フェルドンクは“美しい人狼”と呼ばれているオランダの強豪ファイター。ヨーロッパのキックボクシング団体『Enfusion』の元ライト級(-70kg)王者。左フックが強く、パンチの回転の速さで相手のガードを弾くパワーが持ち味。24年3月のK-1初参戦ではK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦で、和島大海をKOしてサプライズを起こした。続く7月の準々決勝はデング・シルバに判定負けも10月にゾーラ・アカピャンから判定勝ち。
ジョムトーンは、14歳でラジャダムナンスタジアムのバンタム級王者となり、同スタジアムで4階級制覇。WBCムエタイの世界王座も3階級制覇するなど、数々のタイトルを獲得したレジェンド。プロボクシングに挑戦しOPBF東洋太平洋王座を獲得。内山高志が保持していたWBA世界スーパー・フェザー級王座にも挑戦した。22年9月にK-1初参戦しアビラル・ヒマラヤン・チーターをハイキックでKO。12月に森田奈男樹をパンチでマットに沈め、23年3月は和島大海にKO負けも、7月にKrushウェルター級王者の寧仁太・アリから判定勝利を収めた。12月は松岡力に判定負けとなった。
1R、フェルドンクは右ストレート、左ローキックで攻撃。ジョムトーンは左のパンチ、ヒザ蹴りで応戦。そしてジョムトーンはヒザ蹴りでダメージを与えていく。そこへバックブローが入り、ジョムトーンはマットへ沈んだ。最初はジョムトーンが追い込んでいたが、フェルドンクが逆転KO勝ちを収めた。
KO勝ちのフェルドンクは「レジェンドのジョムトーンを倒すことができました。次の相手は誰だ?」とアピールした。