11月15日(金)、都内にて、開催を明日に控える「Krush.167」後楽園ホール大会の公開計量と前日会見が実施された。
今大会では国際戦が3試合組まれているが、セミファイナルではKrush女子アトム級王者の松谷綺が、ガブリエル・デ・ラモスを相手に同王座の初防衛戦に臨む予定だったが、ガブリエルが予備計量の段階で400gオーバー。タイムリミットの14:00までに計量をクリアしなければならず、松谷1人での会見となった。なお、14:00の段階でクリアできなければ、試合はガブリエルにペナルティを課し、ノンタイトル戦として行なわれることが、宮田プロデューサーから発表された。
こういう状況にありながらも、「明日はKrush王者として強さを見せつけて、圧倒的に勝ちたいと思います」と冷静に意気込みを語った松谷。当初ノンタイトルマッチだったこの試合だが、松谷が会見時に直訴してタイトルマッチに変更された経緯がある。そのため本人のタイトルマッチへの意気込みも相当なはずだったと思われるが、「特に何も変わらず。やることは変わらないので、そこは何も変わらないです。ただ試合を楽しむだけですね」と語るなど、モチベーションは乱されてはいないようだった。松谷にとっては初防衛戦となる予定だったため、普段通りの練習をしていても、「やっぱりここでベルトを獲られてはこの先はないし、K-1のベルトとか言ってらんないんで、そこはちょっと気持ちの部分でも少しのプレッシャーというか感じる部分はあった」とのこと。そんな松谷に対して、会見に同席した宮田プロデューサーも、かつて武尊が、やはり体重オーバーの相手との試合で、なおかつ試合中に反則を受けたものの、最後は怒りのKO劇を見せたというエピーソードを紹介。「だからこそ、それをパワーにして叩き潰して」と、発破をかける一幕もあった。それを聞いたためか松谷も、ガブリエルが取材に応じた記事の中で、松谷のことを「日本で2番目に強い選手」と語っていたことを思い出したようで、「それもなんかイラッと来ているんで、明日は圧倒的な試合をしてわからせようと思います」と、闘志を新たにしていた。