「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜<公開練習>金子晃大、ムエタイ技術を学んで進化した姿を見せる!「ミドル級にも負けない迫力、トーナメントよりも見応えのある試合を見せたい」
昨年の「THE MATCH 2022」後から同ジムへの出稽古を行ない、ウィラサクレック会長から指導を受けている金子。この日も朝から練習に励み、公開練習でも精力的に2分1Rのミット打ちを披露。ウィラサクレック会長が構えるミット目がけて、切れ味鋭いパンチやキック、そしてヒザ蹴りを繰り出し、試合に向けて好調ぶりをアピールした。
金子の前回の試合は3月「K’FESTA.6」でのコンペット・シットサラワットスアとのタイトルマッチ。3カ月弱の短いスパンで試合に臨むことになったが「短い間隔でも作れるように意識している」と、コンディションも仕上がりにも問題ないという。
コンペット戦はコンペットがウィラサクレックジムで練習をしていたため、その期間は練習できなかったそうだが、試合後に同ジムでの出稽古を再開した。ムエタイ自体は「全然見ないです」という金子だが「キックボクシング自体を習いに来たっていうのはありますね。基礎的なものだし、身になっているものが多い」と、対ムエタイという視点を抜きにしても、学ぶことが多いそうだ。何よりも「会長の教えは自分に合っていると思います」と、所属するシルバーウルフでの練習を中心に、ウィラサクレックジムで出稽古を行うことで、さらなる成長を遂げようとしている。
そんな中で今回はトルコのエムレ・カラジャとの対戦が決まった。現在10戦10勝と無敗を誇り、昨年はWAKO欧州選手権スーパー・バンタム級で優勝もしている、強打で知られる選手だ。そのカラジャについて、「体も強いし、積極的なファイターでパワーもあると思うんで、そこに負けずしっかりと強さを見せていきたいなと思います」と語った金子。「自分の攻撃が当たる分、お互いに危ない距離だと思うんですけど、そういう意味では噛み合うのかなと思います」と、自分の持ち味が存分に出せそうな相手に、モチベーションも上がっているようだった。
その声は金子の耳にも届いており、将史との再戦には本人もいたって前向き。「カラジャ選手は玖村選手と全然タイプが違うんですけど、まずはこの試合をしっかりクリアして、いい勝ち方をしていけば盛り上がっていくなと思います。みんなの期待を超えられるような動きをしていければいいかなと思っていますね」と、カラジャを倒してファンが望むカードを最高の形で実現させようと考えているようだ。
「ミドル級にも負けないような迫力を、スーパー・バンタム級でも見せていければなと思います。試合内容で言ったら3試合分の決勝よりも見応えのある試合ができればいいかなと思っていますね」と金子。最後に「色々混沌していくと思うんですけど、その中でしっかりブレずにやっていきたいと思います」と、リングに集中していくことを宣言していた。