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「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪<公開練習>池田幸司が石井一成・黒田斗真にライバル心を燃やす!「石井選手には絶対負けたくない。黒田選手にやり返して優勝できたら本望です」

 都内・ReBORN経堂にて、12月3日(土)エディオンアリーナ大阪で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[初代K-1バンタム級王座決定トーナメント一回戦/3分3R・延長1R]でアンビ・エンスエ・アボモと対戦する池田幸司が公開練習を行なった。

 得意の蹴りを主体に2分1Rのミット打ちを行なった池田だが、この日は床に手をついてのハイキック(いわゆるセンチャイキック)やジャンプしての前蹴りや二段式の飛びヒザ蹴りなど、変則的な動きも次々と披露した。これは「アボモ選手の練習動画をK-1の方に見せていただいたんですけど、凄えトリッキーでクルクル回転したりとか、そういう大技をやっていたんで、それに対抗してやってみました。俺もできるぞと(笑)」と、一回戦の相手であるアボモを意識してのもの。デモンストレーションの意図があったようだが「実戦でも使えると思います。殺傷能力があると思いますよ」と、試合の中で繰り出すことに満更でもない様子だった。
 昨年、K-1バンタム級日本最強決定トーナメントに出場し、一回戦で優勝者の黒田斗真に敗れた池田。しかし、その後はバンタム級戦線で連勝を重ね、今年3月の「Krush.135」で壬生狼一輝を破って、念願だったKrushバンタム級王者になった。夏には初防衛も果たし、今度はK-1のベルトがかかったトーナメントへの出場も決定。キャリアが順調に進んでいることは池田自身も感じており、「K-1のベルトが獲れたら今年辞めてもいいんじゃないかなと(笑)。それは冗談ですけど、最高の年になると思います」と、ストロングフィニッシュに向けてモチベーションも高い。

 その目標を達成するべく、池田はかねてから憧れていたという元K-1ファイターの佐藤嘉洋氏のいる名古屋へと教えを請いに赴いた。佐藤氏からは「どんな距離感で戦っていくのかというのが一番響きましたね。あとはヒザ蹴り、ミドルキックとか1つ1つの技の出し方を教えてもらいました」という指導を受けたという池田。また、現地では普段は交わることのない名古屋の選手たちもスパーリングを重ねた。国内のトップクラスの選手たちと拳を交えることにより自信もついたようだが、何よりも「自分の得意不得意が明確になった」と修正ポイントが見つかったのが収穫だったそうで、2日間の名古屋遠征は池田にとってかなり濃密なものになったようだ。
 一回戦の相手であるアボモは赤道ギニア出身で身体能力の高いタイプだが、「日本人とは違う見た目でいかつさがあるんで、向かい合った時に緊張しないようにしたいですね」と、まずは外国人特有の威圧感に対する心構えを作るのが池田のアボモ対策。準決勝では石井一成の勝ち上がりを予想した。今年8月のK-1福岡国際センター大会から鳴り物入りでK-1に参戦してきた大物に対し「K-1売り出しすぎじゃないですか?」と皮肉を言った池田。しかし「そこを喰ってやるぞという気持ちで絶対負けたくないですね。このトーナメントで分かりますよ」と知名度や実績では上回る石井の攻略に自信を見せていた。

 一方、決勝に勝ち上がってきた場合は「タイの強豪が相手なので、黒田選手は勝ったとしても怪我をしたりとか苦戦したりすると思うんですよ。そうなってくると壬生狼選手が粘り強くて延長とかで強いんで、意外と勝ち上がってきちゃうんじゃないかなと思います」と、壬生狼の勝ち上がりを予想した。しかし、池田が希望する対戦相手は、やはり一度敗れている黒田だ。「黒田選手にリベンジして優勝できたら本望ですね。勝ち上がってきてもらって、飛びヒザ蹴りで悔しい負け方をしているんで、飛びヒザ蹴りでKOし返したいと思います」と、約1年半越しのリベンジを狙っている。
「僕の格闘技人生で唯一ダウンも獲られてKO負けもしたのは黒田選手だけなんですよ。そこをクリアしちゃえば怖いものなしだし、そこはきっちりやり返したいですね」と、リベンジをしたい理由も明確だ。「リベンジと頂点に立つという2つのテーマを成し遂げたいですね」と、貪欲に充実した2022年の最高の締めくくりを狙う。
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