match result

試合結果

第19試合/スペシャルエキシビションマッチ

    所属ジム
    team VASILEUS
    K-1ジム総本部チームペガサス
    戦歴
    45戦 42勝(26KO) 3敗 0分
    33戦 26勝(6KO) 6敗 1分
    生年月日
    1991.7.29
    1999.1.17
    身長・体重
    168cm ・ 60.0kg
    167cm ・ 57.5kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    鳥取県米子市
    東京都板橋区
    SNS

review

試合レビュー

 6月に那須川天心との世紀の一戦を控える武尊が、試合前最後の実戦に挑む。武尊の対戦相手はフェザー級王者・軍司泰斗。K-1アマチュアからK-1甲子園、Krush、そしてK-1世界王者とK-1のピラミッドを駆け抜けた軍司に「伝えるものがある」とう武尊。受ける軍司もまた「これからのK-1は新時代。僕が引っ張る」と、次世代リーダーとしての覚悟を伝える。

 1R、前後にフットワークを刻む軍司。武尊は速い右ロー、左ハイで軍司にプレッシャーをあたえる。軍司も左ローからハイのダブルから右ストレート。武尊の左ジャブに軍司は左フックの連打。武尊は軍司のガードの上から左右フックの連打を浴びせる。

 2R、軍司がワンツースリー。圧力をかける武尊が左ボディをヒットすると、軍司も負けじと左ボディ。武尊の右ヒザに合わせた軍司の左フックがヒットすると、ロープ際で両者火の出るような打ち合い。両者笑いながら軍司は左フックから右ストレート、武尊はも左ダブルをヒットさせる。武尊が胴回し回転蹴りを当てると、軍司も同じく胴回し。最後はリングの中央で笑顔のままパンチを交換し、夢の4分間の終わりを告げるゴングを迎えた。白熱のエキシビションを終えた両選手はマイクを握り、今の思いを口にした。

 軍司は「こういう機会に、今までK-1で活躍してきた武尊選手と打ち合いができて最高です。これからのK-1は僕が引っ張っていくので任せてください。6月は思い切り楽しんでください」と、武尊への感謝と6月に向けたエール。また「僕4月めちゃめちゃヒマなので、4月のK'FESTA出ます!」と、4月に予定されている[K'FESTA 5]への出場を宣言した。

 マイクを引き継いだ武尊はエキシビションを受けた軍司へ感謝の言葉を述べた。そして「今日はK-1のリングにエキシビションマッチで上がらせてもらった。K-1は僕に夢を与えてくれた舞台。もし僕がK-1からいなくなったとしても、もっともっと素晴らしい選手がたくさん出てくると思うし、最高の舞台を皆で盛り上げて応援してくれたらと思います」と、軍司をはじめとした若きファイターへエールを送った。

 また6月の那須川天心戦に向け「6月は那須川天心選手と僕の人生をかけた試合がある。今日会場に来てくれた全員が僕の味方だとは思っていないけれど、2人で最高の試合をして、僕が勝って"K-1最高"を皆で叫んでもらえたらうれしいです。K-1最高!」と、世紀の一戦に向けた覚悟をファンへ示した。

■試合後の武尊のコメント
「(試合の感想は?)軍司選手とエキシビションやらせてもらって、K-1これから引っ張っていく選手と殴りあえたっていうのは、すごく僕の中でもいいパワーもらったし、コンディション作りも58kgに向けてちょっとずつ、調整じゃないけど、今回のエキシを試合と想定して減量とリカバリーを試すことができたんで、いい収穫がいろいろあってよかったなと思いましたね。

(試合前と後での対戦相手の印象は?)対戦する前から57.5のチャンピオンで技術もあって気持ちも強くて、いい選手だなと思ってたんで。それは試合をして余計に感じましたね。(試合が100のテンションだとしたら、今回は?)気持ち作り的には試合と同じ気持ちで、リングに上がって。リカバリーとか減量も含めて、試合のときと同じように身体を仕上げるようにしました。(攻撃はどのような感じで?)本当にケガがないようにっていうのは、次の6月に向けてあったんですけど、ふつうに自分を試す意味ではやることやったかなって。

(実際に手応えがあった攻撃や、もらったなという攻撃は?)軍司選手はストレート伸びてきたなっていうのはあって。ちょっといま、サウスポー練習というのをずっとやってたんで。そこの部分でエキシとは違う練習をメインでやってたっていうのはあるんですけど。ふつうに軍司選手は巧かったです。(自分の出した技については?)拳のことを考えながらというのもあって。技術的なことというより、今回は軍司選手と戦うことに意味があるなっていうのを思ってたんで、そういう気持ちで戦ってましたね。

(今日の朝で62?)いや、61.75が一番重い状態っていうか、リカバリー終わったあとでそこからは数字取ってないので、それよりも軽いと思います。(やってみて、コンディション作りの手応えは?)ちょっと課題はいろいろ残ったなって。でも、これに気づいてよかったなと。ただ、体重落とすだけじゃないんで、動ける身体をキープしつつ、落とさなきゃいけないっていうのが、そこが一番難しいし。ただ、体重落とすだけだったらいくらでも落とせるんですけど、動ける身体をキープしつつ、あと水抜きのダメージを身体に残さないようにリカバリーをしなきゃいけないし。そういう部分ではけっこう、こんな感じなんだというのは感じれましたね。

