1R、両者オーソドックスで距離を取って見合うが、坂本が前蹴り、ロー、左フックと打ち込む。これに対し丸山はのっしのっしと歩いて前に出て右・左とフックを強振する。坂本はミドル、ローと入れるが丸山はこれで止まらない。
2R、圧力を受けロープを背負わされる坂本だが丸山のフックはグローブでブロックし、プッシングしてのロー、距離があくと前蹴りを入れる。丸山は右のパンチをストレート、フックと軌道を変えて打ち分けヒットを上げていく。胴回し回転蹴りを放つ坂本だが、かわされ当たらない。立ち上がって向かった坂本だが、丸山はそこに右ストレートをカウンター。坂本は崩れ落ち、立ち上がれずにKOとなった。
丸山のマイク
「どうでした、動けるデブ? こうやってしっかりK-1の舞台で勝てたことを心より嬉しく思います。またリベンジマッチでもいいですよね、実方選手。そういう試合を組んでもらえたら嬉しいと思います。これからK-1の先輩方にしっかり応援よろしくお願いします」
【試合後の坂本選手のコメント】
「(試合の感想は?)いいのをもらって、何をもらったかみんなに言われるまで分からないぐらい(記憶が)飛んでるんで、今イチ感想も出てこないんですけど、しっかりいいのをもらっちゃいましたね。
(相手の印象は?)やっぱりパンチ打てるって本人が言ってるだけあって、いいパンチをもらったかなっていうのがあります。
(序盤はいい形だったのでは?)そうですね。1Rは足を使って蹴りで、たぶん手応えあって。2R入ったぐらいからの記憶がまだ戻ってないんですけど、たぶん熱くなったのと、記憶を失うぐらいのパンチをもらってるんで、京太郎戦の時も、今まで負けた試合は全部、打ち合おうと思ったり、自分の悪いところが出るとそういう結果になるんで、それが今日も出てしまったというか、まあ自分が弱いからですね。
(ファンにメッセージを)すみません、K-1で2戦目させていただいて、こういう結果……『動けるデブ』『動けるデブ』ってお互い言い合って、盛り上げられてたとは思うんですけど、勝って『坂本は強い』って皆さんに証明したかったんですけど、なかなかそれが最近うまくいかないんで。またゼロから、1からじゃなくてゼロから出直して、もう2連敗してるんで、もう呼んでいただけないかもしれないですけど、また呼んでいただけることがあるなら、3Rフルに戦える、『動けるデブ』は取られちゃったんで、『動けるぽっちゃり』目指して頑張っていきたいと思います。また応援よろしくお願いします」
【試合後の丸山選手のコメント】
「(試合の感想は?)1Rも2Rも相手が有利な立ち位置というか、これは呑まれるんじゃないかなという感じがあったので、しっかり自分の、『動けるデブ、パンチ担当』なんで、そこの役割ができたかなというところです。
(相手の印象は?)坂本選手は強かったですね。パンチも重かったですし、蹴りも重かったですし、フットワークの軽さ、本当は『動けるデブ』ってあっちなのかなって思うような動きだったんで、正直けっこう焦ってたんですけどね、1Rは。落ち着いてはやれたかなと思います。
(不利な体勢から逆転できたのは何がよかった?)途中、左フックか何かで鼓膜が破れて、今ちょっと右耳が聞きにくいんですけど、それでけっこう焦って。ローキックもミドルキックもけっこうもらってて。そうですね、何なんですかね? まあ、ふと去年のことを思ったんですよね。『何か、こういう感じだったなあ』って。去年はこのまま記憶がなくなってるんで。実方選手のハイキックもらって。このままじゃいけない、と自分の中で思って、やれましたね。
(そこに1年の成長を感じる?)そうですね、はい。かなり周りの人のサポート、九州で言うならK-Jeeさん、朝久兄弟、朝久館長、とあとトレーナーですね。皆さんのサポートがあったおかげで、自分はここまで来れたのかなあと思います。
(当面、まずは実方選手にリベンジ?)うまい具合に三角関係になったじゃないですか。実方選手と坂本選手と自分で。どうだろう、(標的は)シナ・カリミアン選手ですよね。特に実方選手とというのはないですけど、もっともっと自分を磨いていけば、相手は主催者が決めるというか、そういう感じなので。まあ実方選手にはリベンジしたいですね。
(ファンにメッセージを)去年から自分のことを応援してくださってて、期待を裏切る形になってたんですけど、ようやく結果を出すことがで来ました。これからもどんどんどんどん成長していきますので、ご指導のほど、よろしくお願いします。ありがとうございました!」