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「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜<インタビュー>森坂陸「5連勝でKrushのチャンピオンになって、今の僕には勝ち癖がついている。この勢いで椿原選手にも勝ちたい」

 6月3日(土)神奈川・横浜武道館「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~初代ミドル級王座決定トーナメント~」の[K-1フェザー級/3分3R・延長1R]で椿原龍矢と対戦するKrushフェザー級王者・森坂陸のインタビューを公開!

──前回の試合は3月「Krush.147」での玖村修平選手とのタイトルマッチでした。見事にKrushフェザー級王座を獲得したわけですが、振り返ってみていかがでしたか?

「反響も大きくて、自分的にも1Rから攻撃的にいけていたので、良かったのかなとは思っています」

──それまでやってきた成果がバッチリ出たような試合でしたか?

「やりたいことはできたんですけど、ちょっと悔いの残る試合にはなってしまいました。ただ、本当に反響が大きくて、アンチがファンになってくれたりとかもあったんで、個人的には楽しかったですし、凄くいい試合ができたかなと思っています」

──このタイトルマッチは新しいファイトスタイルでの戦いでしたけど、今後もあのスタイルで試合をしていく予定ですか?

「そうですね。結構評判が良かったんで、ああいう戦いをした方がいいんだなとは思いました。結局、パンチの練習をたくさんしていたら、自然とああいうふうに1Rからガンガン詰めていけるようになったんで、今後もパンチをしっかり使いながらやっていきたいですね。ただ、3R、あるいは延長に入っても持つぐらいの体力をつけたいなと思います。前回初めてやったファイトスタイルだったので、いつもは調子が上がる3Rに逆に下がっていっちゃったんで、そこが反省点ですよね。もっとスタミナが必要だなと思いましたし、今はそこを鍛えなきゃって思っているところですね」

──先程楽しかったとおっしゃいましたけど、今までの試合とどっちが楽しいですか?

「前回の方が全然楽しいですね。この間はベルトがかかっていたっていうのがもちろん一番大きいですけど、お客さんもすごく盛り上がってくれたというか。入場の時からの声援がデカさが全然違くて、そこからテンションが上がって、試合の時はもうなんか自分の世界に入っちゃっていましたね。過去一楽しい試合でした」

──ちなみにベルトを獲ってからそれほど日が経ってないですけど、Krushのチャンピオンになったという実感はありますか?

「それは防衛戦とかやらないとちゃんと湧かないんだろうなと思っていて、毎日ベルトを見るわけですけど『本当に獲ったんだな』って感覚なんですよ。防衛戦をやって、ちゃんと防衛をしてから実感は湧くのかなと思っていますね」

──そして今回はK-1出場のオファーが来ましたけど、どんなお気持ちでしたか?

「やっぱりK-1横浜大会は出たいと思っていたんで、6月3日は試合のペースとしては結構早いのでさすがに呼ばれないかなとは思っていたんですけど、呼ばれたら出たいなと思っていたんで嬉しかったですね」

──横浜は森坂選手の地元ですし、昨年もK-1の横浜アリーナ大会に出ましたけど、Krush王者という肩書がついての出場は気持ちとしては違いますか?

「全然違いますね。世間一般にはK-1は知っていてもKrushは知らないよっていう人も結構いたりする中で、僕がKrushのチャンピオンとしてK-1に挑み、K-1だけで活躍している選手とやることによって、僕が勝てばKrushの価値は勝手に上がると思っているんですよ。Krushチャンピオンとしての責任感というかプライドを持って戦いたいなと思っていますし、僕が負ける=Krushがナメられるみたいな感じになると思っているんで、KrushはK-1の2軍じゃないよっていうのを表現するためにも勝たないといけないと思いますね」

──そういう責任感も含めてKrushのベルトの重みは感じますか?

