寺島は幼少より極真空手を始め、高校では伝統派空手を学ぶ。2019年4月にKrushでデビュー。11月はクォン・ギソプを下し連勝。20年3月は山崎秀晃に挑むもKO負け。12月は斉藤雄太にTKO負けも、21年は松本篤人、鈴木勇人から勝利。22年6月に佐々木大蔵からKO負け。23年1月は蓮實光から勝利も、稲垣柊にKO負けを喫した。11月はFUMIYAにKO勝ち。24年4月は佐々木大蔵にKO負けとなり再起を目指し、9月に瑠久を3RKOで下した。
クワチは、チンギス・アラゾフが連れてきたスーパー・ライト級(-65kg)の“ベラルーシの切り込み隊長”。キックボクシングとムエタイに精通しており、変幻自在に左右に構えをチェンジしながら多彩な攻撃を繰り出す。とくにミドルキックや左ボディブローは、相手を粉砕するパワーを持つ。24年3月には、龍斗が出場した中国で開催の「GLORY OF HEROES.53 in 広州」に出場してジュンティアン・チャンから判定勝ちしている。戦績15戦12勝(6KO)3敗。23歳。179cm。
1R、クワチが積極的に左のローキックとミドルキックで攻め込んでいく。だがそのうちの一発がローブローとなり試合が中断。再開後、クワチの左ハイキックがヒット。序盤で早くもダウンを奪う。中盤以降はボディストレートで寺島の意識を下に向け、直後に左フックからバックブローを一閃。これがアゴを捉え、クワチが戦慄のKO勝利を飾った。試合後にマイクを握ったクワチは、関係者や観客に感謝を述べつつ「さらに強くなって来日したいと思います」とアピールした。