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試合結果

第13試合/スーパーファイト/-61kg契約/3分3R・延長1R

    所属ジム
    K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST
    菅原道場
    戦歴
    60戦 37勝(18KO) 20敗 3分
    44戦 28勝(17KO) 16敗 0分
    生年月日
    1989.5.13
    1992.6.8
    身長・体重
    169cm ・ 60.0kg
    174cm ・ 60.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    千葉県茂原市
    千葉県富津市
    SNS

review

試合レビュー

 卜部弘嵩と島野浩太朗は、2014年11月の第4代Krush -60kg級(現スーパー・フェザー級)王座決定戦で対戦。弘嵩が1Rにダウンを奪い、島野が3Rにダウン寸前まで追い込んだ大激戦は、弘嵩が勝利を収め王座を奪取。現在のK-1の礎とまで称される語り草の名勝負となった。あれから約7年3カ月の時を経て、名勝負が再現される。

 1R、開始早々弘嵩が左ハイで奇襲。島野も右ストレートを伸ばし、早くも激戦の再現が期待される。弘嵩が左ハイキックを放つと、島野も長い右ストレートから左ヒザを突き上げる。島野は距離を詰め至近距離で左ボディ。弘嵩は左ミドルで島野の前進を阻む。

 2R、弘嵩が左飛びヒザ蹴り。さらにオーソドックスにスイッチし右ハイキックを2発放ち島野のバランスを崩す。コーナーを背負う弘嵩へ島野は左右ボディの連打。島野の左ジャブで下がる弘嵩に右カーフキック(膝から下・ふくらはぎを蹴るローキック)を蹴る。島野の左ジャブを受けながら前進する弘嵩は重い左ジャブ、右ミドルを返す。

 3R、島野が鋭い左ジャブで弘嵩を下がらせ左ボディ。打ち終わりに手を出す弘嵩へ、島野は右ローを重ねる。島野は左頭部、弘嵩は左目尻を小さくカットする。前に出る弘嵩がジャブ、左ミドルで前進。島野がロープを背負うが、体を入れ替え弘嵩をロープへ押し込む。ロープを背にした弘嵩が左ジャブ。そこへ島野が右クロスを合わせ、弘嵩がヒザから崩れ落ちるようにダウン。立ち上がるも真っ直ぐに立てない弘嵩を見たレフェリーは試合を試合をストップ。島野が3R2分51秒のKO勝利を収め、7年3カ月越しのリベンジを果たした。

 マイクを握った島野は「この一戦は自分にとって自分の始まりで特別でした」と、弘嵩との決着戦に感無量の様子を見せた。続けて時代を造った王者である弘嵩、自らを支え続けてくれた菅原道場と会長に感謝の言葉。そして「この試合を経験した以上、今以上に強くなれるよう精進していきます。応援よろしくお願いします」とファンにさらなる飛躍を誓った。

■試合後の卜部弘嵩のコメント
「(試合の感想は?)しっかり準備してきて、いま出せるものを全部出しました。今はスッキリしている感じですね。(試合前と後での対戦相手の印象は?)島野くんはもともと、ああやって背負う気持ちでリングに上がってくる選手なんで。やる前もやったあとも印象は変わらず、強い気持ちを持った選手だなと思いました。(今日の自分の動きについては?)う~ん、まあ、僕の中ではそんなに悪くなく。最近の試合の中でも。弟に(ミットを)持ってもらったのは数年ぶりなんですけど、やっぱなんだろ、ちゃんと練習もできたし。いい集中力でリングに上がれたと思います。

(昨日の再計量の影響はなかった?)いや、全然ないですね。最近、ちょっと微妙に家の体重計と誤差があったくらいで。誤差って言ってもホントにちょっとで。ちょっと自分の代謝が思った以上に悪く、予想外のことがちょっとあったくらいで。まあ、べつに。(スッキリという言葉は、今後に関わること?)そうですね。そういうときが来たら話そうと思います。(こういうこともありえると思って臨んだ試合だった?)もちろん。一瞬でも気を抜いたらやられると思ってたんで。べつに気を抜いたわけじゃないですけど、1R目から判定なんか狙ってないし、向こうも狙ってないと思いますし。絶対に倒してやるっていう気持ちでリングに上がったんで。

1R、2R目とか腹とか顔面とか効いてたかもしれないですけど、それでも絶対に倒してやるんだっていう気持ちで3R目向かったんで。それでやられるリスクももちろんありますし、でもあれで行かないのは自分じゃないし、行ってよかったなと思います。(ファンにメッセージを)応援してくれたみなさん、ありがとうございました。次のこと、今後が気になる人もたぶんいると思うんですが、そのときが来たら話そうと思います。応援ありがとうございました」

■試合後の島野のコメント
「(試合の感想は?)今まで全て集中してやってきた準備を、試合が終わる1分1秒まで集中してやり切るんだっていうことだけ考えて試合をやってたんで、試合のことはあんまり覚えてなくて、本当に入り込んでたような感じでした。その中でも弘嵩選手の気迫、特別な思いだったり、さっきだったり、そういうものを本当に強く感じました。

(試合前と後での対戦相手の印象は?)やっぱり、自分が初めて弘嵩選手の試合を見たときのあの感じと、今日試合をやって改めて感じたものは、やはり弘嵩選手だなって思いました。特別な技術だったりとか、気持ちだったりとか、そういうものは何も変わらなかったです。(倒した時にまず一番に思ったことは?)まさか、あれが当たる感覚っていうのは……試合中、ずっと自分の中で『これ絶対当たる』って感じがしなくて、セコンドの声に集中して『攻撃を出すんだ』って、ホントに入り込んでたので、コンッって当たった時は『あっ、当たった』って、そんな感じでした。ビックリしたのとはまたちょっと違うんですけど、『あっ、これが当たった!』っていう感じでしたね。

(その後にいろんな思いが込み上げてきた?)絶対立ち上がる王者ですし、ダウンがあってからも巻き返して逆転勝利だったり、ドラマチックなKO勝利だったり、そういうのをしてきた選手だったので、ダウン取った後は『絶対くるぞ、これは!』と、もう一回絶対倒しにくると思って、自分も集中を切らさないように意識してました。

(前回の試合の負けを晴らせたという思いは?)うーん……自分で晴らせたと言えれば簡単なんですけど、ホントにそれだけじゃ言い表せない気持ちだったりとか、時間だったりとか全て、ホントに言葉にしようと思ったらキリがない、言い切れないぐらいの7年3ヵ月の中での出来事、経験だったりとかもあった中での試合だったので、試合前に、この試合に勝ったらこうだなとか、負けたらこうだなとか、そんな簡単なものじゃなくて、終わってやっと一つひとつ出てくるものなんじゃないかなって、今は感じてます。まだ実感はないです。

(この勝利はキャリアにおいても大きいのでは?)これはホントに大きいですし、重みを受け止めなくてはいけない試合だと思ってます。勝利したことで、弘嵩選手が今まで背負って戦ってきた歴史だったりとか、そういうものを越えたってわけではないですし、積み上げてきた歴史だとか戦いの道というのがすごくある選手との試合だったので、それを受け止めて、今後自分が強くなれるように精進していきたいなって思いました。(ファンにメッセージを)今日応援してくださった皆さん、ありがとうございました。今後とも強くなれるよう、気合い入れて鍛えあげていきます。応援のほどよろしくお願いします」

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試合情報

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大会名
2022年2月27日(日)K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~
日程
2022年02月27日(日)
会場
東京体育館
選手
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