K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント準決勝でルシールと末松が対戦。
ルシールは、ムエタイに挑戦し技巧派が多い印象のオーストラリアのキックボクサーの中で女子の新鋭として注目を集めているWBC&MTLの3冠王者。オーソドックス構えからの右ローキックの破壊力、左ミドルキックの正確さは、女子の中で群を抜く才能がある。対戦相手のパンチ連打も堅いディフェンスを駆使して守り、強烈なミドルキックで腕にダメージを与え、ボディへ突き刺すヒザ蹴りは脅威だ。23年12月にK-1初参戦で菅原美優と対戦して判定負けも、ポテンシャルの高さを見せた。
末松は、福岡出身のJKキックボクサーとして2023年4月にKrush女子大会に初参戦。谷田美穂と対戦し、判定勝利を収めた。23年8月はキャリアのあるKihoと激突してパンチに苦しむも、ドローに持ち込んだ。高校卒業後、24年9月は加藤りこから判定勝ち。12月のKrushの大西日和戦は、スピードのあるパンチと的確に攻撃を当てるテクニックを見せて判定勝利をものにした。
1R、圧をかける末松はローキックからパンチへつなげる。ルシールはジャブからローキックを返す。末松は前へ出てパンチを打っていくも、ルシールが右のパンチからローキック。末松は左右のパンチ、右のクリーンヒットもあった。ルシールはガードしながらもハイキックを返すが、末松の動きがいい。末松はカーフキック、ボディ打ちと攻勢が目立った。
2R、末松は右ローキックも、ルシールが右フックを返す。前へ出る末松は、ローキックを蹴りながら左フック。ルシールは重そうな一発を返すも、末松はスピードで対応し、手数が止まらない。ルシールはバックブロー、ミドルキックで攻撃。末松は飛びヒザ蹴り、左右のパンチを畳み掛けた。
3R、末松の左右の動きに対して、ルシールがローキックで崩しにかかる。末松の前蹴り、左右の動きからパンチへ。受けに回っているのがルシール。末松は右のパンチからローキックへつなげる。ボディ連打からハイキックの末松。ルシールは何もできないか。最後まで動き回る末松。勝負は判定となり、3-0で末松が勝利し決勝へ進んだ。