(今日はローとミドルが前よりも速くなってるイメージがあったが?)そうですね、スピードは練習でも上がってるのは感じるし。体重を落としたことでスピードやキレとかはすごい自分でも上がってるなっていうのは感じましたね。あとは技術的なこともそうだし、慣れっていうか、天心選手みたいな選手にどう攻撃当てるかっていう。そこが課題かなと。攻撃はよくなってるんじゃないかと思います。

(構えの違いもあるし“仮想・天心”というよりは、今回一回戦ってみて、いろいろ発見がある?)そうですね。軍司選手とやることに意味があるなっていうのもあるし。(今日はやってみてよかった?)そうですね、やってみてよかったことしかないですね。(最後にリング上で『僕がK-1からいなくなったら』と語った真意は?)僕もそんな長くこのあと、現役をできるわけじゃないと思うし。僕がいなくなったあともK-1は続くし、新生K-1は僕が引っ張ってきたと思いますけど、K-1は長い歴史があって。過去の人たちからずっと受け継がれてきて、いまあるものなので、それをやっぱ僕の代で終わらせたくないし、K-1にもっと魅力のある選手はたくさんいるし。そういう意味で、今日会場に来てくれてる人、観てくれてる人にそういう部分が伝わればなという意味で。

(以前、自分がK-1を目指したときにK-1がなくなっていたっていうことを、今後の若い人には味あわせたくない?)そうですね。今日の大会を観て、K-1を目指そうと思った子もいると思うし。そういう子が大人になって東京出てきて、大会がなかったら、僕がそうだったんで同じ状況にしたくないし。もっと盛り上がってるK-1にそういう子たちが上がってきてほしいですね。(リング上の発言は6月の試合が頭にあって言ったことではない?)じゃないですね。

(今日のメインの感想は?)やっぱあの二人は今日のトーナメントの中でも抜きん出てるなっていうのもあるし、倒せる軽量級っていうのを僕は作ってきたっていう気持ちもあるし、それを受け継いでる気持ちはないと思いますけど、軽量級でもKOが生まれるんだよっていうのを、みんな体現してきてくれてるなっていうのはあるんで。上からいうつもりはないんですけど、うれしかったですね。55kgでもヘビー級に負けないようなKOが生まれるし、おもしろい試合できるっていうのを、また見せてくれるんじゃないかと。

(任せられる?)いやもう、任せるとかあんまり僕は言いたくないなと思ってて。みんなそれぞれ、自分が思ってるK-1があって、僕がやってきたK-1がK-1のすべてじゃないし。自分たちのやりたい試合をして、そうすれば盛り上がっていくと思うので。僕は任せるとか言いたくないです。(ファンにメッセージを)6月、那須川天心選手との試合が決まってるので、それに向けてまた明日から全力で最高の身体作りと、必ず勝つための日々、生活をやっていきたいなと思うので。一緒に応援してもらって6月、僕が勝って、K-1のファンの人みんなで喜べたらいいなって。それに向けて人生懸けてがんばりたいと思います。応援よろしくお願いします」

■試合後の軍司のコメント
「((試合の感想は?)会見でも言ってたとおり、バチバチに打ち合いができて、楽しい試合ができてよかったなと思います。(試合前と後での対戦相手の印象は?)やる前から武尊選手は過去最強に強いと思って挑んでいたので、そこの部分では変わりはなかったんですけど、思った以上に打ち合いが強い選手だなっていうのは感じました。(武尊選手が想定を超えてきた部分は?)最初にローを蹴られた時に『けっこうガチでくるんだな』というのは率直に思いました。僕はそこで切り替えて、ガチめにいきました。

(印象に残った相手の攻撃と、手応えがあった自分の攻撃は?)武尊選手がコーナーに詰めてラッシュを仕掛けた時に、いいのをけっこうもらいました。自分はそこでフックとかも返せたかなと思いました。(学べたことは?)言葉にするのは難しいですけど、これがK-1を作ってきた人だったっていうのを身に染みて感じたのと、打ち合いはすごく勉強になりました。(体感した武尊選手の凄さはどこ?)手数が速い、打ち返しも速いし、打ち合いになったら負けないっていう強い気持ちはすごく感じられました。圧力もけっこうあって、圧力はくるなっていうのが分かってたので、こっちも圧力かけていきました。

(これを経験した上で、K-1チャンピオンとしての抱負は?)武尊選手はいずれK-1を卒業する選手だと思ってるので、新時代になって行くK-1を引っ張っていけたらなと思ってます。(ファンにメッセージを)偉大なチャンピオンである武尊選手とやれて、すごく勉強にもなりました。これから新時代になっていく中で、僕が引っ張っていけるようにこれからのK-1を作っていくので、これから応援よろしくお願いします」

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試合情報

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大会名
2022年2月27日(日)K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~
日程
2022年02月27日(日)
会場
東京体育館
選手
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