セミファイナルはKrushフェザー級のワンマッチ、玖村修平vs桝本翔也だ。修平は2022年にKrushフェザー級王者となったが、その後、連敗が続き、王座からも陥落。しばらくリングを離れており、これが昨年9月にKNOCK OUTに出場して以来の再起戦だ。対する桝本も、ここ最近は九州プロキックボクシングで試合をしていたが、2022年以来のKrush出場。元王者の修平という大物食いに闘志を燃やしている。
1R、ローキックを放っていく修平。だが、桝本は構わず前に出て修平をコーナーに追い込む。だが、修平は顔面にパンチを叩き込んで反撃。それでも桝本は前に出て、ロープ際で修平にパンチを連打だ。修平もパンチで反撃して打ち合いに。とにかくコーナーに詰める桝本はパンチを連打して追い込んだと思われたが、修平の右のフックが炸裂して桝本がダウン。再開後、修平はパンチの連打で畳み掛ける。これをこらえた桝本に、修平は右のストレート。桝本は体がグラつくが倒れない。ならばと修平はパンチの連打。左右のフックを4発連続で叩き込むと、桝本の動きがストップ。レフェリーが試合を止めて、1Rで復活のKO勝利を飾った。
試合後、修平はマイクを握り、涙を見せながら、勝利の喜びを語った。
「今日はたくさんの応援ありがとうございました。この舞台に命懸けてきて、いろんな物を背負って上京して、この舞台に立ってチャンピオンにもなって、だけどベルトもなくなって、2年間勝てませんでした。このためにずっと…ずっと…トレーニング続けてきて、良かったです。桝本選手のパンチ凄い強かったし、ちょっと力んでスッキリした勝ち方じゃなかったですけど、まだここで完全復活と言えないと思うんで、またここからコツコツ這い上がっていきます。またもう一回玖村容兄弟ってってみんなに応援してもらえるように、弟に追いついて頑張るんで、まずは7月7日、トーナメント、将史の試合もよろしくお願いします。ありがとうございました」