第5試合は第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝の第2試合。稲垣澪vs橋本雷汰が拳を交える。稲垣は昨年は海外で実績を残したMOMOTARO、そして元フェザー級王者の新美貴士と実力者相手に連勝。弟の柊が現在Krushスーパー・ライト級王者であり、兄弟Krush王者を目指しての参戦だ。一方の橋本は18歳ながら、K-1 GROUPのリングでは負けなし。直近2試合では連続KO勝利している。石田の待つ決勝に進むのは?
1R、ジャブを出しつつローキックを放っていく橋本。橋本は前蹴りを放ち距離を取ると、稲垣が前に出てきたところでカウンターの左のストレート。稲垣から先にダウンを奪う。一方、稲垣は立ち上がってからパンチを放って前に出ていくが、橋本も攻め込ませない。橋本は左のストレート、さらにパンチを打ち、ラウンド終了間際に飛びヒザ蹴りも見せる。
2R、ジリジリと前に出る稲垣。ここは組み合う展開になってしまう。離れると橋本の右のストレートが炸裂。橋本はコーナーに追い込みながらパンチを打っていく。だが、稲垣もガードを固めながら前に出て反撃。飛び込むようにヒザ蹴りを放ってみせる。稲垣は近い寄りからヒザ蹴り。さらにパンチを連打していく。橋本は距離を取りながらローキック。さらにパンチを打っていく。
3R、稲垣はガードを固めながら前進。圧力をかけて、橋本のパンチを封じていく。稲垣は左のボディブロー。しかし、稲垣はホールディングで警告が与えられる。橋本は稲垣をコーナーに追い込むが、稲垣のパンチが炸裂して体がグラつく。しかし、1R目に切れた稲垣の左のまぶたからまたも出血し、治療のために試合は一時中断だ。治療中、場内からは稲垣コールが発生。試合再開すると、橋本が前に出て右のフックでダウンを奪う。さらに攻め込む橋本だが、稲垣もガードを固めて前に出て倒れない。橋本も倒し切ることができず、試合終了で判定へ。30-26、30-26、30-26となり、判定3-0で橋本が決勝進出を決めた。
これにより、9.28(土)「Krush.165」後楽園ホール大会で行なわれる決勝戦は、石田vs橋本というカードとなった。ここで先に試合を終えていた石田もリングイン。橋本と石田はマイクで意気込みを語った。
橋本「皆さん、こんばんは! 春からALONZA BLAZEに移籍した橋本雷汰です。そして今日見てくれた家族友達、ありがとうございました! 今日まず準決勝勝って、稲垣選手に勝てたことはめっちゃ嬉しいんですけど、内容は全然ダメで。(観客から『全然ダメだ』という声が飛ぶと)はいう、すいません。多分、今日、帰っても褒められることはないんで、あんまりここで喜ぶことはやめますが、決勝で楓汰(※双子の兄弟でPOWER OF DREAM所属)のジムの石田選手とやって、楓汰の先輩より自分が強いぞというところを、楓汰に見せます! 応援よろしくお願いします!」
石田「POWER OF DREAMの石田です。正直、何の試合を見せられていたかわからないんですけど、でもしっかり俺のやることは変わんないんで、決勝しっかり圧勝します。応援お願いします」
挨拶を終えた2人は、ベルトを持った宮田充Krushプロデューサーを挟んでフォトセッションを行なった。