ルイは、オウヤン・フェン、リュウ・ツァーに続く中国強豪。過去にリュウを破ったことがある中国散打の18年王者だ。今回、ケガで負傷のリュウの代わりにK-1WGP決勝トーナメントへ出場することとなった。
ファラオーニは、ISKA世界スーパークルーザー級(-95kg)王者で“トルネードマジシャン”の異名を持つ。13年10月にUFC世界ライトヘビー級王者&GLORY二階級制覇王者のアレックス・ペレイラとWAKOタイトルマッチを争い、判定負け。23年11月にイタリアのキックイベント「OKTAGON」でボクダン・ストイカから後頭部への飛び後ろ廻し蹴りでTKO勝ち。24年3月はイタリアでK-Jeeを破り、6月はダヌット・フルドゥクから勝利している。
1R、ファラオーニの一発目の左インローがローブローとなり、いきなり試合が中断。再開後はファラオーニの左ミドルキックと、ルイのローキックが交錯する。時おりファラオーニが強い右ストレートを打ち込むが、ルイもガードを固め追撃を許さない。終盤、ややルイがパンチで圧力をかけたところで1Rが終了。
2R、ジャブでルイが前進。右ローキックでファラオーニを後退させる。手が出なくなったファラオーニに対し、ルイは右のカーフキックで追撃。終盤にファラオーニがスイッチを見せる場面も。1R終盤と同様にファラオーニがバックスピンキックを放つが、2Rはルイが優位に試合を進めた。
3R、距離をじりじりと詰めるルイ。ファラオーニはロープを背負う場面が増える。右に回りながらカウンターを狙うファラオーニだが、ペースを引き戻すことはできず。最後まで圧力をかけ続けたルイが、判定2-0で勝利を収めた。