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「Krush.150」6.16(金)後楽園<公開練習>王者・大沢文也、挑戦者・里見柚己との再戦に自信「前回は里見選手が『実力を出せなかった』んじゃなくて、俺が『実力を出させなかった』。打ち合っても足を使っても、どこからでも勝てる」

 都内・ONE LINKにて、6月16日(金)東京・後楽園ホールで開催される「AZABU PRESENTS Krush.150」の[Krushライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・里見柚己と対戦する王者・大沢文也が公開練習を行った。

 公開練習では7.17K-1両国大会に出場する龍華を相手に軽いマススパーリングを披露した大沢。里見とのタイトルマッチは今年1月「Krush.145」での再戦となるが、前回は試合前に体にばい菌が入って練習ができなかったり、それが治ったと思ったらインフルエンザに罹るなど、試合前の調整もままならなかったという。
 しかし、今回は早めにカードが決まったこともあり、準備も万端。スタミナにはめちゃくちゃ自信があるという大沢は、パワー面に気を遣った練習をしているとのことだが「対策の時間が長かったんで、いろんなことができるんじゃないかなって。この間の試合より引き出しが多いんじゃないかなと思います」と、再戦に向けては自信満々だった。

 また、1年前からJOKERジムを出て、現在の練習環境に変えたことも大きいという。以前は大沢のミットを持てる人間がいなかったこともあり、ミット打ちをせずに試合に臨んでいた。しかし、練習環境を変えたことで、その問題も解消。「1年で一気にガラリと変わったなと思いますね。強くなったと思います」と断言できるほどの充実した練習を積めているようだ。
 前回の里見とのタイトルマッチは一度は大沢の勝利となったものの、試合後にダウンを奪った攻撃に反則があったという裁定を受け、無効試合となった曰く付きのカードだ。大沢本人も「反則ギリギリ。それも技術だと思っているんで、自分は」と、この裁定には納得しておらず、カード発表された時の記者会見では苛立ちを隠せなかった。加えて会見での里見の「Krushのタイトルマッチの重みで動きが悪くなった」という発言がさらに大沢を苛立たせた。

「実力を出せなかったんじゃないよ。実力を出させなかったの、俺が。そこを勘違いすんなって感じです」と、今も苛立つ気持ちは隠せない。しかし「イライラしていると弱いんで。スパーリングでも弱くなっちゃうんで、冷静に冷静に」と、努めて苛立ちを押さえているようだった。

 選手としての里見に関しては、「上手かったですよ。何回もしつこく言うけど、強いっすもん。正直、里見選手の評価ってあんまり高くないと思うんですよ。でも、僕はライト級の中でもかなり高いと思っています。僕ほど、里見選手を絶賛している選手っていないと思いますよ」と言うほど評価も高い。
 特に里見のセコンドに対しては、「チームは凄く頭いいなと思うんですよ。セコンド能力とか凄いなって思うんで、試合をしながら『なるほど、なるほど』って思いました。もちろん里見の技術も脅威はありますけど、里見のチーム力は凄い脅威ですね」と、警戒している様子。だが「試合ってどれだけセコンドを信じるかなんですけど、僕は練習環境変わって今のチームを全力で100%信じているんで、チームワークなら負けません」と、自分のチームへの信頼も絶対的だ。

 そして、会見では「打ち合う」という発言をしていたが、「打ち合っちゃおうかなって言ってたんですけど、何でもできますよ。打ち合っても足を使っても、どっからでも勝てますね」と煙に巻きながら自信はたっぷり。思わぬところで因縁ができてしまった再戦で、今度こそ王者としての力を見せつけるつもりだ。
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