11月23日(土・祝)名古屋国際会議場イベントホールで開催される“アロマ空間Halu presents”「Krush.168 ~in NAGOYA~」の[Krushスーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R]に出場する璃久選手のインタビューを公開!
──前回のトーナメント決勝戦は残念な結果でしたが、今試合を振り返るといかがでしょうか?
璃久 悔いしかないっすよね。後悔しかない試合だったんで。
──どういうところがですか?
璃久 全部です。何も出し切れへん試合やったんで。全部自分が弱かっただけなんで。って感じっすね。
──負けた後はしばらく引きずりましたか?
璃久 しばらくどころじゃないっすね。普通にやめようかなと思ったんで。だからそんなすぐには立ち直れなかったっすね。
──そうですか……。でも、そこからまたやろうと思えたのは?
璃久 ありきたりですけど、周りのからホンマにいろんな言葉をかけてもらったりしたのと、あとはもうホンマに、僕はまだK-1に出始めてからまだそんなに経ってないのに、この間、10月のK-1大阪大会にもオファーをいただいて。それも自分の都合で断ったのに、また連チャンで11月もオファーをくれて、「まだ相手は決まってないんですけど……」っていう話で。僕はホンマ、まずそこでもK-1に救われましたね。この前、あんだけ大口叩いて、メインであんな試合したのに、まだこうやって俺のこと使ってくれんのやって思って、うれしかったですね。周りからは、「断ったら次はないぞ」って言われてたんすよ。「いや、無理です。当分試合なくてもいいです」って言ったんですけど、こうやってまた11月も呼んでもらって本当にうれしかったし、だからちゃんとお返ししたいっすよね。それはもう、あんな情けない試合してしまったんで、試合で返すしかない。どうなるかは自分でも正直分からへんし、いつも言ってますけど、試合はホンマにその時にならないと分からないからあんまり言わないですけど。
──試合内容でお返ししたいと。
璃久 しかも、チケット完売なんですよね。僕は、それは後楽園でも味わったことないんですよ。チケットが完売してる状態で試合したことないんで。僕も含めて、あんまりお客さんを集められないんで、その中で大岩選手とか不可思選手とか出るところでやらせてもらえることがうれしいし、名古屋の人に1人でも名前を覚えてもらえるチャンスなんで、そこはちょっと気合い入れてやらななっていう感じですね。
──選手としても改めて気合いを入れ直したというか。
璃久 そうっすね、ボチボチやっていこうかって感じっす。ホンマに、頑張りすぎるのはやめようって思いました。前回は自分の格闘技人生の中で初めてのタイトルマッチで、しかもKrushっていう、ずっと見てた大好きな団体のタイトルマッチやったのに、自分の中で空回りしたというか。ホンマに毎日毎日、後悔ないように練習した中でああいう結果やったんで。「あんだけやったのに!」って言ってしまうとちょっとダサイけど、でもまあホンマに、ちょっとやり方変えたらまだまだできるなって、やっていこうかなって思ったんすよね。
──考え方を変えたんですね。
璃久 勝ち負けは絶対つくから、別にそこにはこだわらずに、もう楽しんでやろうかなって。別に倒されたら倒されたで、担架で運んでもらったらいいだけなんで。レフェリーもおるしみんなもおるし、病院もあるし。もう別に倒されたら倒されたでいいし、倒したら倒して最高やし。そこはやっぱり変わらんっすね。勝ちに徹して判定っていうのは……もしかしたらそういう試合になるかもしれないですけど、せっかく満員のお客さんがおるんやったら、ちょっとインパクト残さんとアカンから、っていうのはちょっとありますね。
──そこで、相手の匡志YAMATO選手については、どういう印象ですか?
璃久 印象は特にないですね。けど、イケズやなって思いました。
──イケズ?
璃久 復帰戦やねんから、もうちょい弱い相手にしてくれよって思って。あんな、ゴリゴリにイカつくてベルトもたくさん持ってるような人にして、何考えてんのやろなって。
──感謝はするけど、そこはまた別と。
璃久 はい。もっと、復帰戦にちょうどいい相手おったやろって。
──いやいや、そんなに楽させてもらえるリングじゃないじゃないですか(笑)。ただ、匡志選手はムエタイスタイルなので、K-1ルールでどうなのかというのはありますよね。
璃久 いや、正直ルールなんかあんまり関係ないですよね。ムエタイやからとかK-1やからとか言っても、パンチが当たって倒されたら終わりやし。
──それはそうですけどね。
璃久 だから別に、ムエタイやからどうとかは、別に気にしてないっすね。ちゃんと実績残してはる選手やから、ちゃんとリスペクトを持ってやりたいっすね。まあでも、このインタビューはテキトーに書いといてください。テキトーでいいんで。
──いやいや(笑)。まあでも、新たな一歩という感じじゃないですか?
璃久 やっぱり、ちょっと凹みましたけどね。でも、「こういうときもあるよ」と思って切り替えたんで。何も考えずにやろうかなっていうぐらいです。
──では、この試合の後にどうするかというのも、終わってから考える?
璃久 そうっすね。ただ、70kgは層が薄い中、あんなヤツがベルト持ってたら、よろしくないやないですか。それはずっと思ってることやし、もう最短で狙いに行くんで。
──そこのモチベーションは高いんですね。
璃久 でも、だからといってこの試合がどうでもいいとかじゃないっすよ。一戦一戦、しっかりやって。別にその先を見据えてとかじゃなくて、まずここをちゃんと乗り越えていかんと、そんな器用じゃないんで。ただ僕は小田尋久が嫌いなんすよ、それは書いといてください。
──それは十分伝わっています(笑)。
璃久 だってあんなチャンピオン、誰が憧れるんすか。あんなのに負けたっていうのが一番ショックなんすよ!
──では、やり返さないとですね。
璃久 和島大海さんや椿原龍矢君の応援で10月のK-1大阪も行きましたけど、俺だけストーヤン応援してましたよ! ストーヤン勝ってうれしかった!
──そうですか(笑)。
璃久 こんなん言ったら、「アイツ、心ちっちゃい」とか思われるじゃないすか。別に思われてもいいんすけど、悔しいんですよ。だからストーヤンは和島さんに倒してもらって、僕は「小田尋久討伐計画」をちょっと、長期で練りますわ。
──そこが一番の原動力なんですね。
璃久 そうっすね、あんなのに負けたっていうのが一番ショックなんで。
──そこを、次のチャンスで塗り替えると。
璃久 そういうことを言うと、またプレッシャーになるじゃないすか。
──すみません(笑)。
璃久 「またあんな情けない試合してたら、ビンでも投げてください」って書いといてくださいよ。
──いや、そういうわけにはいかないんで(笑)。
璃久 まあ頑張らんで力抜いて勝ちますわ。
──分かりました(笑)。ありがとうございました!