3月30日（日）後楽園ホールで開催される「Krush.172」の［【株式会社 ランドハウジング Presents】Krushスーパー・バンタム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R］に出場する璃明武選手のインタビューを公開！
──池田幸司選手とは1月の後楽園大会のリング上と、2月の会見で直接やりとりしていますが、そこでの印象はどうでしたか？
璃明武 特に変わらないですね。あんな感じで言ってくるイメージはあったので、やりとりしてどうとかは全くないです。
──それによって気持ちが動いたりは……。
璃明武 全然ないです。相手というよりは自分のことに集中しているので。
──そういうところが試合にもよく出ているというか、自分のペースを保つのが得意ですよね？
璃明武 まあでも対人スポーツなので、相性とかもあるとは思うんですよね。だから相手の動きは考えていかないといけないんですけど、合わせすぎるとよくないと思うので、極力自分のペースで戦えるのが理想という風に心がけてはいます。その中で、パンチの選手、蹴りの選手、オールラウンダーの選手とタイプがあるので、そこにハメていくという感じですかね。
──その点では、池田選手のタイプ、相性としてはどうですか？
璃明武 今のK-1ってパンチ寄りの選手が多い中、珍しくけっこうしっかり蹴る選手だなと思います。ジムもムエタイ寄りというのもあると思うんですが。その中で、パンチでKOもしているというのがデータとしてあって。パンチだけというような選手の方がやりやすいですけど、蹴りもしっかり出してくるので、そこは警戒しないといけないのかなと思います。
──その中で、勝敗を握るカギはどういうところになりそうだと思っていますか？
璃明武 相手への対策よりは自分を高める練習をしている感じで、試合が決まった時は池田選手の試合映像も見たんですけど、今はそれもあまり見てなくて。自分の動きを仕上げているという感じなんですけど、厳しい展開になることも予想しつつ、終始自分がゲームを支配する展開にできたら、理想的かなとは思います。
──最終的にはどう勝ちたいですか？
璃明武 見ている人が分かりやすいのはやっぱりKOだと思うし、接戦になったらどうなるかも分からないので、明確に勝つのが自分的にもいいですからね。ダウン、KOを獲ることはしっかり意識していきたいと思います。特に、最近接戦で落としているというのもあるので、そうなってもダウン、KOだったら全然変わるじゃないですか。だから、そこは狙っていかないといけないのかなと思います。自分的にも、見ている人的にも、そうだと思いますね。
──そのために、倒すことを特に意識した練習というのはしているんですか？
璃明武 いえ、自分は別にいつも「これで倒そう」と意識しているわけではないので。流れの中でそうなればいいのかなというのはあるんですけど。ただ、パターンとしては毎回、何パターンかは考えています。ハマるかどうかはやってみないと分からないですけど。
──当日の大会では、タイトルマッチがもう一つ組まれています。そちらは現役王者同士のタイトルマッチという珍しい組み合わせですが、内容で負けたくないといった意識はしますか？
璃明武 タイトルマッチがどうこうというよりは、自分は他のKrushに出ている選手たちとはレベルが違うと思っているので、「1人だけレベルが違うな」というところを見せないといけないかなと思っています。去年、K-1で連敗はしてしまっていますけど、K-1の中でもトップクラスにいると思っていて。ただその中でチャンピオンになれていないというのも現実なので、ここでしっかり強さを見せてK-1のトップになるための1試合にしたいなというイメージをしています。
──K-1のスーパー・バンタム級は金子晃大・玖村将史の「2強」状態が続いていた中、そこに璃明武選手と大久保琉唯選手が入ってきている状況です。ここで勝って、改めて乗り込んでいく？
璃明武 そうですね。現実的に、スーパー・バンタム級は去年、世界最強決定トーナメントをやって、外国人もいい選手が来ていたと思うんですけど、1回戦で全滅しましたよね。そこで勝った日本人選手4人が抜けていると言われるようになったし、自分でも思うんですよね。そういう中で自分は金子選手、大久保選手とハイペースで試合したし、その2人はこの前の2月にも揃って試合してしっかり勝っているので、そこに負けていられないというか。自分は今年もガンガン試合していくスタンスなので、そこでしっかり勝っていきたいなと思っています。
──これは直接試合とは関係ないですが、今、K-1周辺ではレオナ・ペタス選手たちの反乱軍、「RibelLion」がファンも含めてザワつかせています。このあたりを、璃明武選手はどう見ているんですか？
璃明武 自分は全く関係ないですね（笑）。人それぞれ、いろんなタイプがいていろんなプロモーションの仕方があると思うので、否定は全然しないんですけど、自分は王道というか、試合内容と結果で見せていきたいと思っているので。K-1という団体は僕もすごく好きなので、K-1の盛り上がりにプラスになるならいいと思うんですけど、K-1のプロモーション的にマイナスになるようならやめてほしいなと思います。自分もSNSとかで見るぐらいのレベルで、そこがどういう動きなのかあんまり詳しくは分かってないですけど。
──その周辺の戦いに入っていくとかには関心はないということですね。
璃明武 関心というか、関わりたくないです（笑）。自分はK-1チャンピオンを目指していて、ああいうことをしている選手たちっていうのはチャンピオンにはなれないと思うので。チャンピオンになれないからそういうことをするんだと思うので、そういう目立ち方はしたくないですね。目先の話題性とかはあんまり求めてないので。
──王座を目指して、強さを見せて勝っていくことに集中したいと。
璃明武 まさにそうですね。それが自分の選手としての理想像です。
──今回は3度目の防衛戦ということになりますが、防衛戦だからというプレッシャーはありますか？
璃明武 初防衛戦の時（23年7月、永坂吏羅戦）は自分がケガで欠場した後というのもあったりして、けっこうプレッシャーもあったんですけど、プレッシャーは毎試合ありますし、チャンピオンはそことも戦っていかないといけないのかなとも思っています。落としていい試合はないし、今、Krushで試合をするなら自分は防衛戦しかないですし。プレッシャーもプラスにしていけたらいいなと思いますね。
──先ほどもあったようにK-1での試合も増えている中で今回はKrushの防衛戦という形ですが、そこについては？
璃明武 今回、前回の防衛（24年3月30日、倉田永輝戦）からちょうど1年なんですよ。去年1年間はずっとK-1のベルトを狙っていたので、Krushで試合しないなら、タイトルは返上しようと思っていたんです。ずっと持ち続けていたら、このベルトを目指している他の選手たちがかわいそうなので。その中で防衛戦のオファーが来たのでやることになったんですけど、持っているからには防衛してこそチャンピオンだと思うので、まずは防衛ですね。
──後楽園という会場はどうですか？
璃明武 僕は好きですよ。大きい会場でもいろいろやってますけど、やっぱり盛り上がりという点については後楽園は異常なほどだと思いますね。後楽園でタイトルマッチも何回もやってますし、KO勝ちとかもありますけど、やっぱり体感的にも一番気持ちいい感じがあります。倒した時、勝った時の盛り上がりはすごいですから。今回もそれをまた味わいたいと思います。
──では最後に、改めてこの試合への“決意”をいただけますか？
璃明武 2025年一発目の試合なんですけど、今回はKrushチャンピオンとしての試合なので、「Krushチャンピオン璃明武」の強さを見せて、しっかり仕事したいなと思っています。
──分かりました。ありがとうございました！
