news

ニュース

「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪<特別取材>石井一成×吉成名高 ムエタイの誇りを胸にK-1の頂点へ!「ムエタイ最強を憧れのK-1で証明する」(石井)&「ヨーシラー選手はめちゃくちゃ強い。でも最後に一成君が優勝すると思います」(吉成)

 12月3日(土)エディオンアリーナ大阪「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の初代バンタム級王座決定トーナメントに出場するWBCムエタイ世界スーパーフライ級王者・石井一成。日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者の吉成名高がビッグチャンスを前にした石井に激励のメッセージを送った。

 石井と吉成はジュニア時代からトップ選手として活躍し、プロデビュー後は共にムエタイルールでキャリアを重ねてきた。普段は福岡在住の石井だが、タイトルマッチなどの大きな一戦が決まれば試合前に吉成が所属するエイワスポーツジムに出稽古に行き、吉成と共に練習に励んできた旧知の仲でもある。現在は共同でYouTubeチャンネル「石井一成&吉成名高/なりなりちゃんねる」を開設したことでさらに交流も深まった。

 共に“打倒ムエタイ”を掲げ切磋琢磨してきた石井は今年8月にK-1九州大会でK-1に電撃参戦。K-1初戦となった藤田和希戦では3RKOで勝利し、見事なK-1デビューを果たした
 吉成は「一成君はずっとムエタイ路線でしたが、得意技のボディブロー・ローが凄く強いので、K-1ルールでも通用するファイトスタイルだなと思っていました。藤田戦では1Rからリラックスしながら動いていて、3Rを通して魅せる試合をした上で最後にKOしていて、ムエタイでも輝いている一成君を見てきましたが、K-1でも一成君は輝いていました。僕から一成君にものを言える立場じゃありませんが(笑)、僕がK-1で戦うとしたらK-1は首相撲がない競技なので一からやり直さないといけないので凄く難しい。でも、一成君はすぐに対応できていたので凄いなと思いました」とK-1デビュー戦で強烈なインパクトを残した石井の勝利に衝撃を受けたという。

 初代バンタム級王座をかけたワンデートーナメントについては、すでに吉成は出場メンバーを分析し勝ち上がり予想をしており、「本命が一成君、黒田選手、ヨーシラー選手の3選手です。一成君が決勝戦まで勝ち上がってきて、反対ブロックからは黒田選手とヨーシラー選手の勝った方が勝ち上がってくるのかなと思います。日本のファンの方はなじみが薄いかもしれませんが、ヨーシラー選手はめちゃくちゃ強いんですよ。タイ人はパンチが大振りで一発に頼る選手が多いのですが、ヨーシラー選手は細かいパンチも出せるし、パンチの軌道も日本人選手のような打ち方をします。もちろんムエタイのテクニックも高いです。黒田選手とヨーシラー選手の2人が一回戦で潰し合いになり、最後に一成君が優勝すると思います」と石井の優勝を予想した。

 石井は「K-1のチャンピオンになるという目標ができて、気持ちが凄く高まっているので、いい練習ができています。少し前までは目標がなくて、僕は何を目指しているかも分からず、練習していても強くなっている感覚もなかったのですが、今は目標があるからそれに向かって走るだけ。凄く充実した毎日を送っています」と調整に自信を見せている。
 幼少時代の石井は魔裟斗さんの活躍に刺激を受け、今大会では魔裟斗さんと同じK-1チャンピオンになるチャンスが訪れた。大会まで3週間を切り、石井は「小さい頃から僕がやってきたものはムエタイなので、ムエタイが最強ということを憧れのK-1のリングで証明したい。決勝戦にはヨーシラー選手に上がってきてもらってムエタイ同士で決勝戦を争えたら最高ですね」とムエタイ最強を証明するという野望も秘めている。

 吉成もムエタイの誇りを胸にK-1王座を目指す石井に「一成君がK-1で活躍することで、ムエタイの強さの証明にもなると思うので、一成君をめちゃくちゃ応援しています」と激励のメッセージ。石井も「名高にはブレずにムエタイルールをやり続けて、ムエタイで1番輝いてほしいです。今K-1ルールに流れていく選手は多いのですが、名高はヒジありのムエタイルールの風を吹かせられる存在だと思うので、逆に色んな選手をムエタイ路線に引きずり込むぐらいになってほしい」と吉成の今後の活躍に期待を込めた。 
チケット購入