絶対王者・金子晃大、カリスティス必殺技に対し「“発動”したい」何かが飛び出す予告=2.9K-1MAX前日計量&会見
6名の詳細と会見コメントは以下の通り。
金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/王者)
vs
マノリス・カリスティス(ギリシャ/NAS CAMP- SOR/挑戦者)
金子は、22年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで黒田勇斗、璃明武、決勝で玖村将史を破りK-1王座戴冠。6月「THE MATCH 2022」ではRISEの鈴木真彦に惜敗も23年9月に玖村将史との3度目の対戦で判定勝ちを収め、王座防衛に成功。24年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げた。7月は-55kg世界最強決定トーナメント一回戦でカン・メンホンを衝撃KO勝ち。9月の準決勝は璃明武から判定勝ちを収めると、決勝では大久保琉唯をKOで仕留め、世界最強トーナメント優勝。12月はアスランベック・ジクレーブからダウンを奪い判定で勝利した。
カリスティスは、ギリシャの“ローリングサンダー”と呼ばれ、2016年1月にRISEのリングで那須川天心と対戦。二度のダウンを奪われたものの、那須川から鼻血を出させるところまで猛反撃した。23年にはONEにも参戦。また、直近の試合では胴廻し回転蹴り(ローリングサンダー)でKOしているため、タフで危険なファイターと言ってもいいだろう。
■金子晃大のコメント
――意気込みを。
「自分の周りにいる方々、応援、サポートしている方々、そういう人たちのためにも自分の感覚を大事にしてやってきました。それを発動したいなと。相手のマノリス選手に、僕がしっかりやってきたことを発動したい」
――相手の印象。
「気合いが入っているなと思いました」
――今回の計量はバキバキボディで仕上がりが良く見えました。タイの特訓も含めて手応えは?
「自分の感覚、周りの方々をつなげてきて、その実験の場ですね」
――ローリングサンダーは当たらない?
「試合なんで、そこは分からない」
――対策は?
「そこは分からないです」
――今回のタイトルマッチ防衛戦は、相手がかなり強い気持ちで臨んでくると思います。チャンピオンとしての覚悟は?
「キックボクシング、この階級に世界はないと思っていました。でも、しっかりそこへ辿り着くためにも、負けたら意味がないと思うので。自分自身の成長と、見ていただく方々に見てよかったと思ってもらえるのが、今のモチベーションです」
――先ほどの発言で発動がありましたが、発動したらどうなるんですか?
「分からないです。それは、試合になってみてですね」
――発動すると、スーパー金子になる?
「それも実験です」
――2025年のテーマは?
「今年は“感覚”で行こうと思っています」
■マノリス・カリスティスのコメント
――意気込みを。
「K-1に招いていただきありがとうございます。とても大きい大会なので、勝ってベルトを持ち帰りたい」
――相手の印象。
「現時点で世界で一番強い選手と考えています。それでも勝ってベルトを持ち帰りたい」
――金子選手は、現在10連勝中で敵なし。この状況をどう見ているか?
「今回、彼に勝つために来ているので気にしていません」
――得意技のローリングサンダー(胴廻し回転蹴り)は、通用するか?
「もちろん使うつもりですが、当たるかどうかは分からない。でも、自分が持っているすべてのテクニックを使って倒したい」
ヨードクンポン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)
vs
鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者)
ヨードクンポンは、ルンピニー、ラジャダムナンの二大スタジアムで活躍後、GLORYの-70kg世界トーナメントで優勝。23年にタイで開催のRWSでは8名参加のウェルター級王座決定リーグ戦に出場し、ファイナルへ進出。24年9月に開催された第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメントでは、カン・ピナール、イオヌット・ポパを連続KOで下し、決勝は稲垣柊を破り新王者となった。
鈴木は、19年1月にKrushスーパー・ライト級王座を松下大紀と争いKO勝ち。20年2月にKrushスーパー・ライト級王座防衛戦で佐々木大蔵に敗れて王座陥落。その後も激闘を繰り広げ、24年3月に卜部功也の引退試合の相手を務め判定勝利を飾った。24年9月の第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント一回戦ではイオヌット・ポパと対戦も、出血によるTKO負けに終わった。
■ヨードクンポン・ウィラサクレックのコメント
――意気込みを。
「日本、K-1に戻ってこれて嬉しいです。自分にとっては初めての防衛戦になりますが、ここ2ヶ月間、いい練習ができました。できる限り、長い間、タイトルを防衛したいと思っています」
――相手の印象。
「左の蹴り、左パンチがいいと思い、研究してきました。明日は楽しみにしてください」
――一度引退を決意して、また戻ってきた。モチベーションを高めていることは?
