佐々木は、2008年にK-1甲子園ベスト8となり、翌年5月にプロデビュー。16年の第4代Krushライト級王座決定トーナメントを制して同王座を獲得。18年4月にゴンナパー・ウィラサクレックに敗れて同王座を失いスーパー・ライト級に転向。20年2月はKrushスーパー・ライト級王座獲得。23年3月、K-1×RISE対抗戦で白鳥大珠と対戦するも判定負け。6月はパコーン・P.K.センチャイムエタイジムに延長判定負け。24年4月の寺島輝戦はKO勝ちを収めた。9月は齋藤紘也を判定で下し、この勢いのままK-1タイトル戦線に絡みたいところだ。
塚本は、第5回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-65kg優勝の経歴を持つ。18年9月のKrushで関川和将と引き分け。24年4月の「Krush.160」で行われた「K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ」ではゴンナパー・ウィラサクレックからダウンを奪われ判定負けを喫するも、最後まで退かない姿がファンから高い評価を得た。8月は不可思から判定勝利を収め、存在価値を高めている。
1R、塚本がローキックで牽制。佐々木はガードを固めつつ様子を見る。塚本はその後も右ミドルキックの連打などで前進するが、佐々木はコンパクトなパンチを重ね主導権を譲らない。残り30秒、佐々木が左右のフックを連打。佐々木がギアを上げたところで1Rが終了。
2R、塚本が右ミドルキックで攻め込むが、佐々木は冷静に受け流し蹴り終わりにパンチを合わせていく。その後もバックブロー、小刻みなアッパーなど、佐々木がキャリアに裏打ちされた老獪な攻めを見せていく。ややスタミナが切れた塚本だが、右ストレートで積み重ねる場面も。だが直後に佐々木が右のバックブローでダウンを奪い、ペースを握ったままラウンドを終えた。
3R、ワンツーで佐々木が距離を詰める。鼻から出血した塚本だが、負けじとパンチを打ち返していく。中盤以降は両者の意地が交錯。足を止めパンチを打ち合う場面が増え始める。両者のショートフックが何発も繰り出されるなか、試合が終了。最後まで攻め手を緩めなかった佐々木が、判定3-0で逃げ切った。