昨年は念願のKrush王座を獲得、「K-1 AWARDS 2020」では新人賞も獲得した菅原が、戴冠後初試合でK-1デビューを果たす。相手はデビュー以来3連勝中のNOZOMI。女子アトム級の戦いに火をつけるのはどっちだ?
1R、前進して前蹴りを当てる菅原。ステップして距離を取るNOZOMIは距離を詰めるとパンチを出すが、菅原はディフェンスやいなしで攻撃を出させない。NOZOMIもハイを繰り出すなど打開を図るが、なかなか菅原の懐には入れない。終盤、前進したNOZOMIののど元に菅原の蹴りがヒットする・
2R、ステップを使って突破口を探すNOZOMIに対し、菅原はリング中央に構えて前蹴りでけん制。ロープ際、蹴りで距離を作っての右ストレートでNOZOMIがダウン。NOZOMIはパンチを振るって出るが、やはり入ることができない。
3R、NOZOMIはなおもパンチを振りながら出ようとするが、菅原はサイド気味の前蹴りで突入を阻む。中盤からはNOZOMIが出て打ち合いとなる場面も見られるが、菅原は連打を許さず展開を変えるには至らず。残り30秒頃には菅原の前蹴りが効いた様子も見られた中で試合終了。菅原がNOZOMIの連勝を止め、Krush王者の強さを示した。
試合後の菅原美優 コメント
「(試合の感想は)注目されてる選手との試合だったんで不安もあったんですけど、しっかり勝ててホッとしてます。(相手の印象は?)一つ一つの技がきれいだったなって印象があります。(ダウン奪ったあと、KOは狙った?)いつも冷静じゃないのに、今回はすごく冷静になっちゃって。しっかり勝ちに行こうと思っちゃって。
(相手の技で警戒していたのは?)パンチがうまい印象があったのと、あと踏み込み。ほかの女子の選手にはないなって。踏み込みを止められれば大丈夫かなと思ってた感じです。(長い左足の前蹴りは狙いどおり?)そうですね。バックステップがうまくできる選手だったんで。前蹴りは入らないかなと思って、最初は打ち合う作戦だったんですけど、思ったより前蹴りが入ったんで途中で作戦変更して。カウンターを合わせて、自分がいけるところをいく作戦にしました。
(ダウンは狙いどおり入った?)そうですね。練習でもよく入ってたコンビネーションだったので。うまく試合で使えたなという感じです。(今後の目標は?)昨年、ベルトを取ることができたんで、チャンピオンとしてもっとしっかり強くなって。堂々とスター選手になれるようにがんばりたいと思います。
(KANA選手に階級を合わせてというのは?)KANAさんには練習でボコボコにされて、ちょっと怖いので(苦笑)。KANAさんの下の階級でがんばりたいなと思います。(K-1の舞台は?)憧れてた舞台なので楽しめました。緊張もあったんですけど、せっかく出られる機会なんてないし、楽しめなきゃというのがうまく転がったのかなって思ってます。
(前蹴りはサイド気味にも見えたが、構えも含め変えたところも?)いや、そういうつもりはなかったんですけど。小学校のときの空手のクセで、前蹴りで顔を追っかけるところがあるので。足を横にして蹴っちゃおうみたいな感じでした(笑)。
(前日会見から笑顔が少なかったが自覚は?)はい、メチャメチャ緊張して、デビュー戦より緊張して(苦笑)。昨日も夜に吐いて、本当に心に余裕がなくて。ちょっと笑顔が少なかったです。(若い人が上がってきて、いままでと違う恐怖心?)なんだろう……。試合に対するいつもの恐怖と、華やかな舞台に立たせてもらうことで下手なことはできないから、しっかりりやらなきゃっていう。感情が自分で読めない感じで情緒不安定で(苦笑)。(ファンにメッセージを)これからももっともっと、チャンピオンとして堂々戦える選手になるので、これからも応援よろしくお願いします。押忍」
試合後のNOZOMI コメント
「(対戦相手の印象は?)事前に対策されていたので、懐に入るタイミングが掴めなくて、何もできなかったです。(具体的に試合の決め手になったところは?)ダウン獲られたところと、ずっとタイミング見計らって、前蹴りが来るのはわかってたんで、その前蹴りをフェイントにしてから、バックして踏み込もうという作戦やったんですけど、前蹴りのタイミングがわからんくて、全然懐に入れんかったから、手数も少なかったです。(ファンの皆さんへのメッセージは?)応援してくれた方、ありがとうございました。期待に応えられなくてすいませんでした。切り替えて頑張るので、よろしくお願いします」