本戦のオープニングを任されたのは倉田永輝と龍翔。この二人のKrushスーパー・バンタム級戦で「Krush.156」の本戦は幕を開ける。若干17歳の高校2年生ながら、MA日本キックのJAPAN CUPスーパー・バンタム級王座獲得の実績を持つ龍翔はKrush初参戦。Krush、K-1とK-1 GROUP一筋でキャリアを積んできた倉田は、この若き外敵をどう迎え撃つか?
1R、まずは倉田が積極的にパンチで前に出る。これに対して龍翔もパンチで応戦。打ち返していくと、コーナーに詰めてパンチを連打だ。しかし、倉田も左のボディブローでお返し。ならばと龍翔もパンチのワンツーだ。だが、倉田もカウンターでパンチを当てていくと龍翔が次第に下がり出し、ふらつきを見せるとヒザから崩れてダウン。倉田はここからパンチで前に出て龍翔を追い詰めていくが、仕留めきれずにラウンド終了だ。
2R、開始早々からフックを振るう倉田。手が出ない龍翔に対して、フックの連打。そして、龍翔の左のローキックに合わせて、右のストレートで2度目のダウンを奪う。立ち上がると防戦一方の龍翔にパンチを連打してロープに追い詰めると、セコンドがタオル投入。2R0分48秒で見事なKO勝利を飾った。
試合後、マイクを握った倉田。
「どうもKRESTの倉田永輝です。今日は応援ありがとうございました。今日のKrushね、タイトルマッチもなくてあんまり面白くないですけど、ちょっとはましなKOできたんじゃないかと思います。今日メインが、同じ階級のスーパー・バンタムで、内田さんには自分負けてますし、岩尾選手もいつか勝ってやろうと思っているんで、メインイベント楽しみにしています。第3試合に同じジムの天馬さんが出るんで応援してください。自分はこんなもんじゃないんでね。絶対Krushの55kgのベルトを璃明武選手が持ってますけど、そこを狙ってやっているんで応援お願いします。今日はありがとうございました」