「たしかに一度引退を考えましたが、キックルールを経験して自分に合っているなと思いました。そこで、今のウィラサクレック会長に出会い、K-1への参戦を勧めていただきました。そして昨年、K-1トーナメントで優勝することができて、ウィラサクレック会長への感謝とともに、もっと戦いたいと思えるようになっています」
――鈴木選手は打ち合いを望んでいます。
「間違いなく楽しい試合になると思います。鈴木選手は足を止めないファイターだと思っていますし、自分も同じようなタイプ。噛み合うと思います」
■鈴木勇人のコメント
――意気込みを。
「ここまで来るのに心も体も最高の状態に仕上がりました。明日は最高の試合をしてチャンピオンになるので楽しみにしてください」
――相手の印象。
「向かい合ってないので、よくわからないです」
――今回のタイトルマッチへ向けて、家族・仲間の反応は?
「やっと来たなという感じです」
――それによってのモチベーションは?
「チャンピオンになるためにやってきたんですけど、だからこうしようではなく、いつも通りのことをやればベルトはついて来ると思っています。タイトルマッチだからという気負いはないです」
寺田 匠(team VASILEUS/王者)
vs
新美貴士(名古屋JKファクトリー/挑戦者)
寺田は、23年11月にイタリアの「OKTAGON」のISKA世界スーパーフェザー級タイトルマッチでミルコ・フルメリをTKOで下し、王者に。24年2月は「RIZIN LANDMARK 8 in SAGA」で冨永武聖から1RTKO勝ち。team VASILEUSへ移籍後、7月に兼田将暉を判定で破り、軍司泰斗に対戦アピールしタイトルマッチを実現。9月に軍司のタイトルへ挑戦して、延長判定勝ちを収めて新王者となった。今回、23年6月に唯一負けている新美とのリベンジマッチとなる。
新美は、20年9月に第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントに出場して優勝。21年2月、斗麗と対戦してリベンジ&初防衛に成功。9月のK-1で軍司泰斗に敗れたものの、12月のKrushで篠塚辰樹をKOで沈め、3度目の防衛に成功。22年5月は玖村修平に敗れて、Krushフェザー級王座を失った。23年3月RISE有明大会にK-1×RISE対抗戦のメンバーとして参戦し、門口佳佑に判定負け。6月に寺田匠から勝利も10月は稲垣澪に敗北。24年7月に竹内 将生、11月に大脇武からKO勝利した。
■寺田匠のコメント
――意気込みを。
「明日はやっと戦えるなという感じです。1年半前に初めて負けて、練習環境とかも自分で変えて。あの負けがあったから、今の自分があると思っています。明日は成長した姿をリングの上で証明するだけです」
――相手の印象。
「印象はないです」
――バシレウスの仲間が大事な試合を控えています。覚悟を教えてください。
「仲間のためというよりも、結局は自分のためなので。自分が勝つことで、2人にいいバトンを繋げられればなと思っています。自分との戦いです」
――新美選手から、弱点が多いと指摘されましたが。
「まあ、レベルが違うと思うので楽しみです」
■新美貴士のコメント
――意気込みを。
「殺しにいくだけ」
――相手の印象。
「何もないです」
――タイトルマッチは気持ちの強い方が勝つと言われていますが、どんな覚悟がありますか?
「僕は、いつも相手を殺すつもりでやっているので、それは変わらないです。気持ちが強いこともそうですし、寺田選手は弱点がたくさんあって自分的には戦いやすいので自信を持って戦えます」