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寺田匠「フェザー級最強!次も誰が来ても勝つ」兼田将暉「一番インパクトあるテクニックとKOを見せた」=2.9 K-1MAX一夜明け会見

 2月9日(日)に国立代々木競技場第一体育館で開催した『K-1 WORLD MAX 2025』の一夜明け会見が、10日、都内にて行われ、K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチで新美貴士を破り王座防衛に成功した寺田匠、K-1フェザー級で玖村修平をKOした兼田将暉が登壇した。

 寺田は、23年11月にイタリアの「OKTAGON」のISKA世界スーパーフェザー級タイトルマッチでミルコ・フルメリをTKOで下し、王者に。24年2月は「RIZIN LANDMARK 8 in SAGA」で冨永武聖から1RTKO勝ち。team VASILEUSへ移籍後、7月に兼田将暉を判定で破り、軍司泰斗に対戦アピールしタイトルマッチを実現。9月に軍司のタイトルへ挑戦して、延長判定勝ちを収めて新王者となった。25年2月は、23年6月に唯一負けている新美貴士へのリベンジをはたし初防衛に成功した。

 兼田は、22年1月のKrushで龍斗に勝利すると、6月に林勇汰を下す。12月に元K-1フェザー級王者・椿原龍矢からダウンを奪い、K-1 GROUP3連勝。23年4月には中国・武林風との対抗戦にも出場し、中国の地でリュー・ジーポンから勝利を収めた。12月はダウサヤーム・ウォーワンチャイからKO勝ち。24年3月のRISEとの対抗戦では戸井田大輝をKOも、7月は寺田匠に敗北。10月に斗麗をKOし、25年2月は玖村修平をKOして軍司泰斗との対戦をアピールした。
■寺田匠のコメント

――あらためて試合を振り返っての感想。

「昨日は、応援ありがとうございました。新美選手と試合が決まって過去に負けていることがあったので、怖かったんですけど、とりあえず勝てて良かったです」

――怖かったとのことですが、試合前会見やインタビューではそうした弱気な発言や姿は見せませんでしたね。

「ファイターは、みんな怖いですよ」

――新美選手は前日会見で「殺すつもりで試合をしている」と言われていましたが、あの発言も怖かったと?

「殺すと言われて怖いことはないですけど、戦うことに対して何があるか分からないからという意味です」

――相手ではなく負けることが怖かったと。

「はい」

――SNSでベルトと一緒に添い寝している写真を公開していましたが、いい夢は見れたのでしょうか?

「結局、寝れませんでした(笑)」

――では、スマホでネットとかを見ていたのですね。

「添い寝だけでした」

――初めてベルトを獲得した時と防衛した時、どちらが嬉しかったですか?

「初めてベルトを獲った時は、自分がチャンピオンになったという感覚はなくて。今回の方が、今もですが嬉しいです」

――今回の防衛のハードルが高かった?

「軍司選手に勝った時は、新美選手に負けているというのが僕の中で引っ掛かっていたので、今回勝って、すっきりしたなと。自信も持てたし」

――プレッシャーがあったと。

「そうですね」

――ダメージは?

「両脚を蹴って痛めています」

――防衛したことでジムの仲間から何を言われましたか?

「武尊さんとか(野杁)正明さんから、ベルトを獲ってチャンピオンになった次の防衛戦は身体が動かなくてメンタルも落ちる。次が大事だと言われていて。その中で、あの動きができたのが凄いと言われました」

――やはり防衛戦は大変だったと。

「身体は調子が悪かったです」

――試合後、サウスポーで戦おうと思っていて調子が上がらなかったと言われていました。

「はい。8割くらいはサウスポーで戦おうと思っていたんですけど、それがはまらなくて狂った感じでした」

――防衛は大変だった?

「大変でした」

――階級を上げる選択肢は?

「57.5kgまで落とせないわけではないので、100パーセント階級を上げるとは言えないです。そこは宮田プロデューサーと話して決めて行きたいです」

――兼田選手と軍司選手が対戦して、勝った方が挑戦というプランも浮上していますが、そこまでは相手をする?

「その時に、僕がフェザー級まで落とせる身体だったらやります」

――5月にK-1スーパー・フェザー級トーナメントが開催されるようですが、選択肢には入るのでしょうか?

「それは分からないです。自分は絶対ケガするんです。これまで3回、試合が終わって骨折しているんで。トーナメントは大丈夫かなと不安あります。でも、やるならばやります」

――今回は?

「足はボロボロです。後からレントゲンを撮りに行きます」

――ファンに一言。

「新美選手に勝ってフェザー級最強だと思うので、次は用意された相手、誰が来ても勝つので応援してください」
■兼田将暉のコメント

――あらためて試合を振り返っての感想。

「昨日は、たくさんの応援ありがとうございました。前半戦で、一番インパクトあるテクニックとKOを見せれたと思います。外国人も面白い試合をしていたと思いますが、日本人同士でも面白い試合になったかなと思います」

――昨日の玖村選手との試合は、タイトル挑戦へのアピールになりましたか?

「寺田選手に負けて、タイトルマッチに近づくためには1戦1戦負けられないと思っていて、とりあえず1Rの最短でKOすることできて最高の結果になりました」

――軍司泰斗選手がリングサイドで観戦していましたが意識は?

「最初はいることを知らなかったんですけど、会場のモニターに映ったので、ああいるんやと思いました」

――寺田選手へのタイトル挑戦、軍司選手との対戦、それぞれ選択肢があったと思います。どちらが優先というのはあるのでしょうか?

「僕がK-1甲子園で優勝して、K-1グループのプロで出るために時間がかかって。その時のフェザー級の絶対王者が軍司選手でした。僕は軍司選手のことをリスペクトしているし、一番強いと今でも思っています。そういう選手と、ずっとやりたいと言ってきて。もちろん、寺田選手ともやりたいし、選手である以上、絶対にタイトルは欲しいです。寺田選手に負けてから、連続KOで結果を残してきているので、挑戦の権利はあるかなと」

――軍司選手が兼田選手から逃げているという声もありますが、どう感じていますか?

「僕は逃げている感じはしていないです。軍司選手が僕から逃げていると言われていますけど、そんな選手ではないと思います。交流戦でRISEのチャンピオンともやっていますし、互いに寺田選手にリベンジしたいという思いがありますので、タイミングかなと思います」

――もしも軍司選手との対戦が決まれば、どんな試合になりそうですか?

「テクニックを見せて勝ちます」

――寺田選手の防衛戦の感想を。

「チャンピオンらしく、一発一発の攻撃で新美選手を完封したかなと僕からは見えました。チャンピオンの強さが見えました」

――新美選手に対しては?

「強かったですし、1ラウンドに押していて、いつもの新美選手というか。でも、僕の方が強いかなと思います」

――テクニックに拘りがありようですが、どんなスタイルを目指していますか?

「もらわずに自分の攻撃を当てるということです。体格は、身長が163cmしかないので、この階級では圧倒的に小さい。K-1甲子園でも60kgでやっていたので、もらわずに当てるというのがテクニックかなと思います」

――テクニックは、パワーやフィジカルを超越する?

「まあ、パワーも必要ですけど(笑)。寺田選手と戦った時に、正直30秒で押されたのかなと思っていて。攻撃はもらっていないと思っていましたが、フィジカル面もつけていけないといけないかなと。でも、握力は25kgくらいしかないんですけど、それでも勝てているのを見せているかなと思っています」

――ファンに一言。

「応援ありがとうございました。今後、フェザー級でも一番面白い試合をする自信があります。フェザー級をもう1回盛り上げますので、応援をお願いします」
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