兼田は、空手をバックボーンに関西のアマチュア大会で活躍。22年1月にKrush初参戦。卓越したテクニックで龍斗に勝利すると、6月には林勇汰にも判定勝利。12月に元K-1フェザー級王者・椿原龍矢からダウンを奪い、K-1 GROUP3連勝を果たす。23年4月には中国・武林風との対抗戦にも出場し、中国の地でリュー・ジーポンから勝利を収めた。12月はダウサヤーム・ウォーワンチャイからKO勝ち。24年3月のRISEとの対抗戦では戸井田大輝をKOし、フェザー級王座挑戦をアピール。7月は寺田匠に判定負けを喫し、タイトル戦線から一歩後退も、10月に斗麗をKOして再起した。
玖村は、空手からキックボクシング転向後は弟・将史と2人の環境で練習を続けながら、NJKF王座を獲得。18年12月にK-1デビューし、19年3月はK-1スーパー・バンタム級王者・金子晃大と激戦を繰り広げた。6月はスーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント3位に輝くも、網膜剥離で長期欠場。20年9月のKrushでフェザー級に階級を上げ21年3月は鷹大に勝利。22年5月のKrushは新美貴士に勝利し、第6代Krushフェザー級王座獲得。23年3月、Krushフェザー級王座の初防衛戦で森坂陸に敗れ、王座陥落。他団体のリングで試合を積み、24年6月にKrushで桝本翔也をKOして再起を果たした。10月は椿原龍矢を破り連勝した。
1R、玖村は右ハイキックも空振り。兼田は左ミドルキックをヒット。玖村はローキック。兼田は左ストレートで追い込み、さらに左ストレートを入れる。打ち合いに持ち込む玖村。兼田は左ストレートをヒット。玖村は下がってしまう。兼田は冷静に蹴りを入れ、左ストレートでダウンを奪う。立ち上がった玖村に、兼田は左ストレートを決めてKO勝ち。
KOした兼田は「玖村選手とは地元堺で一緒で、昔から知っていて兄も負けている強い選手。ここは絶対に勝とうと思っていました。あと、会場に来ていましたね。タイトルに勝った方とやりたいのもあるんですけど、軍司選手の名前もあげていたので、どうですか?やりましょう。今日の試合、どうでしたか?軍司選手。ずっと追いかけてきたんで、いつか越すと思ってやってきたので、僕らでやって勝った方がタイトルでどうでしょうか?みなさん、SNSで煽ってください」とアピールした。