「K-1 WORLD GP」9.11(日)横浜＜インタビュー＞和島大海「スーパー・ウェルター級は『世界の強豪とやっていけるのか？』がテーマになる階級。僕は“ふんわり強い”＝“フワツヨ”で勝つ姿を見せていきます」
――6月の「THE MATCH 2022」以来の試合が決まりました。まずあの大会を振り返ってもらえますか？
「感想としては本当にいい経験になったと思います。あれだけの観客の前で試合することもなかなかないでしょうし、すごい楽しかったですね」
――周りからの扱いなど変わりましたか？
「そんなに変わらないですけど、自分の中ではめちゃめちゃいい経験になりました」
――「THE MATCH 2022」でのベイノア戦も含めると5連勝(4KO)と絶好調です。なにか秘訣はあるのですか？
「めちゃくちゃ練習を頑張る……ですかね（笑）」
――基本中の基本ですね（笑）。
「でもコンディションをよくするために食事に気をつけたり、週に一日は休みにしたり、ランニングだけの日を作ったりはしますが、基本的に休まず毎日しっかり練習するようにしています。ちょっとオーバーワーク気味かもしれませんが…試合前なのでそこは頑張ってます」
――今大会ではヨーロッパの超強豪メレティス・カコウバヴァスと対戦が決まりました。改めてどんな印象を持っていますか？
「本当に強いなっていう。一発もすごいですし、これから当たる外国人選手は、このレベルの相手になると思うので、気合いを入れて試合するしかないです」
――和島選手は外国人選手との対戦も多いですが、まだ慣れない部分はありますか？
「最近は外国人選手と試合が続いているんですけど、ずっと海外で試合をしていて、海外で勝ち続けている選手とはなかなか戦う機会がなかったので、どんなパンチを打ってくるんだろう？というもあるし、ワクワクも怖さもあります」
――そういった怖さを感じるのは初めてですか？
「いえ今までもあったんですけど、それ以上のあのパンチ力はもらったらやばそうだな…という印象です」
――和島選手の言葉にもあったように、メレティス選手の武器は筋骨隆々の肉体から繰り出される強烈なパンチです。ジョーダン・ピケオーをはじめ、ヨーロッパの強豪を何人もマットに沈めていますが、それにどう対抗しようと思っていますか？
「避ける、ですね（笑）」
――確かにそれは大事です（笑）。
「真面目な話、まずはちゃんと相手の攻撃を避ける。蹴りでもパンチでも自分の攻撃を当てたら、相手の一発は絶対にもらわないようにしっかりガードする。そういう感じですかね」
――和島選手が戦うスーパー・ウェルター級（70kg）はK-1MAXで確立された階級で、海外の強豪がひしめく階級です。魔裟斗さん・佐藤嘉洋さんのような世界と戦う日本人として期待もされていると思いますが、和島選手のなかにもそういった意識はありますか？
「そうですね。今回しっかり勝って、改めて世界と戦っていける選手になりたいです。…………ただやっぱりメレティス選手は強すぎますよ（苦笑）」
――最終的にそこに戻ってくるわけですね（笑）。でも対戦相手にそういった素直な気持ちを言葉で表現することも和島選手らしさだと思います。
「僕は試合前にしゃべりで盛り上げるのが得意じゃないというか、そういうキャラではないので、“ふんわり強く”でいこうかなと思います」
――まさに和島選手のための新ジャンル“フワツヨ”ですね（笑）。スーパー・ウェルター級として、他の階級とは違う魅力を見せたいという気持ちはありますか？
「この階級は海外勢と戦って、常に『世界の強豪とやっていけるのか？』というテーマがあったと思います。僕も今回から外国人選手のパワーに負けないようにして、そこから勝っていく姿を見せたいです」
ーー同じ日には、和島選手も対戦しているアビラル・ヒマラヤン・チーターvsムエタイのスーパースター・ジョムトーンによるスーパー・ウェルター級戦が組まれています。そこは意識していますか？
「眼中にないというか、そんな余裕がないというか。今は自分の試合に集中します」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「次の相手は強いですけど頑張ります！応援よろしくお願いします！」