「僕は本当に苦労して獲ったタイプだと思うんですよ。さっきはまだ実感が湧いてないと言いましたけど、獲れたことは確かなのでそれを守りたいと思いますし、Krushが好きでやってきたんで、Krushのベルトをすぐに返上してK-1に行きますっていうのもないです。ただ、K-1に出ささせてもらって勝っていけば、自然とK-1のベルトに挑戦するチャンスも来ると思うんですよね。だから、それまではKrushのベルトの価値を高めるために勝っていきたいなという気持ちですね」

──そして今回の対戦相手の椿原選手ですけど、元K-1のチャンピオンでもあります。どんな印象をお持ちですか?

「本当に上手いっていう印象ですよね。凄く上手い選手なので、やりやすくはないかなと思いますね。5年前の若手の時にやっていまして、その時は僕が負けているんですけど、めちゃくちゃ速かったですし、今はパワーもついていると思うんで、本当に対策をしっかりしないと簡単には勝てないと思っていますね」

──椿原選手はベルトを落としてからは戦績も振るわないところがあるんですけど、5年前にKHAOSで対戦した時と比べても全然違いますか?

「速いのは変わってないですけど、パワーがついてますし、フィジカルが強くなっていますよね。ガンガン前に出てきてパンチでも打ち合うようになってきていると思うんで、それでいいのをもらっちゃったりして倒れてポイントを取られて負けるケースが最近はあると思うんですけど、強くなっているなというのは感じています。一番は体が強くなっているんだろうなっていうところですね」

──ただ、今回の試合はお互いにやってきた5年間の比べっこになると思うんですよね。そのへんの手応えはいかがですか?

「ここ1年ぐらいは僕の方が急成長していると思うんで、もちろん自信がありますね。僕は2年前までは結構落ちていたなと思うんですけど去年でグーンと来たし、今は5連勝していてちゃんとベルトも獲れましたからね。勝ちの感覚が体に残っている状態なので、あまり負けることが想像できないというか、怖さがないというか、そこの勢いの部分では僕の方が上回っているかなって思いますね」

──その勝ち癖的なものは戦う上で大事な感覚ですか?

「やっぱり勝ち癖と負け癖ってあると思っていて、連敗している時は調子良くても勝てないっていう時が多かったんですよ。それが負け癖だったと思うんですけど、勝ち癖は今の感覚かなと思っていますね。相手どうこうじゃなくて、勝ってれば勝手に勘違いするんですよね、『俺は強い』みたいに。その自信が実際の勝ちに繋がるんだろうなと思っていて、去年の横浜アリーナで西京選手とやった時ぐらいから謎の自信があって、そこから勝ちの感覚がずっと残っているんだろうなと思っているんで、本当に勝ち癖がめちゃくちゃありますね。その勢いで今回もちゃんと勝ちたいなと思いますね」

──椿原選手は元チャンピオンですし、今でも間違いなくK-1フェザー級のトップ戦線にいる選手だと思います。この一戦から先は何を見据えていますか?

「この試合に勝たないと意味がないですけど、最終的には今のK-1チャンピオンの軍司(泰斗)選手にリベンジしたいんで、トップ戦線の選手たちとやらせてもらって全員に勝っていけばそこまでたどり着けるかなって思っています。そこにたどり着くまではKrushでしっかりと防衛戦をやったり、KrushチャンピオンとしてK-1でワンマッチを組んでもらったら、Krushの価値を高めるために戦う。そうやっていけば、自ずとK-1のベルトも狙っていけると思うんですよ。だから、今は勝ち続けるっていうことしか考えてないですね。今回の試合もどう勝つとかはまだ決めてないですけど、前回みたいなアグレッシブな試合をして勝ちたいなという想いがあって、Krushの価値を高めるっていう気持ちで臨みたいなと思っています」

──では、その椿原選手との試合はどんな試合を思い描いていますか?

「僕らって多分、あんまり打ち合わないスタイルっていうか、ポイントアウトするタイプって思われがちだと思うんですけど、そこを覆したい。だから僕も打ち合うんで、椿原選手にもしっかり打ち合ってもらって、打ち合いの試合を見せたいと思っています」
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