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山口翔大、無差別級WGP本戦出場へ!韓国のクォン・ジャンウォン病欠でイストラテと対戦決定=12.14 K-1代々木第一

 12月14日(土)、国立代々木競技場第一体育館で開催される『K-1 WORLD GP 2024』の記者会見が、26日(火)、都内会場にて行われた。

 会見では、【宝仙堂の凄十 presents】K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント・準々決勝でクラウディオ・イストラテと対戦する予定だった韓国のクォン・ジャンウォンが病気で欠場することが発表され、山口翔大の敗者復活が決まった。

 経緯についてKrushの宮田充プロデューサーは、「ジャンウォン選手が原因不明の突発性難聴のため右耳が聞こえなくなり入院し、1週間ほど経過を見ても体調が良くならないため、ドクターストップがかかり欠場となりました。代わりの選手は、ジマーマン選手と対戦してあわやという試合を見せてくれた山口選手に変更となりました」と説明した。

 なお、当初、山口と対戦が決まっていたカリミアンの相手は、後日発表となっている。宮田プロデューサーは「カリミアン選手と戦いたい選手がいましたら、名乗り出てください」と対戦相手を募集しているという。

 敗者復活となった山口は、「シナ選手と決まっていたのでスタンバイしていましたが、正直、断る理由を探していましたが、断る答えが見つからなかったです。目の前に世界一を決める大会があって、断る理由がありませんでした。山口しかいないので頼むと言われて、日本の救世主になるためにトーナメントへ帰ってきました。補欠ですけど、そこから優勝をする姿を皆様に届けたいと思います」と語った。
 オファーがあったのは2、3日前で、「何とかしてくれとキラーパスがありました。どうする山口翔大と自問自答しました」と山口は苦笑した。

 山口は「トーナメントなので1日3試合しなければいけないですし、身長が僕より10cm、体重も10kg以上重い選手ばかりなので、無差別では小さい方でダメージもそうですし。引退後も含めてのダメージも考えました」と断る理由を探したようだが、「でも、それは断る理由にはならなかったです。デカイ相手だからといって断ると、格闘家として一生後悔することになると思いました」と出場の決断に至ったという。

 元々、山口は90kgのクルーザー級の選手。当初決まっていたシナとの一戦は、クルーザー級王座も視野に入れていたといい「クルーザー級の元チャンピオンのシナ選手を倒して、来年、リュウ・ツァー選手の王座を狙い、今回ターザン選手という強い選手も出てきて考えていました。起きてから寝るまで、それこそシナ選手が好きになるくらい考えていたんですけど、今は無差別のことしか考えていません」と切り替えたようだ。

 決勝トーナメント初戦で戦うイストラテの印象は「パンチが強いイメージです。サッタリ選手をKOしているんで」と明かし、「世間の意見は、山口危ないというのが大半だと思いますが、僕の下段廻し蹴りは世界一。白蓮会館でやってきた空手は通用すると思っています」と空手の技で倒すと自信を見せた。

 トーナメント決勝の相手は「K-Jee選手とも話しましたが、日本人同士が決勝で当たるのがK-1的にもいいと思います。ただ、僕という人間が主人公であるならば、決勝はジマーマン選手にリベンジして優勝するのはロマンがある」と抱負を語った。

 シナとの因縁は「私生活が安定していないから、あんなことを言い始めるので、飯でも奢りましょうか。イストラテ選手と戦うので味方になってくれるかもしれない。危なくなったら、僕も後頭部を押さえて倒れようかな」とジョークを飛ばした。

 山口は、「予選負けて出るのは本意ではないのですが、素直に日本のファンの皆様の応援が力になるので、生きて帰ります」と意気込んだ。

 この他の追加カードについては最後まで調整するとのことで、これは決まってから発表されるとのことだ。

 また今回の会見では、『ABEMA PPV』でライブ中継の配信決定、大会当日にパリ五輪日本代表でブレイクダンスダンサーのShigekixの半井重幸氏のスペシャルパフォーマンスが行われ、俳優の和田雅成氏がゲスト解説をすることも合わせて発表された。

 最後にK-1の2025年大会上半期のスケジュールが発表となり、以下のように決まった。

◎2025年2月9日(日)
「K-1 WORLD MAX 2025」
東京・国立競技場代々木第二体育館

◎2025年5月31日(土)
「K-1 WORLD MAX 2025」
神奈川・横浜BUNTAI
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