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「Krush.140」8.27(土)後楽園 中村拓己K-1プロデューサーが大会を総括「Krushを毎月やっていることの強みが出た大会。プレリミナリーファイトもよかった」

 8月27日(土)東京・後楽園ホールにて「Krush.140」が開催された。中村拓己K-1プロデューサーの総括コメントは以下の通り。

「8月のK-1福岡大会から“K1NEXT”という言葉を使って、大会や選手を打ち出している中で、今回も色んなキャリアの選手の“次”が見える大会だったかなと思います。メインのタイトルマッチで中野滉太選手に勝った寧仁太・アリ選手は、ここ3戦で野杁正明選手、松岡力選手、中野選手とやって、一気に相手のグレードが上がるなか、着実に強くなっているなと思いました。試合前はもつれる展開になると思っていたら、寧仁太選手は堂々として落ち着いていて、防衛戦のプレッシャーをはねのける戦いぶりだったと思います。

 あとは中野選手が挑戦者でよかったな、と。1Rにダウンを取られる劣勢の中で、2Rに前に出たからこそ、ああいうKO決着になったと思います。ああいう前に出る試合ができるのも僕は才能だと思うので、中野選手が挑戦者だったからこそタイトルマッチに相応しい試合になったと思います。2人は年齢も同じなので、同じ階級で戦うならいいライバルになるんじゃないかなと思います。

 岡嶋形徒vs稲垣澪はフェザーの次のタイトル戦線・トップ戦線にどちらが食い込むかの試合で、この試合も接戦になるかもと予想していました。そこでKOで勝ち切った稲垣選手は立派だなと。稲垣選手はこれまで同じくらいのキャリア・同世代とやることが多かったですが、これからはキャリアがある選手やチャンピオンクラスとやっていくことになると思います。

 インパクトでいうと岩尾力選手ですね。交通事故で復帰は難しいと言われた怪我を乗り越えての試合で、約4年のブランクがあったのに、それを感じさせない試合でした。もともとポテンシャルが高い選手でしたが、ブランク明けであの勝ちっぷりはすごかったですね。スーパー・バンタム級はK-1で金子晃大・玖村将史、Krushで璃明武・永坂吏羅がトップにいますが、そこに危ないヤツが入って来たなと思います。

 森田奈男樹選手もよかったですね。大会前に対戦相手が変わって調整が難しかったと思いますが倒して勝って。森田選手は空手の蹴り技で倒せることが魅力で、ムエタイのエイワスポーツジムさんからこういう選手が出てくるのも面白いなと思います。

 あとMOMOTARO選手はKrushで再起戦を組んで、いい意味で倒しに行きすぎないで、自分の戦い方を貫いて、自分の色を出して勝った試合だったと思います。K-1 JAPAN GROUPの強みはKrushを毎月やっていることで、MOMOTARO選手のようにKrushからキャリアを創っていく・選手と調整してKrushで再起戦を組めることができます。また若い選手がMOMOTARO選手のようなトップ選手に挑むチャンスにもなりますし、K-1 JAPAN GROUPに来てくれた選手にはK-1・Krushでいいキャリアを創っていけると思います。

 もう一点、今日はプレリミナリーファイトがよかったですね。まだ年齢も若くて、キャリアもこれからの選手たちでしたが、K-1ルールやK-1で戦うことがどういうものかを見せてくれたと思います。特に赤田功輝vs松本和樹はよかったです。K-1・Krushはプレリミナリーファイトでいい試合をしてくれる若い選手がいることが財産で、本当にKrushはプレリミナリーファイトが面白いです。ぜひ本戦前のプレリミナリーファイトからファンのみなさんには見てもらいたいです。

(寧仁太がK-1参戦をアピールしていたが?)もちろん考えたいと思います。昨年9月の王座決定トーナメントで野杁選手とやって、トーナメント3位の松岡選手に勝って、防衛戦にも勝って、K-1に出るにふさわしい実績を残したと思います。すぐ防衛戦ではなくてK-1参戦も考えたいです。今日の勝利で野杁・安保瑠輝也に次ぐポジションを作ったかなと思います。

(3連続KO勝利の森田について)スーパー・ウェルター級という階級も含めて、面白い選手がでてきたと思います。次はチャレンジになるような相手もいいかな、と。Krushでいうとジョーダン・ピケオーが怪我で試合できない状況で、それも踏まえて次の展開を考えたいです。9月のK-1横浜アリーナ大会は同じスーパー・ウェルター級で和島大海vsメレティス、アビラルvsジョムトーンを組んでいて、森田選手はそこに割って入るポテンシャルがあるところを見せてくれたと思います」
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