里見柚己、アギーレ倒しKrushライト級トーナメントも視野「みんなが凄いと思うことをやりたい」=2.9K-1MAX代々木第二
里見は小学5年生でキックボクシングを始め、高校1年生でプロデビュー。18年11月のKrushで山本真弘からKO勝ち。21年7月のKrushライト級王座決定トーナメントで川﨑真一朗・弘輝を下すも、決勝で瓦田脩二に敗北。22年2月は龍華、8月に西京佑馬に連勝。23年1月のKrushで大沢文也の持つKrushライト級王座に挑んだ一戦は、試合後にノーコンテスト裁定となるも、6月に行われた同一カードでのリマッチで判定勝利を収め、第8代Krushライト級王座に就いた。9月のK-1で伊藤健人と対戦してKO負けも8月に永澤サムエル聖光をKOし、11月にアーロン・クラークから判定勝ちを収めた。
アギーレは、KO率が高いWGP Kickboxingスーパーライト級(-64.5kg)王者。アルゼンチン出身の南米のWGPチャンピオンは、23年1月のGLORY RIVALS 5にてメキシコのエイブラハム・ヴィダレスと激闘を繰り広げた。左右のフックとローキックの破壊力は抜群で、打ち合いに強いところが持ち味のひとつ。24年9月の第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメントでは一回戦でメン・ガオフォンを撃破も準決勝で稲垣柊に判定負け。24年11月はKrush名古屋大会で大岩龍矢から判定勝ちを収めた。
「強豪選手からしっかりと勝つことができて会場も盛り上がっていたので、それは良かったんですけど、本音を言えばKOで勝ちたかったですね」
――最後は打ち合いになり盛り上がりました。
「ポイントでは勝っていると分かっていたんですけど、そこで逃げ切っても良くないと思い、最後は打ち合いに行きました」
――そこで勝ち切れたことは大きかったのでは?
「少し自信にはなりました。どんな攻撃を出してくるのか分からないところもありましたし、与座優貴選手との試合でタフなことも分かっていたので、しっかり準備をして臨みました。一発一発、攻撃が重いのでもらったらヤバイなと思っていました」
――今回も強豪外国人が相手になります。オファーが来た時はどう思いましたか?
「Krushチャンピオンの(大岩)龍矢さんが負けてしまい、自分も悔しくて。やり返したいと思っていました。SNSでもやりたいと立候補して、実現できて良かったです。自分は元チャンピオンですけどクラーク戦でKrushの強さを見せたつもりなので、龍矢さんが負けてしまい、何とか挽回したいなと思っています」
――アギーレ選手は65kgでも戦っている階級上の選手です。
「めちゃくちゃタフで身体が強いイメージがあります。K-1の65kgトーナメントでは一回戦で強豪と言われていた中国のメン・ガオフォン選手に勝っているので、かなりの実力者だなと思いました。準決勝では稲垣選手に負けてしまいましたが、それまでのダメージがあったような印象がありましたね」
――警戒すべき点は?
「一発がある選手なので、そこですね。思い切り振ってくるパンチは危険です」
「龍矢さんとの試合を見て、自分ならばこうやって戦うというイメージはできています。それを作っている最中で、うまくはまれば倒せます」
――アギーレ選手の大岩選手との試合は、最後にギアをまた上げて勝利した印象でした。
「本戦でも勝っている印象でしたが、延長になって。龍矢さんが終了のゴングが鳴ってリングで倒れた姿はチャンピオンとして見たくなかったですし、悔しかったです。自分はK-1やKrushで試合をしているので、ナメられたくないです」
――今回の試合へ向けて、どこを重点的に強化しているのでしょうか。
「倒す準備をしています。ああいうタフな選手を倒してこそスターになれると自分は思っているので、アギーレ選手を倒すことしか考えていないです。彼をKOすれば周りの評価も変わってくると思っているので、倒しに行きます」
――1階級上の選手でチャンピオンの大岩選手に勝っている相手なので、勝つだけでも大変なことなのでは?
「みんなから勝てばいいと言われるんですけど、やはり倒して勝ちたいですね。どんなにタフな選手でも、タイミングよくアゴに入れば倒れると思います」
――2025年はK-1ライト級戦線が大きく動きそうです。
「K-1もそうですけど、2月にKrushライト級トーナメントもあります。自分も出たかったんですけど、今回はK-1でチャンスをもらったので、そこで差を見せようと思います」
――Krushライト級トーナメントも出たかったようですね。
「今も出たいですよ。怪我が少なく、穴が開いた場合には声をかけてほしいです。アギーレ選手に勝って、Krushトーナメントで3試合やって優勝したら凄くないですか?」
――偉業になりますね。
「どうせやるならば、みんなが凄いと思うことをやりたいです。もちろん、K-1ライト級のタイトルも狙っています。その意味でも、1試合も落とせないです」
――話は変わりますが、昨年大晦日の朝久泰央選手のRIZINでの試合は見ましたか?
「はい。パワーをもらいました。めちゃくちゃカッコ良かったです。K-1の強さを見せてくれたと思いました」
――同じ階級ですね。
「同い年で、一度対戦してからご飯を一緒に行く仲になりました。でも、試合が組まれたら思い切りやり合おうと話しています。自分は過去に朝久選手に負けているので、追いついて追い越したいと思っています」
――試合が組まれたら熱い対戦になりますね。
「与座選手がタイトルを返上するならば、王座決定トーナメント決勝とかで戦いたいですね」
――朝久選手から刺激をもらいましたか?
「刺激しかもらってないですね。今回のアギーレ戦で記憶に残るような勝ち方をして、追いつきたいと思っています」