大会開始直後に行われた入場式では、それぞれ「押忍! WIZARDの大夢です。このリングで僕が最後まで生き残るんで、ご注目ください」(大夢)、「Krushのメインイベントに相応しいクラッシュをお見せします。楽しみにしていてください」(悠斗)とコメントし、タイトルマッチに向けて闘志を燃やしていた。
1R、いきなりパンチを振るう悠斗。ローキックを打つと前に出てパンチを打ち込んでいく。大夢もしっかりガードすると前蹴り。さらにローキックを打っていく。さらにバックブローも放った大夢。ジャブを放ちつつ、三日月蹴りを放っていく。悠斗の右目から出血だ。続けて大夢の悠斗にジャブが連続でヒット。大夢は前蹴りを当てて、さらにローキックを炸裂させる。続いてローキックが連続でヒットし、悠斗がダウンだ。しかし、ここでゴングが鳴ってラウンド終了。
2R、大夢はパンチを悠斗のパンチをかわしてローキックで攻撃。足が効かなくなった悠斗の顔面に右のストレートが当たり、倒れかかったところに右のフック、左のフックで追撃。これでついに悠斗がダウンし、立ち上がることはできず。大夢が2R0分41秒でKO勝利を飾り、Krushフライ級の新王者となった。
表彰式で宮田Krushプロデューサーからベルトを巻いてもらった大夢。マイクを握ると、涙をこらえながら感謝の挨拶を行なった。
「押忍! WIZARDの大夢です。ここまで来るのにホンマにめっちゃ遠回りして、ジュニアの時もトーナメントとあ5回ぐらい出させてもらって、全部ベルトも巻くチャンスを失ってしまって、そのままプロに転向して、初代と大鹿選手と戦って2度も負けて、もうどうしようかなと思ったんですけど、こうやって三度目の正直っていうことで、ベルトを巻くチャンスをいただいて、ホンマに嬉しいです。試合前とかもめっちゃ正直不安やって、大丈夫かなと思ってたんですけど、こうやってチームだったり、応援団のみんながパワーをくれて、こうやってベルトを獲ることができました。ホンマにありがとうございます。チャンピオンベルト獲って、これで終わりじゃないと思っているんで、こうやってここからK-1フライ級とか言われているんですけど、自分のやり方でもっと上を目指して頑張っていくんで、これからも皆さん、応援よろしくお願いします。ホンマにありがとうございました」
挨拶を終えた大夢は、チームのメンバーと一緒に記念撮影をしリングを降りると、ファンと喜びを分かち合いながら引き上げていったのだった。