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「Krush.169」12.8(日)後楽園 <インタビュー>橋本実生「復帰を決めた時から、フェザー級でと思ってました。前はとにかく減量がキツくて、練習どころじゃなかったですからね。自分の持ってるものが一番生きるのがこの階級だと思ってます」

 12月8日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.169」の[Krushフェザー級/3分3R・延長1R]に出場する橋本実生選手のインタビューを公開!






──復帰の発表には、正直驚きました。反響も大きかったのでは?


橋本 反響はメッチャありましたね。ただ、アンチがけっこういるんかなと思ってたら、応援してくれる人が多くて、アンチはあんまり見かけなかったので、うれしかったです。


──K-1 GROUPでの最後の試合が2021年12月で、ちょうど3年前。やめたのはそれからすぐだったんですか?


橋本 いや、その試合の1年後ぐらいでしたね。やめるかやめないかとかで悩んでて、ムダな日々を過ごしてました。それで結局やめたんですけど、そこから1年ぐらいは東京にいて、美容関係の仕事をやってたんです。


──そうなんですか。格闘技から離れて?


橋本 そうですね。格闘技以外のことをやってみたいという気持ちもずっとあったので。そこから地元の隣町に戻ってて、今年の8月から福井県敦賀市から今のジムという感じです。


──なるほど。ではこの3年間は、以前のような練習をしていた期間は少なかった?


橋本 まあそうですね。体は動かしてはいたんですけど、本格的にやるようになったのは1年前ぐらいからです。


──その頃から、復帰を目指していたんですか?


橋本 いや正直、やめる時から「いつか復帰しよう」と思ってはいたんですよ。いったん離れて、また復帰できればいいなとは、ずっと思ってて。


──なるほど。もともと、デビューしてから10戦やっていたわけですが、その時期は「もっとやれるはず」という思いが強かったのでは?


橋本 そうですね。でもその自信は、デビュー戦(2019年9月、松本日向戦)で負けた時に壊れちゃったんで。その後はちょっとなあなあになっちゃってた部分もあって、中途半端になるのもイヤだったので、やめた感じです。


──ではやめてからも、「もう一度リングに立って暴れたい」という気持ちはずっとあったわけですね。


橋本 はい、このままリングに上がらずに終わることはないと思ってました。ただ、1年前に練習し始めた時も、復帰してガンガンやりたいという気持ちがしっかりあったというわけじゃなくて。途中で練習してなかった時期とかもありましたし。


──では、その気持ちがしっかり固まったのはいつからだったんですか?


橋本 マッチメイクをお願いしている人がいて、その人に「K-1 GROUPにつなげてもらえませんか」って言ってたんです。それで「いけるかも」と言われた時からですかね。


──その時に、別のリングで戦うことは考えなかったんですか?


橋本 全く考えてなかったですね。やっぱりK-1が好きだったので。


──そこから啓斗戦が決まって、もう試合間近まで来たわけですが、今はどういう心境ですか?


橋本 今はもう、楽しみしかないです。早く試合がしたいですね。前と違う自分、本来の自分を見せられる自信もありますし。


──プロデビュー前の頃から「大暴れしたい」という気持ちは強く出ていましたよね。あの頃にやりたかったことを、改めてしたいという気持ちですか?


橋本 そうですね。ただ、試合を重ねるごとに応援してくれる人も増えて、スポンサーさんも増えて、「負けられない」という気持ちが大きくなったんですよね。判定でもいいから勝ちたいと思ったし、負けるよりは、どうにかしてポイントを取って逃げ切ろう、みたいな考えになってしまってました。だからそういうのをなしでできるように、今回はスポンサーさんもなしでいきます。好きなように、自分のやりたいように暴れたいと思って。


──自分のためだけに戦うと。


橋本 はい、自分のためだけに戦います。自分が格闘技を好きやから、自分が楽しいからというだけで。その点でも気持ちは全然違います。


──今は敦賀のジムでの練習が中心ですか?


橋本 ですね。あとは大阪の道化俱楽部とかに出稽古に行かせてもらって、鈴木真彦君とかとスパーリングもやらせてもらってます。もう実戦練習しかしてないです。


──今回の復帰で、2階級上げたことにも驚きました。その理由は?


橋本 復帰を決めた時から、フェザー級でと思ってましたね。以前は水抜きとか減量が苦しくて、練習の時の方が絶対強かったと思うんですよ。だから階級を上げればギリギリまでそういうのもしないで追い込めるし、気にせず練習だけに専念できるので。前はとにかく減量がキツくて、練習どころじゃなかったですからね。自分の持ってるものが一番生きるのがこの階級だと思ってます。


──今回の啓斗戦で、ここを警戒しようという点は?


橋本 特にというのはないです。全部気をつけてます。その上でとりあえず、会場を沸かせたいですね。人の心を動かすような、そういう試合をしたいです。


──復帰にあたって、目標としていることは?


橋本 うーん……あんまり先は見てないです。自分の思うように、楽しくやりたいです。そうしていたら、結果はついてくると思うので。


──では最後に、今回の試合に向けての“決意”を教えていただけますか?


橋本 勝つのは大前提で、ホンマに人の心を動かす試合をしたいと思っているので、注目してください。


──分かりました。ありがとうございました!
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