「K-1 WORLD GP」12.3(土)大阪<インタビュー>斗麗「今の自分がどのくらい強くなったかを確かめたくてオランダに行った。いつもの自分とオランダでやってきたことをミックスして戦えば、自ずと差がつく試合になる」
――8月のフェザー級世界最強決定トーナメントが終わったあと、オランダのMike's Gymに練習に行っていたそうですね。
「15歳の時に初めてオランダに行って、あれから今の自分がどのくらい強くなっているのかを確かめたかったし、また一からやりなおそうと思ってオランダに行きました」
――現地ではどういう練習をしていたのですか?
「基本的には対人練習がメインです。オランダには何度か行ってるんですけど、日本語が通じないので、同じような練習でも普段とは雰囲気も違って、初心を思い出しましたし、懐かしさも感じました」
――オランダでの練習で自分の成長を感じることはできましたか?
「当時は全員にボコボコにされてましたけど、今回はチャンピオンクラスの選手にしかやられなかったので、自信がつきましたね」
――現地に行ってみないと分からないことも多かったですか?
「そうですね。僕もキャリアを積んで、日本にいて練習でボコボコにやられることってほとんどないんですよ。でもオランダに行くとトップ選手にはボコボコにやられる。だから『やられてもいいから、一発でも当ててやろう』という気持ちでスパーリングするんです。こういう気持ちを思い出すのは大事だと思うし、自分にとってもめっちゃいい練習になりました」
――今大会ではトーナメント3位の玖村修平選手と対戦することになりました。
「フェザー級のトップ選手とは一通りやっているので、次は玖村選手とやるんかなと思っていました。逆に玖村選手以外で相手はいないと思っていました」
――対戦相手として、どんな印象を持っていますか?
「アグレッシブで気持ちが強い選手だと思います。でもいつもの自分のスタイルとオランダでやってきたことをミックスして戦えば、自ずと差がつく試合になると思います」
――今大会ではフェザー級の試合が4試合並んでいますが、そこは意識していますか?
「自分はそっちは見てないですね。自分の試合とパフォーマンスに集中すれば、結果も内容もついてくると思っています」
――今年最後の試合になると思いますが、この試合の先にどんなものを見据えていますか?
「ちょっと前に20歳になったんですけど、来年こそK-1のベルトを獲りたいですね。そのためにも今回は負けられないです」
――斗麗選手は現K-1王者の軍司泰斗選手と2度対戦していますが、軍司選手と拳を交えてどんなことを感じましたか?
「4月にスーパーファイトでやった時(延長判定1-2で敗れる)は、正直いけると思いました。でも8月にトーナメントの決勝でやった時(1RKO負け)は腹の括り方が違うなと思って。4カ月で技術が劇的に変わることってないと思うんですけど、そういうところで差がついたかなと思います。だから自分もそういう部分でも成長して、ベルトを獲りにいきたいです」
――京都出身・在住の斗麗選手にとっては地元・関西での試合ですが、どんな試合を見せたいですか?
「大阪は会場まで車で行けるのでうれしいです(笑)。普段会場に見に来られない人たちも応援に来てくれるので、そういう人たちにもいい試合と勝つ姿を見せたいと思います」