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和島大海、復活のワジMAX宣言!「ストーヤン選手が一番いい時に勝ちたい」=12.14 K-1代々木第一

 12月14日(土)、国立代々木競技場第一体育館で開催される『K-1 WORLD GP 2024』のスーパーファイト/ K-1スーパー・ウェルター級でK-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント覇者のストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym) と対戦する第4代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の和島大海(日本/月心会チーム侍)がインタビューに応じた。いきなり王者との対決を前にどんな決意をしているのだろうか。

 和島は、昨年12月のオウヤン・フェンとのK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチで2RKO負けを喫し、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王座から転落。今年3月のK-1 WORLD MAX一回戦でダリル・フェルドンクにもKO負けし、崖っぷちの状態に。だが10月はキム・ジュンファを1RKOで下して完全復活をアピールしたばかりだ。

 ストーヤンは、今年7月のK-1WORLD MAX-70kg世界最強決定トーナメント準々決勝で、ケガで欠場となったオウヤン・フェンの代わりに出場してブアカーオ・バンチャメークからダウンを奪い判定勝ち。続く準決勝はデング・シルバを下し、決勝はヴィクトル・アキモフをKOしてK-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント王者となった。10月は小田尋久のパンチに苦しみダウンの応酬となるも、延長判定勝ちを収めた。
――10月のK-1大阪大会は、韓国のキム・ジュンファ選手をKOで下して完全復活をはたしました。

「何がなんでも勝ちたかったので、どうにか勝てて良かったなとホッとしました」

――2連敗後の再起戦でした。

「もう辞めようかと思う時もあって、悩みました。でも、このまま終わりたくないと思っていましたし、皆さんの支えでここまで来れました。本当に戦っている最中に心が折れているような状況で、もう辞めようかなと。それくらいメンタル的にやられていました」

――今振り返ってみて、あの時の自分は自分ではない、という感じだったのでしょうか。

「勝ったことでモチベーションが上がり、戻ったなという感覚はあります」

――復活勝利のワジMAX宣言もありました。パンチではなく蹴りで勝つ姿を見せましたが、あれも本来のスタイルですか。

「そうですね。僕のスタイル的には蹴りを使い、仕留める時は蹴りでもパンチでも問題ないんですけど、やはり蹴っていった方が自分のリズムができるかなと思います」

――悩んでいる時は、どんな支えがあったのでしょうか。

「休んだ期間があって、どうしようかなと休んでいる時に、スポンサーさんから“そんなんだったら、もう辞めろ”と言われて。負けず嫌いもあったんでしょうけど、そこからスイッチが入りました」

――叱咤激励だったんですね。

「それまでは自分のタイミングでやればいいと言われていたんですけど、“辞めろ”と言われて逆に気持ちが入ったというか、そんな感じでした」

――一度、リセットしたと聞きました。

「リセットというか基礎からやり直して、最初の姿に戻そうかなと言う感じです」

――そんな中で、いきなりMAX世界王者のストーヤン選手が相手です。印象を聞かせてください。

「今年のMAX優勝していますし、今一番勢いのある選手なんじゃないかなと。でも逆に、勢いのある選手に僕を当ててもらって、すごいチャンスだなと思っています」
――怖さは?

「怖さはありますけど、チャレンジしたいと思っています」

――ストーヤン選手は、オウヤン・フェン選手と並ぶ世界最強です。なぜ、このタイミングでオファーを受けたのでしょうか。

「チャンスだと思ったからです」

――チャンス?

「はい。一番強い相手と、いきなり試合ができるのはチャンスです」

――段階を踏むという考え方もあるかと思います。

「正直段階は踏みたかったですけど、ストーヤン選手の勢いがある今だからという考え方になりました」

――それは、なぜですか?

「ストーヤン選手が、自分とやる前に誰かに負けてしまう可能性もあります。だったら、自分がそれをやりたいと思いました。自分もいつ試合でケガをしてしまうかもしれませんし、一番コンディションがいい今こそ挑戦したいと思いました」

――前回、ストーヤン選手は小田尋久戦でダウンの応酬となり苦戦しました。あの試合をどう見ていますか?

「あれは、小田選手がすごい頑張ったんだなと思いました」

――何かストーヤン選手の穴が見えたのでしょうか?

「僕と小田選手のファイトスタイルは全然違うので、何とも言えないですね。これから研究していきます」

――今回のストーヤン戦は、大胆な決断をしたと思いました。それは気持ちが戻ってきたという捉え方でいいのでしょうか。

「昔だったら、どんな相手でも受けていましたので、その気持ちが戻ってきたのと、ストーヤン選手はいずれやらなければいけない選手。それだったら、一番いい状態のストーヤン選手とやった方がいいのかなと思いました」

――ストーヤン選手は、チームメイトのジョーダン・ピケオー選手が和島選手に負けています。敵討ちではないですが、強い気持ちが臨んでくると思います。

「そこはやりにくいなと思いました。でも、どんな感じだよと言われても、実際に戦わないと分からないと思います。ピケオー選手と戦った時から僕も変わっていますし、アドバイスの上を行けばいい」

――前回の試合で次につながることは?

「復帰戦をやる時に緊張もしましたし、怖さもありました。デビュー戦をやる時のような感覚で試合に臨んだんですけど、それが経験できたのが良かったかなと思いました」

――今回のストーヤン戦はどんな戦いになると思いますか。

「厳しい戦いになると思います。でも、勝ちたいです」

――どんな勝ち方をしたいですか?

「判定でも、きっちりと戦っていけばどこかで倒すチャンスもあるので丁寧に組み立てて
いきます」

――KOを狙い過ぎないと。

「タイトルを失った時が、そんな感じでした」

――注意すべき点は?

「パンチが強いと思うので、しっかりとガードを上げておこうと思っています」

――70kgは海外強豪選手が多く層の厚い階級です。生き残っていくためには、どんなことが大切だと思いますか。

「一戦一戦、戦っていくことが大切だなと思います」

――ここを勝って、来年へ向けてどんな決意がありますか?

「ストーヤン選手に勝てばベルト挑戦も見えてくると思いますので、王座を取り戻したいです」
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