新美は無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃を持ちKrush王者となり覚醒。3度の防衛を成し遂げたが、5月玖村修平にベルトを奪われた。対するワンは“中国の武尊”の異名を取り、ONE Championshipでも活躍。5年前の9月には武尊の持つK-1フェザー級王座に挑み、判定勝負を演じている。
1R、新美はサウスポーから左ストレート、右フック、左ローと開始から猛攻。押されるワンだが、右ストレート、左フック、顔面前蹴りと返して反撃に転じる。両者押しつ押されつの展開。新美がパンチで出れば、ワンはボディへのヒザ、プッシュしてのローで応戦する。
2R、新美はパンチを回転させ左ローキック。やや効かされたかのワンだが、右ストレート、左フックをリターンしてヒット。だが新美は止まらず、パンチからのローを続行。ワンも同じくローを返して対抗し、そこから顔に強打を返していく。新美はワンのパンチを受けた後ですぐにインローを返し、これでワンのバランスをたびたび崩す。
3R、新美は連打からの左ローでワンを下がらせる。ワンもプッシングやヒザを返すが、新美は前進をやめない。迫り来る新美にワンは左アッパー、右フックと当て、距離があくと前蹴り。互いに消耗を禁じ得ないタフな展開となる。ワンは左右ボディフックから顔へのフックもヒット。
判定は30-29、30-29、30-29の3-0でワン。消耗戦を制して勝利した。
【試合後の新美選手のコメント】
「(試合の感想は?)悔しいというひと言です。
(相手の印象は?)アグレッシブで強い選手でした。
(新美選手らしいスタイルでやれていたように見えましたが)そうですね。普段よりしっかり攻められていたとは思います。
(判定を取られたのはどこだと思いますか?)どうですかね、ちょっと分からないですけど。
(相手の攻撃はどうでしたか?)効いた攻撃はないですけど、強い攻撃だったと思います。
(ファンにメッセージを)今日、優勝するためにやってきたんですけど……(言葉に詰まる)本当に応援ありがとうございました」