川﨑聖亮朗は現在5連敗と厳しい状況が続く。一方の斉藤雄太も4連敗中だが、一発が魅力のハードパンチャー。両者とも負けられない戦いだ。
1R、31歳と37歳のベテラン対決は静かな立ち上がりから始まった。斉藤の大きなパンチに、川﨑はインローをヒットさせた。川﨑は斉藤のパンチが当たらない距離を保ち、斉藤は空振りが目立つ。ラウンド終盤、川﨑が右のハイキックを見せるも、ギリギリで斉藤がガード。
2R、川﨑が左のフックを効かせ、パンチの連打で斉藤をぐらつかせる。斉藤は踏み込んで右ストレートを伸ばすが、川﨑の顔に届かない。川﨑は遠くからカーフキックを当て、足も効かせていく。斉藤は体力も奪われ、パンチのスピードが大きく落ちた。
3R、川﨑はカーフキックの連打で斉藤からダウンを奪う。苦悶の表情を浮かべるも、斉藤は立ち上がり、前に向かっていく。しかし、斉藤の前進に的確にカーフキックを合わせ、再びダウンを奪い、川﨑のKO勝利。斉藤はカーフキックのダメージが大きく、試合終了後もしばらく立ち上がることができなかった。川﨑は4年4カ月ぶりの勝利を挙げた。
川﨑は、「やっと長い長い夜が明けたと思います。怪我で1年2カ月リタイアしたり、頭のダメージを抜くために今回も1年4カ月空けて挑んだこの試合でした。この4年4カ月、何をやってもうまくいかなくて、正直心は折れていました。けど、たくさんの方々に支えられてここまで来ることができました。来月32歳を迎えるんですけど、あと少しだけ格闘技をやりたいです」とマイクで思いを打ち明けた。