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「Krush.166」10.25(金)後楽園<インタビュー>長野翔「一方的にボコボコにしたいですね。この前もボコボコにはしたんですけど、次はKOで何も言わせないように勝ちたい」

10月25日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.166」の[Krushフライ級/3分3R・延長1R]に出場する長野翔選手のインタビューを公開!








──カード発表会見の時に安尾瑠輝選手と顔を合わせて、いろいろやりとりもありました。あの時はどう思いましたか?


長野 すごい陰キャだなって。自分の応答を何にも発してこなくて、何を言っても返ってこないんで、つまんないなって感じでしたね。好青年ではあるんでしょうけど。


──ただ安尾選手は試合になると激しいじゃないですか。


長野 いや、全然レベルが違うんで、何とも思ってないです。


──最近、他団体を含めて連勝しているところも評価はしてない?


長野 してないです。戦ってる相手が弱いんで。前回僕が彼に勝った時と何も変わってないと思います。髪の毛が伸びたぐらいですかね?


──前回の対戦は2023年2月なので、1年8ヵ月になりますね。逆にその時と比べると、自分は伸びた自信がある?


長野 そうですね。もうあの時からしたら、もう全然レベルが違うぐらい強くなってるんで、今やったら本当にレベルが違うんじゃないかなって思ってます。


──では今回は、どういう試合をしてどう勝ちたいですか?


長野 一方的にボコボコにしたいですね。この前もボコボコにはしたんですけど、次はKOで何も言わせないように勝ちたいです。


──ただ、ここまでプロではKO勝利がないですよね。そこに関して、今はどう考えていますか?


長野 練習していることが出せていない状況なので、1回KOしたら、トントントーンと、どんどんKOできると思うんですけど、その感覚をつかめてないので、いつ自分がその感覚を掴めるかという感じだと思います。


──勝手なイメージで、シルバーウルフというと「倒す」というイメージを持っている人は多い気がします。


長野 ジムでの練習では、けっこういろんな人をボコボコにしてるんですよ。それがなかなか出なくて。


──出せない理由って、自分では何だと思っていますか?


長野 やっぱり試合では、一発もらったら終わるっという危機感というか……判定だったら絶対勝てるんですよ。でも負けた時のデメリットがちょっと大きすぎるんで、そこでちょっと内気になってる感じがあるからだと思います。


──出たら相手の攻撃をもらって負けるかもしれない、と警戒しすぎていると。それは気持ちの問題として大きそうですね。


長野 そうですね。それでプロかと言われると悩むところもあるんですけど……魅せる試合をしないといけないというのは分かってるんですけど、でも勝つことがやっぱり一番優先だし、今回は勝ったらタイトルマッチという大きな舞台があるんで、ちょっとここでコケるわけにはいかないなっていう気持ちもあるし。負けたらベルトまでの距離が遠のくんで、その恐怖心というか……相手に対する恐怖心というより、負けに対する恐怖心の方がデカくて。


──そう聞くと、今回も慎重になってしまいそうですが……。


長野 勝ちを優先するのは当たり前なんですけど、でも今回はマジでレベルが違うぐらい強くなってるんで、相手は自然と倒れてくれるんじゃないかなと思ってます。今回1回倒しちゃえば、たぶんトントントーンってKOできると思うので、殻を自分で破れるかどうかという感じです。


──そこは今回のテーマですね。さて、今言われたように、この試合は会見の時に「事実上の次期挑戦者決定戦」という言葉が宮田充プロデューサーからありました。


長野 ここで勝てば、これまでで唯一の黒星をつけられた大夢選手との再戦になります。その部分も大きいですか?


長野 めちゃくちゃデカいです。あの時大夢選手に負けて、タイトルマッチでリベンジしてチャンピオンになるっていうのが、いいストーリーなのかなと、今となっては思いますね。


──自分もあの時とはもちろん違うと。


長野 あの時は気持ち的にまだ未熟だったので、今とは全然違いますね。技術的にもボクシングの練習を始めて、いろんな選手とスパーリングすることが多くなったのも大きいです。「あ、この選手にもこれが通用するんだ」と気づけたり、ボクシングの日本チャンピオンとか世界ランカーとかとスパーリングさせてもらっても、「ここまでやれるんだ」とも思えるんで、徐々に強くなってるという感覚がありますね。


──ボクシングのチャンピオンといえば、4月には元日本チャンピオンの小浦翼選手にも勝ちましたね。


長野 あの時はまだボクシングはやってなかったんですよ。もともとボクシングは強かったんで、小浦戦の時はボクシングでやっても負けないなっていうのは、ちょっと自分の中でありました。


──今、シルバーウルフでは塚本拓真選手の活躍が目立っています。シルバーウルフの一員としては今、どういう思いがありますか?


長野 拓真さんは練習している時もいろんなアドバイスをくれたりして、今のシルバーを引っ張ってくれてると思うんで、その点ですごく影響されてますし、デカい背中なんで、いつか追い越したいなとも思ってます。


──それこそ、塚本選手は負けを恐れずガンガンいきますよね。学ぶところは多いんじゃないですか?


長野 ホントにガンガンいっちゃいますね、本当に(笑)。まあでも、戦い方が違うんで。階級も違うんで、そこはしょうがないと思うんですけど、僕は自分に合ったスタイルを極めて、その中で倒すという練習をしてます。アレは拓真さんにしかできないスタイルなので。自分はあんなに打たれ強くない、ボコスカ殴られたくないんで(笑)。お互い高め合っていければなって思ってます。


──シルバーウルフはこれまでを見ても、その時々で何人か目立つ選手が出てきますよね。


長野 今は拓真さんと僕、あと児玉兼慎もこれから来ると思います。今回、大宮司さんの元で、より一層チームとして強くなってるなという感じなんですよ。みんながみんなのために対策して、すごくチームとしての絆が深まってるんじゃないかなって思います。


その力も生かして勝つと。では最後に、改めて今回の試合に対する“決意”を教えていただけますか?


長野 相手がどうこうっていうより、自分の殻を破って、「チャンピオンの大夢選手に勝てるんじゃないか」って思わせるような試合をします。


──分かりました。ありがとうございました!
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