石田は、K-1甲子園で優勝して結果を残すと、20年2月にKrushでプロデビュー戦を勝利で飾る。2戦目は髙橋直輝に判定で敗れたものの連勝を重ね、第9代Krushフェザー級王座決定トーナメントに出場すると準決勝で“狂拳”迅からKO勝ち。決勝は橋本雷汰と延長までもつれる試合を制して、同王座を獲得した。強烈な右を持っており、次世代エース候補として注目を集めている。
永坂は、全日本テコンドー選手権大会2連覇&MVP受賞、全九州テコンドー選手権大会7回優勝の実績があり、2018年11月にK-1 JAPAN GROUPに初参戦。2戦目で璃明武に敗れるも、20年3月の“狂拳”迅をKOで再起。21年7月の紫苑から、三井大揮、吉岡ビギン、内田晶を破り4連勝を飾る。23年7月のKrushスーパーバンタム級タイトルマッチで王者・璃明武に挑むも、判定負け。9月のK-1では池田幸司とダウンを奪い合う激闘を繰り広げ、KO勝ちとなった。
1R、サウスポー構えの2人。永坂は低く構えながら左の蹴り。石田は右ハイキックを返す。ともに緊張感のある見合い方。石田は右アッパー、永坂は右ミドルキックを入れる。石田は左フック。単発ながら一発を狙い合う。石田は左ストレート、前蹴りを放つ。ともに、まったく隙が無い。
2R、永坂はフェイントをかけながら、距離を詰める。蹴りを入れつつ様子を見る永坂は、左右のパンチも深入りはしない。石田は左ストレートを狙うも、これは永坂が反応する。永坂はローキックを蹴りつつ飛びヒザ蹴り。石田は左ストレートを決める。石田の左をヘッドスリップでながす永坂。あっという間にラウンドが終了。
3R、永坂はローキック、ミドルキックと細かい蹴りを入れる。石田は左ストレートも、永坂はかわしてバックブロー。石田は左から右でKOを狙う。スイッチして右構えの永坂だが、サウスポーに戻る。石田は左のパンチ。永坂は打ち合いに持ち込む。石田は左ストレートをショートで放つも、永坂は右のフックを大振り。最後まで緊張感のある試合となったが、判定へ。僅差となったが2-0で石田が勝利をものにした。