゃなくて、強い奴と当ててもらえて光栄ですね」
──この試合を乗り越えればまた見えてくるものがあるということですね？
「そうですね。この試合に勝ったらさらに先にいけると思うんで、とりあえず勝ちます」