メインイベントは第9代Krushフェザー級王座決定トーナメントの決勝戦、石田龍大vs橋本雷汰だ。準決勝が行なわれた6.23「Krush.162」で、石田は“狂拳”迅を、そして橋本は稲垣澪を破って、この決勝戦に駒を進めてきた。22歳の石田と19歳の橋本、栄光のKrushのベルトを手にするのはどちらだ? なお、石田サイドの客席には、POWER
OF DREAM出身の武居由樹の姿も。
1R、ゴングと同時に、飛び込むようにリングの真ん中を取った橋本。それに対して石田はハイキックを放って牽制だ。そしてパンチと、左右のハイキックを連続で繰り出す石田。それに対して、橋本はローキックを放っていく。さらにジャブからカーフキックを放った橋本。石田もパンチで応戦だ。石田はローキックからパンチ。だが、橋本もパンチでやり返していく。石田は左のハイキックからパンチ。橋本もパンチを返して、両者、組み合ってもつれ合う。石田のボディブローが当たるが、橋本も打ち返してパンチの打ち合いでこのラウンドは終了だ。
2R、ジリジリと前に出る橋本。だが、石田も距離を詰め返す。お互いにパンチを繰り出し合う。石田は左のフック。ここで橋本はパンチで前に出ていく。これをかわした石田だったが、続いて橋本の左フックが当たり、石田の体がグラつく。だが、石田もボディブローで挽回。パンチ、ミドルキック、三日月蹴りだ。橋本はローキックからパンチ。石田はアッパーを放つが、橋本もパンチを放ちながら前に出る。
3R、橋本が前に出る。これをかわしつつ、石田もパンチを放って前に出て、右のボディブロー。石田はミドルキックに前蹴り。それに対して橋本は前に出てパンチを連打。石田もパンチの連打でやり返す。ここで橋本の左右のパンチが当たるが、石田も倒れない。石田はハイキックで反撃だ。前に出る橋本は前蹴りからパンチ。残り10秒で両者組み合ってもつれ合いながら、ゴング。判定となり、29-29、30-30、30-30のドローとなって延長Rに突入となった。
延長R、前に出てパンチを繰り出し合う両者。石田の右フックが当たるが橋本は倒れない。しかし、橋本の右フックも炸裂し、石田が一瞬グラつく。前に出る橋本だが、なかなか石田を捕らえきれない。それでも橋本は前に出てコーナーに追い込むが、石田にパンチが当たらない。石田は左フックを当てるが、橋本も構わず前に出る。ここでゴングが鳴って、判定へ。9-10、10-9、10-9となり、判定2-1で石田が勝利。石田が第9代Krushフェザー級チャンピオンに輝いた。
試合後、宮田充KrushプロデューサーからKrushフェザー級のベルトが、石田の腰に巻かれた。さらにトロフィーを受け取った石田。マイクを握って、ファンに挨拶を行なった。
「こんにちは、大阪狭山市から来ましたPOWER
OF DREAMの石田龍大です。対戦してくださった橋本選手、ありがとうございます。今日戦ってくれた雷汰も、POWER OF
DREAMにおる楓汰も、19歳とは思えんぐらい根性あって強いんで、これからの2人の試合も是非注目してやってください。そして感謝を伝えたい人はたくさんいるんですけど、まず家族。お父さん、お母さん、お姉ちゃん2人という環境に生まれて、そして甘やかされて育ってきました。そんな家族がずっと俺の心の支えです。ありがとうございます。そして幼稚園から高校卒業まで大阪でお世話になった、拳心會舘の横山先生。今日、会場に来てくれてると思うんですけど、本当に横山先生との出会いがあったから夢中になれるスポーツに出会えたし、格闘技にも出会えました。ありがとうございます。そして、高校卒業から今まで、これからもお世話になるPOWER
OF
DREAMの古川会長は、本当に会長と出会えて、格闘技もそうなんすけど、人としても凄く成長できたと思ってます。俺は先輩方のように才能があるわけでもなく、言われたことをすぐできないんですけど、そういう俺にも一生懸命指導してくれたので、ここまで来れたと思っています。ありがとうございます。そして、圧勝で勝ちたかったんですけど、無理だったのでしっかりまた鍛え直します。そして明日、K-1でフェザー級タイトルマッチがあると思うんですけど、チャンピオンが勝っても負けても、俺は軍司選手と戦いたいと思っています。次の相手、俺でお願いします。そして最後に俺のこのマイクを聞いてくれた後楽園の皆さん、そしてABEMAで見てくれている皆さん、本当にありがとうございます。1人でもこういったファンを増やせる選手になっていくので、これからの石田龍大のご期待とご注目のほど、よろしくお願いします」